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高円宮杯サッカーリーグ(U-15)のしくみ完全理解!あなたのチームは今どこにいますか?

高円宮杯全日本ユース(U-15)サッカー選手権大会は、全国最大規模の中学生サッカーの祭典です。このリーグがややこしく、高円宮杯という名前がついているリーグに所属しながら、全国への切符が手にできる都道府県大会に出場するには長い年月がかかるリーグでもあります。

2019年度全国大会の結果はこちら
2020年度全国大会の結果はこちら
2021年度全国大会の結果はこちら

高円宮杯サッカーリーグ(U-15)の仕組み

全国9エリアからそれぞれの代表が全国大会に出場します。

基本の枠組み

北海道 2枠
東北 3枠
関東 8枠
北信越 3枠
東海 3枠
関西 5枠
中国 2枠
四国 2枠
九州 4枠

最高にチャンスがあるリーグ

各エリアトップリーグの優勝チームは、リーグ優勝が決まった瞬間全国への切符を手にします。

北海道 北海道カブスリーグU-15
※北海道は準優勝チームも全国への切符を手にします。
東北 東北U-15みちのくリーグ
※南東北と北東北に分かれているため、両リーグ1位により決定戦が行われます。
北信越 北信越ユース(U-15)サッカーリーグ
関東 関東ユース(U-15)サッカーリーグ
※関東は1部上位4チームが全国への切符を手にします
東海 東海地域リーグ(U-15)サッカーリーグ
※東海は準優勝チームも全国への切符を手にします。
関西 関西サッカーリーグ(U-15)サンライズリーグ
※関西はリーグ準優勝チームも全国への切符を手にします。
中国 高円宮杯U-15プログレスリーグ
四国 四国U-15クローバーリーグ
九州 九州ユース(U-15)サッカーリーグ

何も記載のないリーグは、優勝チームしか代表枠を与えられません。では、残りの代表枠はどのように決まるのでしょうか。その代表決定戦が行われるのが地域大会、別名「プレーオフ」です。

地域大会に参加できる可能性のあるリーグ

実質的に高円宮杯全国大会に今年、出るチャンスがあるリーグは、
・各エリアリーグ
・各都道府県トップリーグ
に所属しているリーグだけとなります。

上記の9リーグに所属するチームと、都道府県リーグの上位チームが地域大会(プレーオフ)に参加することができます。都道府県リーグの上位チームは各県によって比重が違い、参加チームも変わってきます。

参考までに、2021年の内訳はこちらから。【大会概要】のところをご覧ください。

2021年度
東北地域大会
北信越地域大会
関東地域大会
東海地域大会
関西地域大会
中国地域大会
四国地域大会
九州地域大会

では、それ以外のリーグは何のためにあるのでしょう?それは、「全国への階段を上るため」です。

それ以外のリーグは何のため?

地域リーグ1部
地域リーグ2部
県リーグ1部(
県リーグ2部
県リーグ3部
地区リーグ1部
地区リーグ2部
地区リーグ3部

このような構成で各エリアにはリーグがあります。「○部」の数は地区によって違います。のついているリーグは、全国大会出場チャンスのあるリーグです。

それぞれのリーグには「入れかえ」があります。各リーグの上位リーグが、すぐ上のリーグの下位チームと次年度入れ替わります。入れ替え戦を行う場合もあれば、自動昇格・降格になる場合もあります。

この入れ替えは、シーズン途中には行われません。その年度のリーグが終了したあと、入れ替えが行われます。

そのため、全てのリーグ戦で全勝したとしても自分が中学生でいるうちに高円宮杯全国大会に出るチャンスは巡ってこない人がいます。中学校に入学する時、県リーグ2部未満にいるチーム・中学の部活に所属した人がそれです。

リーグは毎年1つずつしか上がれません。毎年1つ上がるだけでも大変なことですが、順当に上がったと仮定しても在学中に2つしか上がることはできません。

高円宮杯地域大会へ出場したかったら、入学時に県リーグ3部以上のチームや学校へ入らないとチャンスはないと言えそうです。

高円宮杯U-15は、なぜ「全国最大規模」?

中学校から、クラブチームはクラブチームの大会、中学校の部活は中学校の部活と、明確に線が引かれるようになります。クラブチームの全国大会は、夏に行われる全国クラブユース(U-15)選手権で、部活の全国大会は同じく夏に行われる全国中学校体育大会です。

高円宮杯U-15は、部活もクラブチームも一緒になって戦うことができる中学年代を代表する大会です。都道府県によっては、部活とクラブチームが一緒になって戦える大会が設定されているところもあるようですが、一緒にやる機会が完全になくなる都道府県もあります。

高円宮杯U-15は、部活とクラブユースが一緒になって戦える大会です。中学サッカー部の優勝は1991年を最後に途絶え、現在はクラブチームのひしめく大会となってしまっていますが、中学年代の本当の日本一を決める大会として、毎年多くの注目を集めています。

最後に

トーナメントには番狂わせがあっても、リーグでの番狂わせはない、と一説には言われます。年間通して勝ち進んでくる本当の意味でもまれた強豪チーム同士の対戦として、大変見どころのある試合が繰り広げられる大会です。

今年も熱戦を期待しています。

中学へ入る際に、クラブチーム選びや中学選びで迷っている方は、ぜひこのあたりも参考にしてください。

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。2023年1月からメディア部門責任者。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの親となりました。
見守り、応援する立場からは卒業しましたが
今も元保護者たちの懇親会は非常に楽しいです。

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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