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【みんなのトレセン】トレセン、GKの選考基準は「やっぱり身長」なのか?に迫る!

ジュニアサッカーNEWSでは、全国各地のトレセンコーチ・チーム指導者にお話を伺いました。インタビューをまとめて「みんなのトレセン」シリーズをお送りしています。

トレセンにおいては小学校高学年からGK(ゴールキーパー)とFP(フィールドプレーヤー)の選考スタッフは違う地域が大半です。

同じゲームで選手を選考するときも、県トレセン以上の地域ではGK専門のスタッフが選考し、FPはFP専門のスタッフが選考する、そして合格後の指導も別々に行う、という地域がほとんどでした。

※下記の意見は、サッカー協会の示す公式な見解ではありません。
あくまでも一つの意見として参考にしてください。
また、サッカー協会へのお問い合わせ等はお控えください。

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GKのトレセン基準はありますか?という質問に対する、代表的な声はこうでした。

「(GKの選考基準は)高身長であるかどうか。
高身長の選手については、技術はあとから伸ばせるというコーチが多い。(トレセン指導者)」

では、高身長とはどのくらいの身長のことを言うのか。
標準的な身長の選手が選ばれにくいのはなぜなのか?

それについてこんな答えが出てきたのです。

GKの選考基準は?

※こちらは、すべての県・支部・地区で「とりあえず身長重視」とされているわけではありません。地域差はあると思われますので、お住まいの地域に適用されていないことがあることをご容赦ください。 ( )内編集部

「JFAがおろしてきている指導要領がある。こういう選手が欲しいというものが来ているので、キーバー、センターバックを背の大きい子を積極的にとるように。現在の技術で足りなくてもキーパーは大きい子を入れる。(トレセン指導者) 」

「高身長でほどほどの技術の選手と、低身長で抜群のテクニックがある選手が2人いるとする。
もしこの2人の中から1人を選ばなければならないとしたら、高身長の子を取る。
トレセンは基本1年なので、その時に発育の良い子を取る。3年間かけてやっていくというチームのセレクションとは基本的に異なる。チームだったら長い目で見るが。
技術はあとから教えられる。(チーム指導者)

「身体能力、体のサイズ。
上に行くためにはそれらが絶対必要。
両親の身長も関係してくると思う。(チーム指導者)」

「(大事なことは)背が高いこと、センターバックもそうだけど。足元は徐々に身につくから、身体的要素に注目する人は多い。いろいろなところを含めて、身体的な大きい小さいはあまり注目しすぎないほうが個人的にはいいと思うが。(チーム指導者)」

「上に行こうと思ったら身長がないと無理、体格に恵まれていなくてそれでも行こうとするのであれば、(レントゲンに連れて行って)骨端線の具合を見たり、成長の具合をチェックする。(トレセン指導者)」

※骨端線は成長が終了すると固まるので、レントゲンを撮った際に骨端線の境界がぼーっとぼやけて見える子は「まだ伸びる」と判断できるとのことです。逆に、はっきりと骨端線が見える場合は「成長期は終了」と判断されるとのことです。

身長の伸びには個人差があります。小学校5年生では小柄でも、高校1年生になったら大柄だということも。

それなのになぜ、「現在の高身長」に注目されるのでしょうか?

ポイント

大きい子を積極的にとる、という姿勢がある地域が多い。

あくまで「現在」を大事にする理由

「トレセンには、地区ごとのトレセンマッチや遠征試合ってあるでしょう。トレセンには大会があるから、育成の目線ではなく、大会とかで勝たないといけない。だから選考時点で背が高かったり足が速かったりすることが大事になってくる。

3年間かけてやるクラブチームの育成なら伸びしろで取ってもいいかもしれないが、トレセンは1年で結果を出さなければいけない。しかも、月に1回くらいの練習数回で勝てる強いチームを作らなければならない。

そう思ったら、現在ベストの状態の子を選ぶのは当たり前。だから当然体の発達は早熟な子が多くなる。(トレセン指導者)」

「高身長でほどほどの技術。
低身長で抜群のテクニック。
もしこの2人の中から1人を選ばなければならないとしたら、高身長の子を取る。
トレセンは基本1年なので、その時に発育の良い子を取る。3年間かけてやっていくというチームのセレクションとは基本的に異なる。チームだったら長い目で見るが。
技術はあとから教えられる。(チーム指導者)」

トレセンの選考は「伸びしろを考えない」という意見もたくさんいただきました。その考え方で行くと、早熟な子ほど幼い年代で選ばれやすく、大器晩成型の子は高い年代で選ばれやすいということが言えるようです。

特にGKの場合、身長がカギになってくるとその発達年代は個人差があります。選ばれなかったといって落胆しすぎず、「自分の時期」を待つとよいという意見もいただきました。

入り口の役割を果たしている地区トレセンの選考スタッフさんからはこんな意見も出ています。

「いろいろなところを含めて、身体的な大きい小さいはあまり注目しすぎないほうが個人的にはいいと思う。(チーム指導者)」

では、高身長とは何cmのことを言うのでしょう。

ポイント

トレセンとセレクションは違う。
セレクションは今後3年の伸びしろ、トレセンが大事にするのは「今」。

高身長とは「中3で185㎝」のこと

「JFAのほうから最低185(中学3年生の段階で)センチ、それ以上の子がいたら声かけてくれと言われている。
これ以下の身長の子はよほどの身体能力がないと無理。(トレセン指導者)」

「JFAがおろしてきている指導がある。こういう選手が欲しいというものが来ているので、キーバー、センターバックを背の大きい子を積極的にとるように。現在の技術で足りなくてもキーパーは大きい子を入れる。(トレセン指導者)」

いくつかの異なる地域でこうした声が出ているのを見ると、県に下りてきている「JFAの指導要領」の中におそらく身長についての記載があるのではないかと思われます。

14歳男子(中3)の平均身長は165.3㎝、15歳男子(高1)の平均身長は168.2㎝(平成29年度文部省学校保健統計調査による)です。

中3の段階で平均身長よりも20㎝高い!と驚かれるかもしれませんが、一般的に男子は身長が急激に伸びる時期になると20㎝~23㎝ほど一気に伸びることは珍しくありません。

じわじわと伸びて中3現在165㎝なのか、小学校高学年で一気に伸びて現在165㎝なのかによって今後の伸びは違います。前者の場合はまだ身長が急激に伸びる時期が来ていないため、ここからスパートする時期になれば最終的に185㎝は超えてくることが予想されます。

ポイント

身長がなければ身体能力を見る。
身長は伸びにそれぞれ個人差があるので、気にしすぎないこと。

身長だけに頼ると危ない、「選考会でここを見る」

選考スタッフが注目しているのは、身長だけではありません。身長だけならむしろ選考会は必要ありません。

GKの選考会は、こんなところに注目されています。

「後ろからの指示、1対1のときに飛び込める勇気。体格的なことも影響はする。有利だとは思うが、技術を優先する。(チーム指導者)」

「コーチングの声が出せるか、内容が的確か。足元の技術が多少あるか。(チーム指導者)」

「足元の技術、シュートストップ、今は足元、声が出せているかどうか(トレセン指導者)」

「危機察知能力だったり飛び出しだったりコーチング、キック力を見る。手に持ったボールのキックだけでなく、ボールを置いてのキックも見る。(トレセン指導者)」

今身長がそれほど高くなかったとしても、成長期はいつ来るかわかりません。全員に等しく成長期が訪れた高校年代において、身長はむしろマストの部分となったとき、問われてくるのは上記の能力です。

身長が急激に伸びる時期がまだ来ていない選手は普段の練習でしっかりとこちらを身に着ける努力をしながら待つことをおすすめします。

ポイント

身長だけに頼っていると、みんなが大きくなってから生き残れない。
技術の習得もしっかりと。

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こちらの地域はこうです!という情報をお待ちしています。
※この記事についての投稿は指導者の方に限らせていただきます。

最後に

大器晩成という言葉がありますが、じわじわじわじわ(1年間に5㎝前後の伸びがずっと続く)伸びて一気に高校生で、すぱーん!と伸びて180㎝を超えてしまった、という少年が皆様の身近にもいませんか?

身長の伸びは個人差があります。じっくりと技術の練習を積んで、一気に背が伸びたときに輝くGKは少なくありません。

逆に、周囲より早く成長期が来てしまった選手の場合、身長にまかせて技術の練習を怠ると高校年代で追い抜かされることでしょう。基礎の技術はしっかりと、そのうえで身長が伸びる準備として毎日の栄養、休息に気を配りたいものです。

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
1974年生まれ。群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。ジュニアサッカー応援歴14年(現役続行中)。

得意技はおにぎり1辺きっちり8.5cmに成型できること。
だって今まで何個握ったと…!

2019年度の目標は、
もらった人が微妙な顔をしない写真を撮れるようになること。
すべてのサッカー保護者を応援しています。

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