京都大学サッカー部が、チームの分析・強化を目的としたクラウドファンディングを実施中です。今回は、同部副将を務める宮田大輔(4回生/工学部)さんに、プロジェクトの経緯や現在の状況、そして支援への想いについてお話を伺いました。
創部100周年の節目にプロジェクトを発足
京都大学サッカー部 副将 宮田大輔さん(4回生 / 工学部)

ーーー本日はどうぞよろしくお願いいたします。まずはクラウドファンディングに挑戦するきっかけを教えてください。
宮田さん
100周年という節目を迎えて、昨年12月に記念事業を行いました。
その前後で、“このタイミングで何か新しいことができないか”という話が部内で出てきて。
資金面の課題もあったので、クラウドファンディングという形で挑戦してみようという流れになりました。
実際に動き出したのは昨年末です。
クラウドファンディングプロジェクトを立ち上げ、現在は3名のプロジェクトメンバーで推進しています。
最初は不安もありました。
支援が集まらなかったらどうしようと…。
OBの方や保護者会には前もって連絡をさせていただいていました。
OBの方や保護者の皆さんが結構最初に支援してくださって、プロジェクト開始から3日で80万円ほど集まってきているので、少しホッとしたというのが今の心境です。
OBや保護者の方が温かく支援してくださって、本当にありがたいです。
ーーー集まった支援金で目指すビジョンを教えてください。
宮田さん
今回のクラウドファンディングで集めた資金は、「分析活動」と「フィジカル強化」の2本柱に分け、それぞれ50万円ずつを充当予定です 。
昨年から分析面を強化していて、スタッフにも“アナリスト”が入りました。
弊部がVeo(ビデオ分析ツール)を導入した頃は珍しかったのですが、今はVeoを使うチームが増えていて、同じ試合を3台くらいのカメラが撮影しているようなこともあるくらい普及しています。
そして、以前は試合を見てエクセルでデータを取っていたのですが、今は分析のツールもたくさん出ているので、
自分たちもより効率的に、精度の高い分析ができるようにしたいと思っています。
導入を検討しているのは、走行距離や心拍数を計測できる「Knows」という機器です。
もう一つはフィジカル面の強化です。
やはり自分たちはサッカーチームとして「強くなりたい」というところが1番になるのですが、自分たちの課題として、フィジカル面はやっぱりあげられるかなと思っていて。
筋トレなどのトレーニングは各自やっていたりするんですけど、部室にトレーニング器具が1セットしかなく、順番待ちが発生してしまう状況なので、スクワットやベンチプレスなどができるフリーウエイトのセットをもう1つと、トレーニング班と相談してにはなりますが、既存の器具では鍛えれない部分を鍛えていくような器具の導入をしたいと考えています。
現在、京都大学サッカー部は関西学生リーグ3部に所属しています。もう10年以上、この位置が定着してしまっています。
今回の設備投資をきっかけに、少しでも早く上に昇格できるよう頑張っていきたいです。
ーーープロジェクト実施する中で新たな気づきなどありましたか?
宮田さん
普段、OB会の方々とは60代〜70代の方との交流が多いんです。
30代、40代の人たちとは実は今まで関わりを持つ機会があまりなかったのですが、そういった年齢の方々からもたくさん支援をいただいています。LINEだったり、このクラウドファンディングのページを通して、たくさん激励のお言葉をいただいたりもして、どこの年代にも支えられてるんだなというのは今回すごく感じています。
ーーー最後に、支援を検討してくださる皆さまへお伝えしたいことはありますか?
宮田さん
僕たちは今、関西3部でプレーしています。
このクラウドファンディングをきっかけに、分析とフィジカルの両面からチームを強化して、近いうちに昇格を果たせるよう頑張ります。
ぜひご支援をお願いいたします。
クラウドファンディング実施中!
京都大学サッカー部の挑戦を応援する →クラウドファンディングプロジェクトページ
ーーー本日はありがとうございました!
プロジェクト達成、そして関西2部への昇格目指して頑張ってください!
高校生の皆さんへ
京都大学サッカー部では見学・体験も随時受付中
事前に連絡をすれば京都大学サッカー部の練習や高校部活単位での練習試合も可能とのことです。
京都大学サッカー部に興味があるという高校生の皆さんはぜひお問合せをしてみてはいかがでしょうか。
京都大学サッカー部公式HP
お問合せ
最後に
京都大学サッカー部では、地域の皆さんとの交流にも力を入れているそうで、農家さんのお手伝いで田植えや稲刈りをお手伝いして、その代わりにお米を格安で譲っていただき、練習後の補食に活用させていただいているのだそうです。
他にもサッカースクールやイベントなどを通じて地域の小学生と交流を深めてたりということもされているそうです。
幅広い活動を頑張っている京大サッカー部の挑戦をこれからも応援していきたいです。
(取材・文/江原まり)






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