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【コスパが悪い! 編】こんな時どうする?6人のジュニアサッカーNEWSライターが答える!

ジュニアサッカーNEWS読者のみなさんの「お悩み」に、グリーンカードのライターたちがお答えする11回の特集、いよいよ最終回となりました。

最終回の今回、「コスパが悪い!編」をお送りします。

子どもたちがサッカーを楽んでいると感じることができるチーム、育成を軸に伸び伸びサッカーをすることができるチーム、技術の向上を目的とし試合での経験で強さを身につけるチームなど、様々なサッカーチームがありますが、お子さんが所属しているチームはどんなチームでしょうか。

質問をいただいた保護者のように、お子さんが所属しているチームに疑問を持っている方もいるかもしれません。費用対効果が見えない状態でチームやその指導に疑問を感じた時に、どうしたらいいのでしょうか?

自身がサッカーやフットサル経験者やサッカー指導経験者、サッカーを頑張る子どもたちの保護者など、弊社に在籍しているライターたちが、さまざまな視点から、それぞれの切り口でお答えしていきます。
みなさんが解決の糸口をみつけることができ、現状を打破する参考にしていただけたら幸いです。

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こんな時どうする?

Q、保護者間での交流がなく情報が少ないため、チームの方針は分かっているものの費用対効果が見えない状態です。
楽しむためのサッカーをする中にも挑戦や見直しがあれば良いのですが、子どもたちの様子を見ていると、ただサッカーを楽しんでいるだけだと感じます。
お金と時間をかけてやる習い事と感じることができず、どうしたら良いものか悩んでいます。

高嶋
具体的な「挑戦や見直し」に関する改善策をチームに提案してみては?

「ただサッカーを楽しんでいるだけ」で「お金と時間をかけてやる習い事と感じることができず」という部分が気になりましたので、詳しく回答させていただきます。

『サッカーはボールさえあればどこでもできる』と言われます。それは間違いではないのですが、曲がりなりにも競技としての体裁を整えて行おうと思ったら、様々なヒトやモノが必要になります。

一定の広さのフィールド。少なくとも1チーム7~8人以上(全体で15~16人以上)のプレイヤー。それらの人々の予定を合わせて練習や試合の段取りを組む人。怪我やトラブルが起きたときに対処し、その責任を負う人。そうした運営や道具や設備の使用などにかかる費用……等々。

このように「楽しむためだけのサッカー」をするだけでも、それなりの人や物や場所やお金が必要なのです。それでも「お金と時間をかけてやる習い事と感じることができ」ないでしょうか。
サッカーができる環境を提供してくれるクラブがあり、そのクラブが「楽しむためのサッカー」という方針を持っていて、その方針のもとで実際にお子様がサッカーを楽しめているのなら、何も言うことは無いはずです。

また「楽しむためのサッカーをする中にも挑戦や見直しがあれば」とのことですが、具体的にどのような「挑戦や見直し」が必要とお考えなのでしょうか。クラブに対する改善策があるのでしたら、質問者様からチームに提案するべきです。

安くない月謝を払っておられることは拝察しますが、「お金を払っているのだから」という消費者意識では物事は改善しませんし、お子様への教育にも良くありません。自分もチームの一員だという姿勢を持って、意見を出し合い、クラブと選手たちを育てていくことが大切です。

水下
コスパを考えるなら移籍。ただ、発達段階に合わせておそらく指導は変わると思います。

私の子どもたちは、高価なおもちゃよりも、そのへんの石とか棒とかで夢中で遊ぶ子でした。
お寺の裏の公園で遊んでいたとき、まとめてあった焼け残りの卒塔婆で遊んでいるのを見つけた時はくらくらしました。もし、あなたのお子さんがそういう種類のお子さんでしたら、おそらく子育てに「コスパ」を持ち込むとつらくなると思います。

私たちが考える「パフォーマンス」は、子どもには価値がないからです。どんなにこちらが良かれと思っても、子どもは自分の「良かれ」を自分で勝手に見つけます。こっちの「良かれ」には見向きもしません。

それでも、もしコスパを考えるのであれば、移籍はどうでしょう。

もっと安いチーム、子どもが自分で通える距離にあるチームはありませんか?子どものために使う時間とお金が多ければ多いほど、「これだけやってあげてるのに(期待通りにならない)」というもやもやが浮かんでしまったりするような気がします。

コーチがお子さんの発達段階に合わせて要求を変えていく、というこの後の方針も聞いてみては?と思います。小学校中学年くらいまでの子に「挑戦」とか「見直し」と言っても、さっぱりわからない、という発達段階の子がほとんどだったら、コーチもそれに合わせて進度を変えていって当然かと。

発達段階に合わせておそらく指導者の指導は変わります。

コロナ時代なので、なかなかコミュニケーションの機会も少ないと思いますが、指導者にも説明を求めて良いと思います。お子さんにもぜひ意見を聞いてみて下さい。

ライターA
納得のいくチームを探して移籍する

納得のいくチームを探して移籍するしかないかなと思います。
ですが、子供さんの意思を尊重したほうが良いとは思います。子供さんがそのチームで楽しくやりたいなら続けさせてあげることもひとつの方法です。

子供さんがもっと真剣にやりたいというのであれば、違うチームを探して移ることを考えても良いと思います。

ひとつ思うことはサッカーはお金をかければ必ずうまくなるというものではないということです。
なぜなら、サッカーというのは教わるものというより、自分で考えて答えを見つけるものに近いからです。サッカーには原理原則があり、ゴールを奪うための正解がいくつもあるのです。そのための技術習得であり、試合で生かせなければいくら技術がついてもいずれは限界が来てしまうということも考えられるでしょう。

お子さんがサッカーをするに当たり、チームで何を学ぶのか。

このことを今一度考えて見守るということも大切なことではないでしょうか。

ライターB
子どもの成長は人ぞれぞれ。できるようになっていく過程を楽しんでみては?

保護者間の交流は良し悪しなので、面倒なことがなくてよかったと割り切るか、もしくは自分から積極的に関わって行くかしたらいいのではないでしょうか。

費用対効果ですが、子どもの成長は人ぞれぞれです。
誰しも、教えてもらってすぐに上手くなる訳ではないでしょう。それより、そのチームでの仲間との出会いや出来なかったことができるようになっていく過程を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ライターC
子どもがどうしたいのか、本人が満足しているのかどうか、で判断するしかない。

ー近くに色々なタイプのチームがあれば良いですが、好みのスタイルのチームがない場合は辛いですね。

お子さんがどうしたいのか、本人が満足しているのかどうか、で判断するしかないのかなと思います。

ライターD
見る視点を変えてみませんか?

我が子がお世話になったチームのことを書かせていただきたいと思います。
まさに「楽しむだけのサッカーで遊んでいるように見える・監督は大声を出すわけでもなく真剣に指導しているのかわからない・子どもたちは強いチームに挑戦するような戦いぶりが見えない」チームでした。

息子は、小さい頃から特別サッカーが上手なわけではありませんでしたが、所属していたチームの監督が「サッカーをずっと好きでいさせてくださったこと・上手に力を引き出してくださったこと・本人のやる気」で、今はサッカーの強豪校に進学しています。

見る視点を変えてみませんか?

・楽しむだけのサッカーで遊んでいるように見える→小さなころから、サッカーは楽しいものだと教えてくれている。

・監督は、大声を出すわけでもなく真剣に指導しているのかわからない→いつも黙って見守る中で子ども一人一人と向き合い、大声で子どもたちを動かすことなく考えて行動する力を引き出してくれている。

・強いチームに挑戦するような戦いぶりが見えない→準備ができていない子どもに無理に指導してサッカーを嫌いにさせない。子どもには指導の段階があるので、それを見極めて指導してくれる。

こんな感じです。
もちろん本人のやる気が一番大切だと思います。我が子の場合、所属しているチームでサッカーをすることが楽しいという気持ちと監督や仲間へのリスペクトが、サッカーの技術と本人の気持ちを成長させてくれたと感じます。

もしサッカーで進学を考えている場合は、保護者の立場として、チームや監督を見極めることも大切だと思います。
所属しているチームの卒業生が、プロサッカー選手になっているか?サッカーで進学しているのか?など、特にチームの先輩たちは、どの監督にサッカーを教えていただいたのかデータを集めると、我が子の将来も見えてくるので参考になりますよ。

視点を変えてみる?
子どもの成長を楽しむ?
それともチームを移籍する?

いかがでしたか?
ライターたちの経験上、「具体的に「挑戦や見直し」対する改善策をチームに提案する」「コスとパフォーマンスを考えるなら移籍する」「納得のいくチームを探す」「できるようになっていく子どもの成長過程を楽しむ」「本人が満足しているのかどうかで判断」「チームに対する視点を変える」など、いろいろなアドバイスがありました。

お子さんが所属するチームを決める時、何を基準にチーム選びましたか?
育成・楽しさ・指導者・家から近いから・友達が通っているから・チームの指導方針・将来のことを考えて…などなど、さまざまな理由や選択基準があったと思います。
もちろん、入ってから見えてくるものもあり、後にチームの指導方針に合わないと感じた経験がある方もいるのではないでしょうか?

「チームの方針は分かっているものの費用対効果が見えない」というのは、描いていたチーム像と違っていたことにより、チームに対する不満から生まれたものなのかもしれません。

合わないと思うのであれば、納得のいくチームを探して移籍を考えることが一番の解決策だと思いますが、お子さんの心情はどうでしょうか?お子さんが「このチームでサッカーをしたい!」と言うのであれば、所属するチームでサッカーを続けさせてあげたいですよね。

そうなると、保護者が違う視点からチームを見ることで感じ方を変えるということは大切かもしれません。

監督がどのような思いで選手たちに接しているのか、選手たちの成長の軌跡はどんな感じなのか、楽しくやっているサッカーの中からどのようなことを身につけているのかなど、少し違う角度からチーム練習を見てみると、意外な発見もありますよ。

その中で、指導の様子を見ていて、どうしても改善してほしいことがあれば、指導者に正直な気持ちを直接伝えてみるのもいいと思います。

おそらく多くの指導者は、お子さんの発達段階に合わせた指導を行なっていると思われます。少し俯瞰してチームを見ることで、指導者は育成の軸をどこに置いているのか、チームの状態、これから目指すところが見えて来るかもしれません。

最終的に、サッカーをやっている本人がチームを移籍したい・チームの方針とどうしても合わない・サッカーで進学することを考えているからレベルの高いチームに行きたいなど、移籍せざるを得ない状況であれば、移籍するという選択肢もあります。

サッカーをしているのは、お子さん本人です。
本人の気持ちを一番大切にし、親は子どもの成長を見守りたいですよね。

読者のみなさんの感じ方が違うように、ライターの感じ方も十人十色。それぞれのライターの経験談や感じていることが、みなさんの心に響き「うんうん、すごく共感できる!」、「なるほど!そう考えれば気持ちが楽になるのか!」、「これは自分とはちょっと違う、自分はこうしよう!」など、お悩みの解決に繋がるヒントとなり、今後の参考になれば嬉しいです。

答えてくれた6人のライター紹介

Crane

びわ湖のほとりの住人でしたが現在は関東在住。
サッカー保護者歴は丸12年。子供は2人で下の子は現在もサッカーを続けています。

どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。

mar

福岡在住。自身もサッカー少年の母でサッカー保護者歴8年。
息子1名。(高校生,街クラブ所属)

保護者目線で「保護者が知りたい情報」を迅速にお届けするため、日々奮闘中。
いろいろな方の貴重なお話を直接聞けるこのお仕事にわくわくさせてもらっている毎日です。できるようになりたいこと、勉強したいことが山のようにあります。一つずつチャレンジしていきたいと思います。

hiro

大阪在住。息子が年長からサッカーを習っておりサッカー保護者歴10年。
子供は、娘(大学3)と息子(中3)の2人。

娘の時から、PTAの役などコツコツとこなしているので、気の合う保護者がいればラッキーぐらいの気持ち。
保護者の付き合い方は割り切りが大事だと思っている。

高嶋

福井出身、福岡経由でUターン。
現在、社会人フットサルで活動しています。

保育士の仕事をしていたので、子供たちとどのように関わるべきか、今この子に必要なものは何か、ということを常に考えていました。
保護者から色々な相談を受けることもありましたが、そのたびに、皆もっとシンプルに子供と向き合えばいいのになーと思っていました。

サッカーは頭も体もフルに使うので、子供の成長発達という面からも大変効果があると考えています。
ジュニアサッカーNEWSでの仕事を通して、日本のサッカーの裾野を広げていきたいです。

水下

群馬県出身、東京都在住。サッカー保護者歴14年。
3人(男子1人女子2人)の子どもの母。長男は5歳からサッカーをしていて、高校サッカーを卒業して現在GKコーチ。

今年弊社が配信したハトマークはブロックの予選リーグ勝ち星なしで敗退でしたが、思い出の大会でもあります。あの時、ちゃんと試合できるたくさんのチームの中で「ゴールはどっち!?」ってコーチが悲痛に叫んでいたなあ、と…
お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを、みなさんも楽しんでくださいますように。

choco

宮崎出身、熊本在住。サッカー保護者歴20年。
社会人の長男、浪人生の次男、高校1年生の三男ともに3歳からサッカーを始めたサッカー少年たちの母。

サッカーとは「人間性を育ててくれるもの」と、特に子どもたちの心の成長を楽しみにサッカーと関わってきたので、いまだにサッカーが好きで続けている三兄弟の姿は嬉しいです。
三男は無名の小さなチームから強豪校へ進学しました。子どもたちがサッカーを愛して止まないことや三男が強豪校で頑張ってくれていることは、三兄弟の中学時代の監督が「育成を軸に導いてくださったこと」、「子どもの力を引き出してくださる高い指導力」、そして何より「サッカーが好きだという気持ちを育ててくださった」おかげと心から感謝しています。

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寄稿者プロフィール

JUNIORSOCCER NEWSWriterchoco
ライターを始めて5年経ちました。
わたし自身もサッカー少年3兄弟の母です。
2024年度、長男は社会人・次男は大学生2年生・三男は高校3年生になります。
3人ともサッカー現役。週末、息子たちの試合の追っかけをしては、チームの成長を感じ幸せな気持ちになる日々を送っています。

サッカーを頑張る選手たち、それを支える保護者や指導者の方々。
サッカーに関わるすべての方に寄り添えるような記事が書けるよう、これからも精進していきたいと思います。

担当は東京4種です。
みなさまからの大会情報を心よりお待ちしております!

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