中学から高校に進学し、サッカー環境がガラッと変わった方も多いのではないでしょうか。
こちらの記事では
- 「高校サッカーの知っておきたいルール」
- 「高校サッカー大会の仕組み」
- 「高校卒業後のサッカー進路」
の順に説明していきます。
1年生のみで戦う「ルーキーリーグ」の情報も!
高校年代の大会について
高校サッカーは大きく2つに分かれます。1つは高校の部活。こちらは、高体連の管轄になります。大会としては、夏の高校総体(インターハイ)、冬の選手権(全日本高校サッカー選手権)があります。
もう1つは、クラブユース。各都道府県にあるU-16~U-18のクラブチームです。夏のU-18クラブユース選手権があります。
では、部活選手とクラブユース選手が一緒にやる機会はないのでしょうか?
あります。それが高円宮U-18リーグです。
それぞれ解説していきます!
高体連主催の大会2つ
全国高等学校総合体育大会 サッカーの部(インターハイ)
別名夏の総体。春から各都道府県で予選が行われ、各都道府県代表チームが全国大会に出場します。
女子はまだ女子サッカー部のある高校数が男子に比べて少ないこともあり、エリアで大会が行われ、代表校が決まります。
◆2018年度インターハイ各県予選特集→こちら
◆2017年度インターハイ各県予選特集(男子)→こちら
◆2017年度インターハイ各県予選特集(女子)→こちら
◆2017年度【全国大会】全国高等学校総合体育大会サッカー競技大会 (男子)優勝は流通経済大学付属柏高校!
◆2017平成29年度全国高等学校総合体育大会(サッカー競技)女子 優勝は日ノ本学園!
全国高等学校サッカー選手権(選手権)
夏の総体よりも注目されている大会が、冬の選手権です。年末年始に行われ、テレビ放映もされます。
夏の総体と同じく、各都道府県で行われる予選を勝ち抜いた代表校が全国大会に出場します。
女子はエリアで大会が行われ、エリア大会の上位高が全国大会に進出します。
◆2017年度高校選手権各県予選特集→こちら
◆2017年度 第96回全国高校サッカー選手権大会 前橋育英が初優勝!
◆2017年度 第26回全日本高等学校女子サッカー選手権大会 優勝は藤枝順心高校!
クラブユース連盟主催の大会
日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会
毎年7月に行われるクラブユース限定の大会です。
各都道府県で予選が行われ、上位チームが地域大会に参加します。地域大会での上位チームが全国大会への出場権を得ます。
2017年度の地域大会代表32チームの内訳は以下のようになっていました。
北海道(2) 東北(3) 関東(11) 北信越(2) 東海(3)関西(5) 中国(2) 四国(1) 九州(3)
32チームが8グループに分かれてグループリーグを行い、各グループ上位2位の16チームがノックアウトステージに参加して優勝チームが決まります。
◆2017年度【全国大会】第41回 日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会 FC東京2連覇達成!
高校とクラブチームが戦える「高円宮U-18リーグ」
お住いの地域にもよりますが、各都道府県にはリーグがあります。こちらは高円宮杯U-18と冠されることが多いです。
リーグは完全な実力順で、次のようなリーグに分かれています。
地区リーグ<都道府県リーグ(1部~4部くらいまであるところも)<プリンスリーグ(エリア別)<プレミアリーグ(西日本、東日本)
- 各リーグの説明はこちらをクリック
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★地区リーグ
間口の広いリーグで、ブロックがいくつにも分かれています。地区リーグの上位チームは、都道府県リーグとの入れ替え戦(ところによっては、自動昇格・降格も)があり、来シーズンから上のリーグで対戦ができます。
★都道府県リーグ
各都道府県で一番上に属するリーグで、それぞれ1部~3部(多いところは4部、5部も)があります。地区リーグから昇格してきたチームはまず一番下のカテゴリーに入り、そこで成績上位を収めると一つ上のカテゴリーへの入れ替え戦or自動昇格が行われます。
都道府県リーグの一番上(1部リーグ、TOPリーグなど呼び方はさまざまです)で優勝すると、プリンスリーグ参入戦に挑む資格が与えられます。エリア内の各県から集まったチームの中で試合を行い、優勝2校(1校のところもあり)がプリンスリーグに参入することができます。
★プリンスリーグ
北海道、東北、関東、北信越、東海、関西、中国、四国、九州の8地域に分かれているリーグで、それぞれ「プリンスリーグ北海道」など、エリアの名前がついています。各リーグ1位になると、プレミアリーグ参入戦に挑む権利が与えられます。プレミアリーグ参入戦で勝利した4チーム(WEST,EAST2チームずつ)がプレミアリーグに昇格します。
★プレミアリーグ
日本中のクラブチームと高校のなかで20校しか参加できない国内高校年代最高峰のリーグです。WEST(西日本全域)とEAST(東日本全域)の2つのグループに分かれてホーム&アウェイ方式で行われます。
両リーグの優勝チームが、第2種年代の日本一をかけて高円宮杯U-18サッカーリーグ チャンピオンシップを行います。
1年生のためのリーグ戦もある!
U-16のチームが集って戦っているリーグ戦もあります。
2018年度には、全国9地区(北海道、東北、関東・静岡、北信越、東海、関西、中国、四国、九州)で「ルーキーリーグ」が開催されており、大いに盛り上がっています。
こちらは上位入賞すると、全国交流会大会や、西日本交流大会などにつながるリーグ戦です。
詳細はこちら→【参加チーム情報・登録メンバーも!】全国ルーキーリーグU-16まとめ
その他、各県などで開催しているU-16(1年生)のリーグ戦や大会もあると思います。
ぜひ情報をお寄せください。(大会名、参戦チーム、結果など)
高校サッカー押さえておきたい知識まとめ
高校サッカーのルールとは?中学サッカーとの違い
①中学と比べて、試合時間が伸びます。
夏の総体…35分ハーフ
冬の選手権…40分ハーフ
クラブユースU-18選手権…40分ハーフ
②ユニフォームの規定が厳しくなります。
中学の規定はこのようになっています。(全国中学生サッカー大会を参考にしています)
※ユニフォームの規定については、JFAのユニフォーム規定を参考にしていますが、わかりやすく表現を変えたり、まとめたりしているところがあります。
- 中学規則の説明はこちら
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・ユニフォームは正・副の両方を用意すること。ナショナルチームエンブレムや広告などの入ったユニフォームは、その部分を覆うこと。
・黒または紺のユニフォームをシャツに用いることはできない。ショーツとストッキングは黒または紺のみでも可とする(審判との一致を防ぐため)。
・シャツの前後に選手番号をつけること。番号は1番から99番までとする。ユニフォームシャツが縞の場合は、台布に背番号を付けるなど、分かりやすくすること。
高校の規定はこのように変わります。
- 高校規定の説明はこちら
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・ユニフォームは正・副の両方を用意すること。JFAのユニフォーム規定により、
両チームの色彩が似ている場合は、着用する組み合わせ(シャツ・ショーツ・ストッキングそれぞれについて)を主審が決めることができる。・選手番号をつけること。選手番号は1番から30番までの通し番号とする。
・シャツの色は、審判の着用する黒と明らかに判別できるものにすること。
・ユニフォームの広告は禁止する。
・ユニフォームに各国代表、プロクラブチーム等のエンブレムなどがついているものは着用できない。
・縞のユニフォームには台布に背番号を付けるなど、明確に識別できるようにすること。
・ストッキングの上にテープまたはその他の材質のものをつけるときは、ストッキングと同色でなければならない。
次は強豪校・強豪チーム紹介と卒業後の進路についてです。
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