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【みんなのトレセン】トレセンが気になる人必見「受かりやすい理想の選手像」はあるの!? 福岡県の事例も追記!トレセンコーチ・指導者インタビュー

「トレセンに受かりたい!」

高学年になると「トレセン」という言葉がチーム内やご家庭で飛び交う時期があります。
こちらの記事では、「トレセンの概要」「トレセンで求められている理想の選手像の実例集」「トレセンで実際に行われているテスト内容」「アンケート結果に見るトレセンスタッフ、チーム監督の見解」をご紹介していきます。(※内容は2019年5月)

ゴールキーパーのトレセンについてはこちらの記事をご参考にどうぞ!

【みんなのトレセン】トレセン、GKの選考基準は「やっぱり身長」なのか?に迫る!

★2019.6.8追記
福岡県内のトレセン選考について、ご投稿をいただきましたので本文内に紹介しています。

★2019.6.5追記
大分市トレセンの選考について、ご投稿をいただきましたので本文内に紹介しています。

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トレセンとはどんな仕組みなのか?

トレセンとは、JFA(日本サッカー協会)が主導して行っている取り組み「ナショナルトレーニングセンター制度」の事を指します。
U-12、U-14、U-16(女子はU-12、U-15、U-18)を対象とした日本型発掘育成システムです。

トレセンとは?

トレセンでは、チーム強化ではなく、あくまでも「個」を高めることが目標です。世界で闘うためには、やはり「個」をもっともっと高めていかなくてはなりません。レベルの高い「個」が自分のチームで楽にプレーができてしまって、ぬるま湯のような環境の中で刺激なく悪い習慣をつけてしまうことを避けるために、レベルの高い「個」同士を集めて、良い環境、良い指導を与えること、レベルの高い者同士が互いに刺激となる状況をつくることがトレセンの目的です。テクニックやフィジカルの面から、その「個」のレベルに合ったトレーニング環境を提供することは、育成年代において非常に重要な考え方です。(引用:JFA トレセン概要

トレセン制度は「ナショナルトレセン」をピラミッドの頂点として、その下に「地域トレセン」>「都道府県トレセン」>「地区トレセン」が組織されています。

参照:JFA トレセン概要

 

地区トレセンの部分は各都道府県によって、名称が違ったりさらに細かく分かれて運営されている場合もあります。

トレセン制度についての詳しい情報や全体像についてはこちら → トレセンってつまり何?

トレセンの選考基準って?
「理想の選手像」があるってホント?

トレセンに受かりたいならば、トレセンで求められている選手の姿やテストの内容を知っておくと、気持ちの余裕をもって当日を迎えられるかもしれませんね。

具体的に「理想の選手像」や「テスト内容」を公表している各地のサッカー協会や連盟がありますので、紹介しましょう。

東京都トレセンの場合

東京都サッカー連盟が公開している資料によると、トレセンの選考基準については「理想の選手像 ⇒「Tokyo U-12’s way」がベースとなる。」と述べられています。

「Tokyo U-12’s way」~動きながら~
①観て判断する選手
・次のプレーを意識し、どのタイミングで、何(ボール・ゴール・味方・相手・スペース)を「観る」のかがわかる。
off the ballの場面で「観る」ことにより、判断を伴ったテクニックの発揮ができる。

②判断を伴ったテクニックの発揮をする選手(ファーストタッチの質・プレーの選択)
・左右同じようにボールを意のままに扱える確かな技術、ボールを簡単に失わない確かな技術
・on the ballの場面で周りを「観る」ことのできる技術+ベースとなる確かな技術の定着。
・個人戦術の理解とプレーでの具現化→攻撃の優先順位、守備の優先順位

③攻守に関わり続ける選手
・「ボールに寄る」「パスしたら動く」「周りを観る」「ボールを奪いに行く」「off the ball での動きの質」

④積極的にコミュニケーションできる選手
・積極的に自分の考えを伝え、他者の思いを受けとめることができる選手を育てる。

⑤リスペクトの心をもてる選手
・勝利のために全力でプレーすることは大切であるが、「勝つためには手段を選ばない」という考え方を断固排除
することがフェアプレーの原点である。さらに相手・審判員・味方・競技役員・観客・競技場・施設・用具等に対しても、
リスペクトの心をもつことを徹底していく。

(引用:東京都サッカー連盟第2ブロック

判断、テクニック、オフザボールでの動き、メンタル面、人間性にまで、かなり細かく設定があるようですね。
総合的になんでも高いレベルでできる選手が求められているような印象を受けますね。

実際にはこうだった!というような体験談などをお寄せください。




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    大分市トレセンの場合

    大分市トレセンでは「スキルテスト」の内容を公開しています。

    ・フリーリフティング
    落とさずに続けて行うリフティングの回数をポイントに直して算出します。
    (テンポイントリフティングではありません。)

    ・コーディネーション
    コーンドリブルとジャンプなどの組み合わせ動作にかかったタイムを計測し、ポイント化(資料参照

    ・ターン
    パス、ターン、ドリブルの組み合わせ動作にかかったタイムを計測し、ポイント化(資料参照

    (引用:大分市サッカー協会 トレセン選考会案内

    大分市トレセンでは、できることを数値化して、ポイントを付与する形の選考があるようですね。
    上記のスキルテストのみで選考が行われているのか、その他にもテスト(例えばミニゲームなど)があるのか不明でした。もしご存じの方がいらっしゃれば、ぜひ情報をお寄せください。

    ★2019.6.5追記
    下記の投稿フォームより、情報をお寄せいただきましたのでご紹介します。
    引き続き、皆様からの情報お待ちしております!

    大分市トレセンについて・・・
    ・U-11の1次試験がスキルテストのみで、回数、タイムのポイント制で、高得点者から合格となり、2次のミニゲーム(10分簡程度を数ゲーム程度)でのセレクションを受けられる。
    ・その他の技術が長けていたとしても、リフティングが出来ないと(200回以上が目安)選考されない可能性もある。
    ・U-12~15も申込みが多いと、テンポイントリフティングがあり、出来ないと1次を受けられない場合も。

     

    ご投稿ありがとうございました!
    なかなか詳しいことがわからないのがトレセン制度です。
    詳しく知りたい方のためにも、ひきつづき皆様からのご投稿をお待ちしております。




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      愛知県トレセンの場合

      愛知県の目指す選手像として次の4点が挙げられています。

      ・ ハイプレッシャーの中でパーフェクトスキルを発揮できる選手
      ・ プライオリティを正確に速く判断できる選手
      ・ たくましい選手(フィジカル・メンタル)
      ・ 自己管理(自立)ができる選手

      (引用:名古屋サッカー協会トレセン選考会要項

      愛知県トレセンの場合は、ハイプレッシャーの中でパーフェクトスキルを発揮できる選手と最初に謳われていますので、実戦形式の選考会が行われるのでしょうか。
      判断やメンタル面もしっかり見られているようです。

      体験談など、情報お持ちの方は下記よりご投稿ください。




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        長野県女子トレセンの場合

        長野県の女子トレセン(U-12~U-18)選考について、次のような記述があります。

        トレセンの選考会はサッカー選手としての能力を見て選考するため、サッカー初心者がトレセンに選ばれる事は難しいかもしれません。 また、トレセンとしてもまだボールを狙ったところに蹴る、止める事が出来ない選手が選考会に参加しても逆に自信をなくしてしまうのではないか懸念する部分はあります。 所属チームの指導者にはトレセン選考会の案内に「監督として推薦できる選手」と付け加えているのはそのためです。 しかし、まだまだどう成長するかわからない若い年代の選手だけに、可能性がないわけではありません。選考会で選ばれなかったとしても女子リーグでの活躍や各種女子サッカー大会の参加を通じてトレセンに抜擢されることはあります。 そういう中で自分をアピールし、成長している選手に関してはトレセンとしては見逃さないで常にアンテナを張っている部分ですので、あきらめないで頑張ってほしいと思います。

        (引用:長野県サッカー協会 女子トレセン

        上記の他にも、「あいさつ」や「人を尊敬できる(リスペクト)」「思いやりがある」「自分の事は自分でできる。決められる。」「素直に謝るところは謝ることができる」など、コミュニケーション能力や思いやりの心、自立心などを持っていることがトレセンで選ばれる上で大変重要であるということも書かれています。

        長野県女子トレセンの場合は、トレセン選考会でメンバーに選ばれなかったからといって、悲観することはない、というメッセージを強く受けますね。

        体験談などをいただけましたら掲載させていただきます。
        下記よりお願いいたします。




          ※現在ファイル添付機能に不具合が出ております。ファイルをお送りいただく際は「[email protected]」宛にメールにてお願い致します。

          このように見てみると、地区トレセンからナショナルトレセンにつながる大きな枠組みがあるとはいえ、各地のトレセン選考会での基準は様々なようです。
          漠然とした表現がされている部分もあり、わかったようなわからないような・・・というところが実情ではないでしょうか。

          ★2019.6.8追記
          投稿フォームから福岡県内のトレセンについて事例をご投稿いただきましたので、紹介します!

          福岡県内のトレセンについて・・・
          福岡県内のとある地域(U12)について少し触れたいと思います。
          ・地区トレセンの下に地区をいくつかに分けた地域トレセンがあります。
          ・ある程度選考基準はありますがセレクションするのはトレセントレーナーとなったチームの指導者。ある程度派手な選手はどのトレーナーからも選ばれますが、いわゆる普通より少し出来る選手はトレーナー所属チームの選手が選ばれる傾向が高いです。
          ・トレセン制度を良く思っておらず参加させないチームもあります。これは公式戦以外はトレセン参加最優先の為、各チームの事情もあるかと思います。
          ・地域トレセンの選手+監督推薦選手から地区トレセン選考会へ参加し、その中から地区トレセン選手の選考となります。そしてその各地区トレセン選手が集まり福岡県トレセン選手の選考会が行われます。
          ・福岡県トレセン選考は明確な選考基準がありトレーナーも福岡県トレセントレーナーとして選ばれた方々なのでかなり公平な選考が行われると思います。
          ・地区トレセンは各地区一律の基準ではない為、地区ごとの差が出ております。ある地区からは県トレ選手が多く、ある地区からは県トレ選手が少ないと言う偏りがでる原因の一つと思われます。
          ・福岡県トレセンには、とあるJ下部組織枠があります。選考選手は福岡県サッカー協会のHPでオープンになっておりますのでそちらをご覧になればわかります。

          ご投稿ありがとうございました!
          また、投稿者様からは
          「(トレセン制度という)質の高いトレーニング、また能力の高い選手とのトレーニングができる環境と言うのは選手にとっては大変ありがたいものである」こと、また「『トレセン選手=良い選手』とは一概に言えないのではないか」「たくさんの可能性を秘めたジュニアサッカー選手の中で一部偏った選考の中で埋もれてしまった選手もいるのではないか」というご意見をいただきました。

          ジュニアサッカーNEWSの中でもトレセン関係の記事への注目度は大変高く、読者の皆さんの興味の高さは群を抜いています。(常に月間人気記事の上位に来ています。)

          サッカーを頑張っている選手たち、応援している保護者の皆さま、熱心に指導に取り組まれている指導者の方々から、様々なご意見をいただくことで、ジュニアサッカーの育成環境を考えるきっかけとなり、育成制度のさらなる発展につながればと考えていますので、引き続きご投稿よろしくお願いいたします。
          また、コメント欄へのご投稿もお気軽に。

          トレセン選考会、現場の声は?

          では、実際に毎年行われている各地のトレセン選考会に選手を送り出している監督やコーチの皆さん、またトレセンの選考に関わっている指導者の方は、トレセン選考会で受かる選手について、どのような見解をお持ちなのかが気になりますね。

          ジュニアサッカーNEWSでは、チームの監督やコーチにインタビューを実施しましたので、次回の記事でトレセンに関わる方々から現場の声をご紹介します。
          (次回→こちらをチェック

          シリーズ一覧はこちら

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          寄稿者プロフィール

          統括編集長/オウンドメディア事業部江原 まり
          長野県出身。
          ライター歴11年。
          子育て系メディアにて、主に教育、引越し、子育て全般についてのコラムを100本超執筆。
          2016年からジュニアサッカーNEWSにて執筆開始。
          2017年10月より副編集長、2019年4月より統括副編集長/戦略事業部。
          2022年1月より統括編集長/オウンドメディア事業部。

          自身もサッカー少年の母です。
          保護者目線で「保護者が知りたい情報」を迅速にお届けするため、日々奮闘中。

          いろいろな方の貴重なお話を直接聞けるこのお仕事にわくわくさせてもらっている毎日です。

          できるようになりたいこと、勉強したいことが山のようにあります。
          一つずつチャレンジしていきたいと思います。

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