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【インタビュー名言集】夢抱くサッカー少年達へ!明秀日立・筑陽・専大北上・尚志・青森山田サッカー部名将からの珠玉の言葉

※この記事は再掲です。

ジュニアサッカーNEWSでは【独自調査】全国ランキング みんなが見てる高校サッカー部ってどこ?アクセスランキング【2019年度下半期】で上位にランクインした5校の高校サッカー部の監督にインタビューを行いました。
インタビューからは、サッカー選手達に向けての熱いメッセージを感じました。名将達の心に響く名言をご紹介します。

※掲載は順不同となります。

↓本文は写真の下から始まります↓

明秀学園日立高校サッカー部(茨城県)
萬場 努 監督

合言葉は「挑戦」!どんな環境でも力を発揮できる地力を身に付ける必要があると考え、毎日の練習(日常)をとても大切にしています。

チームとしての目標を「日本一」に掲げている明秀学園日立高校サッカー部。
「サッカーの競技力向上はもちろんですが、部員にはサッカーを通じて自分自身で考え判断し、行動できる、自立(律)した大人へ成長して欲しいと考えています。そして目標に対して自分自身でどう向き合い、努力できるかが大切だと捉えています。」と萬場監督は仰っています。
そういった「挑戦」ができる選手たちが育つ明秀学園日立高校サッカー部。だからこそ、日々の積み重ねの大切さを重んじる地力を身につけた選手たちが育ち、日本一に挑戦し続けることができるのだと思いました。

「成長(伸び率)」を大切な価値観としています。成長の機会を大切にして欲しい。

過程は人によって異なるが、この「成長」の機会を大切にしたいという監督の言葉からもわかりますが、明秀学園日立高校サッカー部は、サッカーだけでなく、子供達と交流するスクール活動や災害時のボランティアなど地域に対する社会貢献も大事にしているそうです。
このような活動も「将来、豊かな人生を送れるようになるために自らの発想で行動する人間となる」ことに繋がり、地元の方々から愛されているのだと感じます。

写真引用:明秀学園日立高校サッカー部Instagram

萬場 努監督プロフィール

出身:千葉県柏市(1984年生まれ)
経歴:柏ラッセルFC→東海大付浦安高校→東海大学体育学部→JFL佐川印刷
資格:日本サッカー協会公認A級ライセンス

『挑戦』~自立(律)した大人に成長するために~ 明秀学園日立高校サッカー部(明秀日立)萬場努監督インタビュー

筑陽学園高校サッカー部(福岡県)
青栁 良久 監督

『思蹴』一球に思いをこめて蹴る

「『思蹴』は『ししゅう』と読みます。一球に思いをこめて蹴るという意味がありまして、チームのスローガンです。」とおっしゃる青柳 監督。
この言葉からサッカーへの思いとスローガンに込められた気持ちが伝わってきます。
日々の厳しい練習、チームメートへ、支えてくださる周囲の方々へ、たくさんの思いを込めての一蹴り。そんな選手たちのプレーすべてがチームを勝利に導くと言っても過言ではありません。この言葉に込められた深い思いとチームの絆を感じました。

もとめるのは自ら考えて行動できる選手。
青栁監督が求める選手像は
・三度の飯より、サッカーが好きな選手。
・考動力(考えて、そして自ら率先して行動できる力)がある選手。
・具体的に言うと、スキルが高く、TPO(時と場所と状況)に応じて技術を発揮できる選手。
だそうです。
選手たちと真摯に向き合う青栁監督の思いが、この言葉からも伝わってきました。

写真引用:筑陽学園高校ブログ

青柳 良久 監督プロフィール

筑陽学園高校サッカー部監督 青柳 良久氏
出身:福岡県(1974年生まれ)
経歴:筑陽学園高校卒
経歴:1996~2008年 筑陽学園高校サッカー部コーチ
経歴:2009年より筑陽学園高校サッカー部監督
資格:JFA公認指導者ライセンスC級

『思蹴』一球に思いをこめて蹴る 筑陽学園高校サッカー部 青栁良久監督インタビュー

専大北上高校サッカー部(岩手県)
小原 昭弘 監督

どんな状況になっても3年間続けること。自分の立ち位置をしっかり意識して、技術で判断せず人間性の向上に努め考えて行動すること。

これは、小原監督はが入学当初にサッカー部員たちに伝える「専大北上高校サッカー部員としての心構え」です。
「日ごろから部員たちは常に考えて行動しているので、こちらから強く指導するということではありません。部員は、この言葉を胸に3年間を通して日々の積み重ねに勤しみ向上心を持って過ごしている。」と仰った小原監督の言葉通り、専大北上高校サッカー部員は、この言葉を胸に自分の立ち位置をしっかり意識して、3年間を通して向上心を持って過ごすそうです。
生徒一人ひとりの人間性を理解しながら指導される小原監督と部員たちの信頼関係がうかがえます。

大切なのは毎日の地道な努力の積み重ねや意識の持ち方。

「もちろんサッカーの結果を出すことも大切ですが、基本は人として…というところが一番大切だと思っているんです。人間性を高めることで、それはサッカーにも生かされます。」という監督の言葉からも「人間性を高めることができる者は結果を出すことができる」という高い意識を持って充実した高校生活を送る専大北上高校サッカー部員たちの姿が想像できます。
そのような毎日の積み重ねや意識の持ち方が全国大会2連続出場に繋がっているのだと感じました。

写真引用:専修大学北上高校サッカー部ブログ

小原 昭弘 監督プロフィール

1972年花巻に生まれ、小学校から始めたサッカーにのめり込み、花巻中学校から盛岡商業高校に進む。盛岡商業高校では、高校2年生のときに全国大会出場を果たしたものの、キャプテンを務めた3年生では宿敵遠野高校に決勝戦で惜敗、悲劇のキャプテンと呼ばれた。
高校卒業後、順天堂大学に進学。のちにジュビロ磐田に入団し日本代表として名を馳せた名波浩選手とともにプレーをした。大学卒業後は岩手に戻り、母校を皮切りに高校サッカーの指導に携わりながらB級ライセンスを取得し、 2000年から専修大学北上高校の監督に就任する。
東北勢の中で、過去98回の大会において優勝した高校は3校のみである。2回目の2007年、第85回全国高校サッカー選手権大会で盛岡商業高校が全国優勝を果たした際には、スタンドでサポーターの1人として喜びを分かち合った。その時から、自分のチームをこの大舞台に立たせ、「全国優勝」を手にしようと決意を新たにし、現在に至っている。

3年間で学ぶのはサッカーだけではない!「栄光に近道なし」人間性を高める指導とは【専大北上高校、小原昭弘監督インタビュー】

尚志高校サッカー部(福島県)
仲村 浩二 監督

求めるのは尚志ファミリーとして一緒にサッカーを楽しめる選手。

技術はもちろんですが、一番は『尚志高校でサッカーをしたい』という強い思いのある選手です。選手の中には、小学校の卒業アルバムに「尚志で活躍して福島県を元気にしたい」と書いていた選手もいます。とお話しされた仲村監督。尚志ファミリーとして一緒にサッカーを楽しめる選手に来てほしいと言います。
この言葉どおり部員全員でワンチームを作り上げている尚志高校サッカー部だからこそ、全国優勝という高みを目指し突き進むことができるのだと思いました。

人生には逆転があるし、サッカーだけではない
全員がレギュラーになれるわけではないですし、プロになれるわけではありません。たとえ高校でレギュラーでなかったとしても、目標を持って本気で努力する事で、人生の選択肢は広がっていくのではないかと思います。サッカーだけでなく日常の挨拶や振る舞いから大切にしてきましたし、人として成長するために努力を積み重ね自分たちを律してきました。
という仲村監督の言葉からは、選手たちがサッカーを通して、さらに成長できる次なるステージを見つけ、向上心をもってチャレンジしてほしいというあたたかいまなざしと愛情を感じました。

写真引用:郡山市役所Facebook

仲村 浩二 監督プロフィール

1972年6月30日生まれ
千葉県出身
高校時代は千葉県立習志野高校でプレー。第69回高校選手権ではエースとして同校をベスト8に導き、優秀選手に選出される。順天堂大学時代は、バルセロナオリンピック予選を戦う日本代表に選出。元日本代表・名波浩氏とは大学時代のチームメイト。順天堂大学卒業後は福島FCでプレーする。
1996年に現役を引退し、1997年のサッカー部設立に合わせて監督に就任。現在に至る。

【目指すは全国制覇】尚志高校サッカー部 仲村浩二監督インタビュー「求めるのは尚志ファミリーとしてサッカーを楽しめる選手」

青森山田高校サッカー部(青森県)
黒田 剛 監督

「心・技・体」すべてをバランスよく強化・育成し、「何でもできる」チーム作りを目指して指導しています

自分に厳しく「ウィークポイントとしっかり向き合える」「自己発見、自己改善を習慣としてできる」ような子は本当によく伸びます。
自分のウィークポイントと向き合って、自主トレの中で確実に補おうとしたりする子ですよね。
自分のストロングを磨いてばかりの子は「頑張り屋」かもしれないけど、「努力家」ではないよ!といつも選手には伝えています。
嫌な自分と積極的に向き合い、精神的につらい作業ができることを「努力」というのだと私は思っています。
大人でもウィークポイントと向き合うのはストレスを感じ、耐えられないものですよね。
スポーツ選手として、自分の弱点をしらみつぶしに追求し、克服し、ひたすら積み上げてきた子がプロになる可能性が高いといえます。
多くのプロ選手を輩出してきた青森山田高校サッカー部。その選手たちを育てた黒田監督だからこそ、すべての言葉に重みを感じ選手たちへの深い思いが伝わってきます。

自分のことは自分できちっとした判断ができ、その判断で社会の競争を勝ち抜いていける精神力を身につけてほしい

青森山田の寮生は生活を含めて、授業態度、服装、サッカー以外の時間の活用など、全てを自分で的確にコントロールしていくことが求められます。
自宅にいる生活は掃除や洗濯などの家事はお母さんにやってもらうことが多いでしょう。
今までは家でやってもらっていた子が寮に入って自分でやってみて、親への感謝の気持ちや、ここまでお世話してくれていた親のために頑張るんだ、という気概が生まれてきますね。
最初は大変でも、寮での生活習慣が確立できたときは、日常生活のさまざまなことが高いレベルで出来るようになってきます。
一般の人が面倒だとか、苦痛に感じていることが生活習慣の中で、ごく当たり前に普通の事としてできるようになりますね。それが本当の成長だと感じています。
とおっしゃる黒田監督。青森山田高校の寮生活では、選手たちに規則正しい生活やチームとしてのルールが全員に求められるので、これは「勝つためには絶対的に必要な習慣」だと感じ、自ら進んで行動を起こすようになるそうです。サッカーだけでなく、日常生活や将来社会に出ても勝ち抜いて行ける精神力を養う育成をされている青森山田高校サッカー部ゆえの全国制覇なのだということがわかり、感銘を受けました。

 

画像提供:青森山田高校サッカー部

黒田 剛 監督プロフィール

青森山田高校監督
著書「常勝チームを作った最強のリーダー学」

下記は2019年度戦績
青森県高校総合体育大会サッカー競技 優勝
全国高校総合体育大会サッカー競技(インターハイ)3回戦進出
全国高校サッカー選手権青森県大会 優勝
全国高校サッカー選手権大会 準優勝
高円宮杯U-18 サッカーリーグ2019 プレミアリーグEAST 優勝
高円宮杯U-18 サッカーリーグ2019 ファイナル 優勝
東北プリンスリーグ2019 優勝(2nd)
青森県サッカーリーグ1部 2位(3rd)
青森県サッカーリーグ2部 優勝(4th)

常勝軍団!青森山田高校サッカー部 黒田剛監督インタビュー「日本一の育成システム」で目指すもの、コロナ禍を乗り越えるために大人たちがすべきこととは。

最後に

取材をさせていただいた5校の監督からの貴重なお話には、これから先の将来を考える全てのサッカー少年たちへの応援メッセージが散りばめられているように感じました。それぞれの監督の言葉を胸に、ぜひ夢を持ってチャレンジしていただきたいです!
高校サッカーを目指す中学生選手はもちろん、小学生や保護者の方々にも読んで欲しいインタビューばかりです。ぜひご一読いただき、進路選択の参考にして頂ければ幸いです。

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寄稿者プロフィール

JUNIORSOCCER NEWSWriterchoco
ライターを始めて5年経ちました。
わたし自身もサッカー少年3兄弟の母です。
2024年度、長男は社会人・次男は大学生2年生・三男は高校3年生になります。
3人ともサッカー現役。週末、息子たちの試合の追っかけをしては、チームの成長を感じ幸せな気持ちになる日々を送っています。

サッカーを頑張る選手たち、それを支える保護者や指導者の方々。
サッカーに関わるすべての方に寄り添えるような記事が書けるよう、これからも精進していきたいと思います。

担当は東京4種です。
みなさまからの大会情報を心よりお待ちしております!

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