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【ライブ配信の裏側#4】グリーンカードの若手社員がお送りする 日本クラブユース選手権(U-18)2022の配信の裏側、今年もお届け!

今年もライブ配信で日本横断。
株式会社グリーンカードの若手社員による「ライブ配信の裏側」をお届けします。
本文は画像の下から始まります。

(編集/文章 水下真紀)

今年の担当は(も)パインズです。

みなさんこんにちは。1年ぶりの松本です。

▲去年の僕です

今回は、新入社員の松那くん(まつ兄)と一緒に、またライブ配信の裏側についてみなさんに知っていただきたいと思っています。

弊社のオフィシャルサイトには全員載ってます(これは松那)

群馬の灼熱に耐えるために氷を買いまくり、リールを抱えて北海道の広すぎるグラウンドをダッシュしたあの日々から1年が過ぎました。
今年は僕にとっては「ライブ配信は1から99まで【準備】だ!」と実感した年になりました。

なぜパインズなのか。
「松本」+「松那」だからだと言われました。松は英語でパインだそうです。松松と名乗るのはだめだそうです。わかる人だけわかってください。

ホテルが取れない。

▲画像はイメージです

今回、社内から行く人間は全部で17名。
僕たちが「内部対応」と呼ぶ、特設サイトの更新を行う人員だけを福岡に残し、僕らはまず群馬に旅立つわけです。

今年、僕はすべての大会の準備を担当しました。
機材の準備はもちろん、人員の確保、ホテルやレンタカーの確保、会場への人員配置など、その業務は多岐にわたります。とりあえず宿泊と交通手段は押さえないといけません。野宿するわけにはいきませんし、群馬も北海道も車がないと移動が出来ません。

ところが、ちょっと探して愕然としました。

ホテルが取れない!

冷や汗が伝いました。

群馬も北海道も、会場近くのホテルは埋まりまくっていたのです。確保する部屋数が多いとは言え、まだまだ大会までは日があるし、去年は普通に取れたのに、なぜ…

その答えはこれでした。

▲写真はイメージです

今年、群馬と北海道で、3年ぶりに大きな花火大会が開催決定していたのです。

そして、試合も有観客になりました。
そう、保護者の方々の大移動が行われるのです。

▲写真はイメージです

あとから聞いた話ですが、全国大会に出場可能性が出たベスト4くらいのところで、保護者の方々は宿をいち早く押さえるみたいですね。全国大会が決まってから宿を押さえているのかと思い、まだ決まっていないタイミングなら大丈夫!と思って動き出したのが甘かったです。

もう最終手段は福岡から各自の車で移動、宿はテントかなと思いました。
群馬にも北海道にもキャンプ地はいっぱいありそうでしたが、去年の群馬の暑さを思い出して僕は震え、
「なんとしてでもホテルを探す!」と決意しました。

一般サイトで探していてはダメだ。
旅行代理店だ!
旅行代理店に交渉するしかない!

旅行代理店の猛者のご協力を得て、やっと宿泊先が決まり、飛行機が確保出来て準備が完了したのが大会10日前でした。

画像職人

初めまして、松那といいます。いきなりまつ兄と呼ばれるようになりました。

僕は今年の新入社員です。出身は京都です。5月、6月のインターハイのライブ配信から参加し、今年のクラブユースで初めて全国大会を配信しました。

松本さんがホテルを確保したりクラブユース連盟と打ち合わせしたりしている間、僕は粛々とライブ配信の準備をしていました。

ライブ配信は、当日行ってそのまま配信できるわけではありません。
株式会社グリーンカードの配信は、今大会はアーカイブ動画はyoutubeメンバーシップでの閲覧となります。そのご案内画面やハーフタイム時に流すスポンサーさんの映像、字幕、ロールバナーなどいろいろなものを用意しなければなりません。動画には各種サムネイルも必要です。

ご協力いただいているスポンサーさんの動画を出すタイミングひとつとっても、どこがいいのか。いつがいいのか。どのくらいの長さなのか。ひとつひとつ検証しながらの手探りです。

赤い枠の中のを作ります!(画像は2022サニックス杯のもの)

16会場一斉配信。社員、17名。

▲福岡県U-18を配信したときの写真です。こういうところから撮影することもあります

ライブ配信は撮影とOBSで最低2人の人員が必要です。
16会場だと32人が必要なのですが、僕たちの会社はそんなに人がいません。
現地の専門学校生たちに協力してもらいながらのライブ配信です。

コロナウイルス再拡大、が叫ばれていた夏でした。
ちょっとでも体調が悪かったら休んでね、と学生さんたちにはお願いしていたので、学生さんたちが来られない会場もありました。僕の会場も学生さんが急に来られなくなってワンオペ※になったりしました。

※ワンオペ:1人でライブ配信すること。熱暴走したりすると泣き出しそうになる、スタッフが苦手な単語

ただ僕にはラッキーなことがひとつありました。

各会場にパソコンが1台ずつ置かれるのですが、僕の会場は1番配信が安定するスペックのパソコンだったんです。おかげさまでワンオペでも大きな支障なく配信することができました。

ライブ配信のチェックは、現地スタッフだけがやっているわけではなく、内部でライターさんたちや社員の内部対応者が動画をずっとチェックし続けています。

あとで選手が見返したときに嫌だなと思うようなチャットを消したり、荒れそうな試合のチャット欄を牽制したり、「くるくる」や「カクカク」と呼ばれるライブ配信の不具合を早期に発見して瞬時に現場に連絡を飛ばす、そういう仕事も裏側でやっています。

画面の不具合だけではなく、福岡(本社の場所)からも現場からもいろいろな指示が飛んできます。

「まだ挨拶してるタイミングで画面にロール入れたらダメだよ、最後まで選手の姿をちゃんと届けよう」
「現地に行ってない保護者だっているんだから、選手の動きはしっかり切り替えで見せて」
「空が広すぎ、映すのは選手だよ」
「ベンチもちゃんと映して。全員、がんばって全国まで来た選手たちだよ」

みなさんが見てくださっているライブ配信は、こうしたやりとりの上に成り立っています。僕にとっても初めての全国大会になる今大会、じわっとくる嬉しい出来事がありました。

続く

同じく群馬開催、XFカップ 全日本女子ユースサッカー選手権(U-18)を見る
帯広開催、日本クラブユース選手権(U-15)を見る
凍った!揺れた!ミズノチャンピオンシップ を見る

バックナンバー【2021年度】
灼熱の全国クラブユースサッカー選手権U-18を読む
女子の大会、XFカップ 全国クラブユースサッカー選手権U-18を読む
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全国各地の静止画カメラマン・動画配信カメラマンを募集します。公式大会でLIVE配信をしてみませんか?

 

 

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。2023年1月からメディア部門責任者。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの親となりました。
見守り、応援する立場からは卒業しましたが
今も元保護者たちの懇親会は非常に楽しいです。

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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