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【前編】強豪高校から参加希望殺到のルーキーリーグ仕掛け人に聞いた「大会運営のこだわり」とは?〜Blue Wave sports concierge office伊藤誠氏ロングインタビュー〜

現在、各地の強豪高校サッカー部がこぞって「うちもぜひ参加させて欲しい!」と熱望するリーグ戦がある。
「ルーキーリーグU-16」である。
参加校を見れば、名だたる名門強豪校がずらり。
この人気リーグのうち「球蹴男児U-16」「四国ルーキーリーグ〜NEXT GENERATION」「関西U-16〜Groeien〜」「東海ルーキーリーグU-16」など、西日本各地域でのルーキーリーグ拡充を主導し、全国のルーキーリーグを勝ち上がったチームが日本一を争う「2019 全国ルーキーリーグ交流大会」の運営委員長を務めるのがBlue Wave sports concierge office 代表で(一社)スポーツらぼ御殿場COO(最高執行責任者)の伊藤誠氏である。

2019年は新年の1月4日から年も押し迫った12月27日まで。
日本全国を飛び回り「高校1年生の試合機会創出」そして「高校サッカーをもっと面白く!」を目指して奔走した。

彼が手がける大会は年間32大会。その年間試合数は実に1500試合に迫る。
この年末も12月21日に開幕する「2019 全国ルーキーリーグ交流大会」を皮切りに、「スポらぼ NEWWAVE CUP 2019」「ミズノウインターカップ IN 御殿場 2019」「2019 WEST JAPAN CUP U-16~BATTLE FIELD IN 防府〜」と4大会を切り盛りする。

12月にはこれらの大会に加え、「Blue Wave Winter league中四国」「Blue Wave Winter league九州」「Blue Wave ステップアップリーグ WINTER」と彼の手がける3つのリーグ戦も開幕しているというのだから驚く。

「夏休みなどの長期休みは21連泊とかもありましたし、年間200日くらいは家にいないんじゃないですか」と笑う伊藤氏の情熱の源、仕事へのこだわりについて聞いた。
(取材、文 江原まり)
↓本文は写真の下から始まります↓

 

伊藤誠プロフィール

香川県善通寺市出身。ミズノ株式会社に2014年4月まで所属。在職中は主に高校・大学チーム販促業務及び、Jリーグ契約クラブ担当(セレッソ大阪、サンフレッチェ広島、アビスパ福岡、徳島ヴォルティス、愛媛FC他)契約選手担当(森島寛晃、香川真司、青山敏弘選手他)としてサポート業務を務める。

2006年~ユース世代を対象としたミズノカップの企画、運営を主導。在職中に手掛けたイベントは100回近くに及ぶ。

現在は個人事業主として、「人と人を繋げ、より多くの方に喜びを共有させる事」をライフワークに各地で活動中。
Blue Wave sports concierge officeより抜粋)

伊藤誠氏インタビュー  前編

オリジナリティとエンターテイメント性にこだわった大会にしたい

ーーー伊藤さん、本日はどうぞよろしくお願いします!
夏休みは21連泊ですか・・・年間3分の2はご自宅を空けているとのことですが、尋常ではない仕事量に思えます。

伊藤
うーん、そうですね(笑)
主催イベントは、基本的に会場に常駐していますし、ルーキーリーグなどの集中開催はピンポイントで各地に顔を出しますしね。
1年前から会場を押さえるために動くこともあります。
フットボールはオフシーズンがないので、基本365日体制で動いていますね。

ーーー現場を飛び回っている中で、さらに大会結果をブルーウェーブのホームページにご自身で更新されていましたね。

伊藤
結果の入力に週末は追われていましたね。
少しでも早く結果をお知らせしたいと思っていて。
見出しの文言や画像を作成するのにも、ついつい「もっと良い物を!」と思うと時間が掛かってしまう。
時間とクオリティのせめぎあいです。

でも、サイトを訪れた方にインパクトを与えたいので。「面白い!」と思えるものを作りたいと思うと、ついついこだわってしまって。

公式戦ではない、主催大会だからできる「お楽しみ感」を出していきたいんです。

僕が作った画像を見て、指導者も選手も楽しかったり、頑張らないとと思ったりしてくれるかなという気持ちもあります。

ーーー大会運営でも、特にこだわりを持っている部分はありますか?

伊藤
オリジナリティとエンターテイメント性にはかなりこだわっています。
この大会、このシーンにはこれだ!というものを常に模索しています。

緊張感とワクワク感がいり混じるような大会の演出ですね。
真剣勝負の部分とちょっとした楽しみとをバランスよく混ぜて、真剣勝負の場はもちろんですが、大人のちょっとしたはみ出し部分を作ったり、そうすることで人の交流が生まれるような仕掛けを考えます。

「伊藤さんのイベント(大会)は行ってハズレたことがない」

と、大会参加校の監督に言われたことがあるんですが、最高の誉め言葉をいただいた気持ちです。

僕が手掛ける大会は、土日返上で遠方までバスを運転して選手を引率してくれる高校の先生方のご尽力があってこそ成り立ちます。

大会引率はご自身の家庭での時間を犠牲にしてまで、やってくださっている。

この方たちには、せっかくなので現地(大会開催地)でしか食べられないものを食べて帰ってもらいたいと思うので、懇親会をする場所にはこだわりますし、せっかくここまで来てもらったなら、と行く土地行く土地でちょっとした楽しみを用意したいと思ってやってきました。

例えば、熊本の馬刺し、高知のカツオのタタキ(塩)など、年間色々なところに遠征する中で、大きな楽しみだと言ってくださっています。
他にも「この大会でしか会えない人に会う機会」を提供するとかね。

主催大会を開くことで、開催地の行政の方から「たくさんの方が大会を通して集まってくれた。ありがとうございます」とお礼を言われることもあるんです。

参加校の選手のご父兄をホテルで見かけたりすると、

「俺がここでやろうと思わなかったら、ここに人が集まることがなかったんだな」

と思う事もあって、嬉しい反面、責任感の重さを感じますし、来てもらった以上は良いものを提供したいという気持ちが高まります。

球蹴男児U-16の開会式では、選手のおじいちゃんおばあちゃん世代が孫を見に来ている姿をスタンドに見つけて、胸に来るものがありました。
この大会のために、家族みんなが集まってくれているんだなと。

 

どうしたら満足してもらえるのか、考え抜く日々

大会の組合せや会場を決める時も、考え抜きますね。

満足度が200点!というチームがある一方で、60点、というチームがいてはダメ。
全チーム100点がもちろん一番良いのですが、それはどうしても難しい。
ですから、80点までに全チームを収められるように、細部まで心を砕きます。

対戦相手の工夫、グラウンドの割り当て、など全チームの満足度のバランスを見ながら、一工夫も二工夫もします。
それでも、今回ちょっと満足度が足りないかもしれないな・・・というチームができてしまいそうな時には、事前に直接監督に伝え、本音をぶつけます。

今、チームが何を目的にこの大会に参加しているのか、チームの前後のスケジュールで同じチームと対戦する予定が入っていないか、なども事前にできる限りの情報を集めて考えますが、それでも全てをクリアすることができない場合が出てしまう。

ですから、基本的に「もうそこまでできているんですか」というくらいの早さで準備して、参加校にお知らせするようにしています。
早めにお知らせすれば、チーム側で調整してくれる部分もあります。

大会運営のずさんさがあると、当然参加者の不満が募りますから、仕事は駆け込みでは絶対にやらないです。

大会当日よりも、準備の部分が一番難しいですし、気を使いますね。

「こういうものがあったらなぁ」を具現化する!

ーーーチーム側としては、早く予定や対戦相手がわかるのはありがたいですね!
伊藤さんが早め早めに準備を進めることを徹底されいるので、監督さんたちが「どの大会に参加しようか」となった時に選ばれる、安定感や安心感、信頼感に繋がっているんでしょうね。
座右の銘「踏出力」という言葉はどういうところに惹かれるのですか?
伊藤
僕は基本的に即決型なんですよ。
即決して、一歩前に踏み出す力、というのを大事にしていますね。
現場で「こういうものがあったらなぁ」ということを聞いたら、常になんとかして具現化するという意気込みでいますね。
人がワクワクするものに対して踏み出すことには、躊躇しないというスタンスです。
それを一言で表しているのが「踏出力」なんですね。
ーーーなるほど、伊藤さんにぴったりの言葉ですね。
伊藤さんが手掛ける大会やリーグ戦はどんどん規模が大きくなっていますね。

その秘訣はどんなところにあるのでしょう?

 

伊藤
正直、ゴールデンウィークなどは、開催のハードルが高いんですよ。どのチームも忙しいですし、会場も取りにくいから準備も大変ですし、移動も渋滞にはまったり。
でも、そこを納得させられるだけのものを提供すれば、どんどん広がっていく時代ですよね、SNSなどでシェアされたりして。

あとは、同じ大会が毎年同じではつまらないと思っているので、「来年も参加したい!」と思ってもらえるような仕掛けも常に考えているのも良いんでしょうかね。

例えば、すごく盛り上がるのは「サバイバルマッチ」と呼んでるんですけど、開会式のその場で初戦の対戦相手がくじで決まる、という趣向。
ミズノカップ熊本2013で始めました。

DJ風に司会をしてもらって、チームのキャプテンがみんなの前で、抽選会のくじを引く。
それで対戦カードが決まっていく、という形式です。
1回戦で負けたら上位トーナメントにいけません。
下位トーナメントの下から3つに入ると来年は出られない、逆に上位トーナメントの初戦で勝つとシード権獲得、というレギュレーションですから、みんな必死です笑

くじ引きの結果が埋まっていくときの、選手の身の乗り出し方、くじが引かれ、対戦相手が決まるたびにどよめきが起こったりして。
見にきた保護者さんからも「よくこんな事考えたなぁ!」という声が聞こえたりして、嬉しかったですね。

こういうのは、主催大会の一つのお楽しみである一方、選手への刺激でもあるんです。
要は高校選手権の全国大会のイメージです。
くじ引きで対戦相手が決まったり、負けたら終わりの緊張感を味わってもらいたくて。
一つの大会で、二つも三つも楽しんでもらいたい、持ち帰ってもらえたらと常に考えているんです。

ーーー伊藤さんが手掛ける大会やリーグ戦に参加している高校は、日本のトップの強豪校や各県をリードする強豪校がずらり。
監督さんたちの中には大御所や名将たちベテラン指導者さんから若手指導者さんまでたくさんいらっしゃいます。
指導者の方々をとりまとめて大会を円滑に運営するのは、容易ではないと思います。

後編では、多くの指導者さんを巻き込みながら、円滑に大会・リーグ戦を運営していく方法についてお伝えします。
【後編】強豪150校にかかわる男の「距離感」のセンス~高校サッカーの仕掛人、伊藤誠氏ロングインタビュー~

寄稿者プロフィール

統括副編集長/戦略事業部江原 まり
長野県出身。
ライター歴9年。
子育て系メディアにて、主に教育、引越し、子育て全般についてのコラムを100本超執筆。
2016年からジュニアサッカーNEWSにて執筆開始。
2017年10月より副編集長、2019年4月より統括副編集長/戦略事業部。

自身もサッカー少年の母です。
保護者目線で「保護者が知りたい情報」を迅速にお届けするため、日々奮闘中。

いろいろな方の貴重なお話を直接聞けるこのお仕事にわくわくさせてもらっている毎日です。

できるようになりたいこと、勉強したいことが山のようにあります。
一つずつチャレンジしていきたいと思います。

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