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とにかく群馬は暑かった。全国クラブユースサッカー大会U-18の撮影の裏側【2021年度版】

※この記事は2021年度の配信のものです

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高校のインターハイが華々しく開会する2週間前。
インターハイでは地元の高校の活躍を連日のように新聞が報道するのに対し、今まで準決勝からしか放映されなかった高校生の全国大会がある。
全国クラブユースサッカー選手権U-18である。

2020年、予選リーグの1回戦からその大会はライブ配信されるようになった。
アマチュアのサッカーを配信する。
その裏には、僕たちのような若者が働いている。

 

僕らの仕事は、ネットワーク環境が整っていないことも多い会場からでも、最大限の努力をして最高の配信をすること。
できるだけ低コストでの配信を実現し、「1回戦からの全試合ライブ配信」を実施すること。
それにより、大会に出場する全ての選手にスポットライトを当て、これまで以上にアマチュアサッカーの大会を広く知ってもらうことです。

この大会で初めて現場スタッフとしてデビューした松本がお届けします。(インタビュー・構成/水下真紀)

アマチュアサッカーライブの「敵」はこれだ。

はじめまして、松本です。
今回のU-18全国大会で、初・全国大会撮影スタッフデビューしました。
撮影で「全国大会」という大舞台を踏むのは初めてです。

アマチュアサッカーをライブで配信する、最大の敵は「ネットワーク」だと僕は思います。
みなさんも見たかもしれない、これです。

ネットワークなんてその辺にあるだろ。と思われますか?

実は、テレビ局が入るスタジアムにはあらかじめ特別のネットワークがあります。それか、その近く(集積地)にネットワークセンターがあるそうです。

アマチュアサッカーでそのような試合会場で試合が出来るのは、準決勝や決勝レベルの会場ではないでしょうか。
しかし、僕たちが挑むのは「1回戦からの全試合ライブ配信」です。
至る所にある地域のスタジアムやサッカー場、高校の校庭などにはそんな設備はありません。設備を整えようとするとめちゃくちゃなお金がかかります。
またはテレビ局に頼むか、の2択になります。
それもまためちゃくちゃお金がかかります。

なるべく大会の運営元に経費をかけないですむよう、費用を最小限に押さえたうえで、僕たちは最高のライブ配信をお届けしようとしています。

そうすると、どうしても最大の敵は大会会場の「ネットワーク」。
落ち着いてライブ配信するためにどうしても必要なネットワークには波があります。急に強くなる、急に弱くなる、そこを僕たちはビットレートを上下させて、最大のリスク配信が途切れて「見られない」事態を回避しながら撮影しています。

荷物を載せると人が乗らない…

今回の撮影地は群馬。

忘れ物がないように、ひとつひとつ確認しながら事務所で機材の仕分けをしています。

羽田からレンタカーで群馬県(僕は初めて行きました)へ行くわけですが、

どこに乗ればいいんだ?
というレベルの量の荷物と共に群馬に向かいました。

今回のミッションは、真夏の太陽に照らされた会場での、暑さによるPCや機材の熱暴走と戦って勝利することです。
ピッチ内もヒートアップしますが、ピッチの外もかなりヒートアップ(温度)するので、冷却の準備を十分にしなければなりません。
そのための準備も最大限行いました。

群馬大会は熱との戦い

抜けるような青空。
早朝から気温はすぐに30度を超えます。
そして機材はみな黒い。

撮影するスタッフも黒い。

スタッフのみんなは暑さには強いのですが、機材はおしなべて全部熱に弱いものばかりです。

朝のキックオフだったので、テントを設置していただいていても、真横から日光が入ってくるんです。温度が乱高下しても機材には良くないので、機材の周りの温度が一定になるように調節しながら配信を行いました。

熱暴走を食い止めるために、ホテルの部屋の冷凍庫で凍らせたペットボトルをファンの前に置いて機材に冷風が当たるようにしたり、日傘で直射日光を遮ったり。

僕が一番大変だったのは三脚の操作です。
どこで調節するか、カメラを操りながら一緒に三脚も調節して映像に角度を付けていくのですが、三脚によって調節する場所が違い、カメラを操作しながら同時に三脚もなめらかに操作していくのは熟練の技が必要だなと思いました。

(事務所で練習したときのものです)

動画配信にはOBSというものが必ず必要です。
試合が動いたときに点数を入れたり、タイマーを表示させたり、字幕を表示させたりします。
画像のカクツキが出ないために、ブラックアウトが起きないように、ビットレートを細かく操作していくのもOBSの仕事です。

一連の大会が終わるまで、連泊で2週間以上群馬でホテル生活です。僕は入社後まだ日が浅かったので、今まで話せていなかった社員さんとも仲良くなれました。

(お誕生日のお祝いを、HP制作事業部の原武をキャラ化したカレンダーと)

物静かだと思っていたのに、案外しゃべってくれる原武さん。
僕は彼と似ているようで、後ろからだと何度か間違われたことがあります。2人ともSEKAI NO OWARIのファンです。

仕事が丁寧なので、常に難しい現場にさらっと配置されています。

(よく食事をこぼすのに白シャツ率が多いHP制作事業部の凝重)

凝重さんはラーメン好きということが群馬で発覚しました。
ごはん系も調べてくれて、みんなで食事に行くときに助かりました。
彼のお寿司のチョイスはすごくセンスあるので、僕も真似しようと思っています。
撮影の合間に「選手や保護者のみなさんが喜んでくれるように」と自らスチールでオフショットの写真を撮ったりもしていて、その気配りを尊敬しました。

(とにかく澤田は撮影中、絵になる人です)

カメラワークがなめらかでとても見やすい澤田さんは、結構な冒険者でもあります。詳しくはU-15の時に書きます。

(小出はすぐにスタッフに愛称を付ける頼れる兄貴です)

1回戦からの全試合ライブ配信となると、同時に配信する会場数も半端ない数になります。
今回の1回戦はなんと16会場もある中で、車の動線を考えて配車を組んだり、人員配置などのフォローがとても素早い小出さんは普段は営業業務をしています。困っている現場にさっと車で乗り付けてちゃちゃっとトラブルを解決してまた走り去っていきました。

クラブユースのレベルはもはやプロに近い印象

僕は高校サッカーをやっていたので、クラブユースのサッカーは最近はあまり見たことがなかったのですが、ここ数年でレベルが格段に変わっているのではないか、プロに近いようなサッカーをやっているのではないかと思いました。

撮影に集中しなければならなかったので、試合は片目の端でちょっと見る、という感じではありましたが。

黙々と集中して準備を行い、ピッチの上ではプロに近いようなサッカーをする彼らでしたが、インタビューの声かけをすると「マジすか」と喜んでくれたり、それをまた仲間が茶化してみたり、普通の高校生でした。

(Twitter上でもバズってた三菱養和U-18のみなさん)

大会終了まで「配信が途切れることはないか」「カクツキをできる限り出さないように」と毎日緊張に満ちた配信現場でしたが、会場のスタッフの方やチームスタッフの方のおかげで無事に配信出来ました。

大会はそのまま、女子U-18の大会へと続いていきました。
もしよろしければそちらもお読みください。

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寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの保護者となりました。
今年弊社が配信したハトマークは、思い出の大会でもあります(ブロックの予選リーグ勝ち星なしで敗退)

あのときちゃんと試合できるたくさんのチームの中で
「ゴールはどっち!?」ってコーチが悲痛に叫んでいたなあ、と…

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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