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【取材記事】初優勝の飯塚「今日がその日だ」福岡県高校サッカー選手権予選決勝 つかんだ全国きっぷの裏側 中辻監督が胸に刻んで東福岡との決勝に臨んだ「言葉」とは?

2022年11月13日は高校サッカー選手権予選飯塚高校サッカー部が初優勝し、福岡県の高校サッカー界にとって、一つの歴史が刻まれた日になった。

冬の高校サッカー選手権全国大会への出場校は、ここ10年のうち8回が東福岡、筑陽学園が1回、東海大五(現在の東海大福岡)が1回と圧倒的王者として東福岡が君臨。

さらに遡ると2010年の九州国際大付属が選手権に出場しており、この4校で長年「4強時代」を形成してきた。
ここに彗星のごとく現れ、7年の間に県大会出場、そしてベスト8、ベスト4、決勝進出と台頭してきたのが飯塚高校サッカー部。

2021年には夏のインターハイ予選で、4強の壁をこじ開け、準決勝では王者東福岡を破り、決勝では筑陽を破って初めての全国大会出場を掴んだ。
2022年夏のインターハイ予選では、再び筑陽を破って決勝に進むも、九国大付属にPK戦で敗れ準優勝。

決勝に飯塚が進出、という場面も近頃では珍しいことではなくなってきた。

そして迎えた2022年度第101回全国高校サッカー選手権福岡予選 決勝。
ベスト電器スタジアムの飯塚高校サッカー部控え室からは、時折気合の入った声が聞こえてきて、びっくりするほど。
キックオフ1時間前には、ロッカールームから出てくる選手たちをバックアップの選手たちが一人一人、大きな声で盛り上げながらハイタッチでウォーミングアップに送り出す。
チームが良い緊張感と高揚感を持って当日を迎えたことが感じられた。

歓喜の瞬間は前半の38分。
決めたのは「サッカーに全てをかけている子」と中辻監督が評する飯塚のエースナンバー13池田悠夢選手。
ドリブル突破から密集をものともせずに右足を振り抜いた。
池田選手は「ゴール前だったので、絶対に自分が決めると思って振り抜きました。決まってすごく嬉しくて。みんなと一緒に戦ってきたから、気づいたらスタンドの方に向かって走っていました」と振り返った。

その後も、飯塚は最後まで自分達の繋ぐサッカーを崩さず、前からのプレッシャー、球際の戦いで東福岡を制圧。
見事な試合運びでの優勝だった。

<現場取材メモよりこぼれ話>

2015年の就任以来、1歩1歩確実にチームを成長させてきた中辻監督。

「今日は力を出し切れば圧倒できると思っていました。思った通りの会心の試合を選手たちがやってくれた。2015年の監督就任からここまで苦労って感じたことはなかったですね、飯塚の地域の皆さんにも支えてもらって、ずっと楽しみながらやってきた。長かったような短かったような・・・。いつも1回でいけるってことなかったんですよ。ベスト4に入るのも、決勝に進出するのも。全部2回目で成し遂げてきた。だから(選手権決勝2回目のチャレンジになる)『今日がその日だ』という意味を込めて『TODAY IS THE DAY』というTシャツを作って、今朝初めて選手に配りました」

試合後にはスタンドに歩み寄り、「本当にみんなのおかげです」と込み上げる涙を拭って、大声援で支えた選手たちに声をかけると、スタンドの選手たちからは大きな拍手が湧いた。

2015年に飯塚高校サッカー部の監督となり、大阪から福岡にきたばかりの頃、小嶺監督(国見・長崎総附の監督を歴任。2022年1月に逝去)に「決勝の前にはどうしたらいいんですか?」と聞いたことがあった。
小嶺監督の答えは、

「大船に乗ったつもりでおれ。」

その言葉を今日、ロッカールームを出る時に、いつも思ったことを書き留めているノートに改めて書きこみ試合に臨んだという。

初めて出場した全国大会、2021年の夏のインターハイは初出場ながら3回戦に進出しベスト16の実績を残している。

小嶺監督には、「『東福岡を倒そう』ではつまらんぞ。全国制覇を目指せ」と、今年の8月に大会で会った際言われたという。
その言葉を胸に、選手たちと共に初の冬の選手権では初出場初優勝を目指す。
飯塚高校サッカー部の新たな挑戦を楽しみにしたい。

<動画:込み上げる涙を拭い、スタンドの選手たちに声をかける中辻監督>

(取材/文/写真 江原まり)

飯塚高校サッカー部公式HPはこちら

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寄稿者プロフィール

統括副編集長/戦略事業部江原 まり
長野県出身。
ライター歴11年。
子育て系メディアにて、主に教育、引越し、子育て全般についてのコラムを100本超執筆。
2016年からジュニアサッカーNEWSにて執筆開始。
2017年10月より副編集長、2019年4月より統括副編集長/戦略事業部。

自身もサッカー少年の母です。
保護者目線で「保護者が知りたい情報」を迅速にお届けするため、日々奮闘中。

いろいろな方の貴重なお話を直接聞けるこのお仕事にわくわくさせてもらっている毎日です。

できるようになりたいこと、勉強したいことが山のようにあります。
一つずつチャレンジしていきたいと思います。

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