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4/29いよいよ開幕。関西U-16~Groeienの知られざる「リーグの意義」興國高校 内野智章監督インタビュー

関西U-16~Groeienの開幕まであと少し。

去年まで別々の場所でサッカーをしていた高校1年生が、4月に入学してすぐにリーグ開幕を迎えます。

公式戦ではないこのリーグはどうしてできたのか。

先生方はどうしてこのリーグに選手を参加させているのか。

なぜこんなに開幕が早いのか。

関西U-16~Groeien運営委員会の副委員長であり、興國高校サッカー部監督でもある内野監督にお話を伺いました。

お話を聞かせてくれた人:内野智章監督(興國高校)

内野 智章(興國高校サッカー部監督)
1979年生まれ
2006年から興國高校サッカー部監督
著書『興國高校式Jリーガー育成メソッド いまだ全国出場経験のないサッカー部からなぜ毎年Jリーガーが生まれ続けるのか?』
毎年のようにJリーガーを輩出する高校の監督として注目されている。

1年生から「真剣勝負の場」を

ーーー関西には、20校※が参加しているグロイエン(関西U-16~Groeien~、以下グロイエン)というルーキーリーグがあります。このリーグはどのようにしてできたんですか? ※ほかに参入リーグ16校

内野監督
「グロイエンは、関西の学校の先生たちが『関西全部で高校サッカーを強化していこう』とたちあげたリーグなんです。

興國高校はスペイン遠征を2009年から始めてるんですが、育成年代の試合の仕方がちょっと日本と違うんです。あちらは学校スポーツではなくクラブスポーツなので小学校から中学校、中学校から高校に行くタイミングでいったん区切る、ということがないんですね。

そして、U-16年代でもう90分のリーグをしっかり戦っている。

日本でも高校1年生が真剣勝負ができるリーグ戦が必要だな、と感じました。

関西の高校生にもこんなリーグを導入したら関西の高校サッカーの強化につながるのではないか、やってみよう、と各校の先生方が中心になって立ち上げたのが最初です。

例えば、レフリーをお互いのチームからコーチを出してやらせたら、それは子どもたちにとっては練習試合のようになってしまうでしょう?

グロイエンではレフリーは必ず外部から呼んできます。

公式戦のように、しっかりとした真剣勝負を子どもたちに戦ってもらうためです。
お互いに絶対王者を目指す者同士のガチンコのぶつかり合い。

日本ではどうしても中学3年生や高校3年生の時に公式戦が集中します。
だから、本来だったらそのガチンコ勝負は3年生までお預けになってしまうかもしれない。ルーキーリーグがあれば、1年生から真剣勝負の場に身を置くことが出来ます。
1年生からお互いにしのぎを削る真剣勝負の環境に置くことで、お互いに切磋琢磨して技術の向上を狙う。

グロイエンはこういう狙いがあって作られたリーグなんです。

このリーグを作ったのは関西の高校サッカーの監督たちと、それからBlue Waveの伊藤さん※です。人と人とのつながりが作ったリーグなんです。」

関西U-16~Groeien~ができるまで

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早い開幕の理由

▲2019年の開幕のようす

ーーー4月に入学してきて、もう月末にはリーグが始まりますね。この短期間にチームを作り上げるのは大変なのでは?

内野監督
「そりゃもう。

でも、日本の学校って中学から高校の間に空白期間があるでしょう?
中3の12月に公式戦が終わって、そこから進路を決めて、入学するまでは空白期間です。それがもったいない。僕たちは空白期間を短くしたいんですよ。

なるべく早いタイミングで開幕することによって、空白期間を短くすることができる。選手も、指導者も、昇降格をかけたリーグが始まるとなれば、一生懸命それに向かって準備をし、すぐに本番になる。

本当は高校1年生の夏からとかが一般的なんだろうと思いますが、夏からにするとそこまでの3,4ヶ月がもったいない。だからできるだけ早く始めるんです。」

ーーールーキーリーグは指導者の方々も若いコーチたちが多いですよね?

内野監督
「それは、ルーキーリーグは若い指導者を育てるという意味も含まれているからです。ルーキーとはU-16の選手の意味ですが、このリーグを通して育って欲しいのは高校生だけではないです。

もちろん若い指導者にも育って欲しい。彼らは将来の関西のサッカーを担う人材ですから。あとは、レフリーたちですね。ユース審判員や若いレフリーに笛を吹いてもらうようにしています。

サッカーは選手だけが育てばいいのではないです。

選手を取り巻く環境すべてが次世代に向けて育っていって欲しい。
グロイエンはそれが可能な場です。」

関西の高校サッカーの底上げを

ーーールーキーリーグを通して、選手たちにどんなことを期待しますか?

内野監督
「1年生のうちから関西全域の強豪校と真剣に戦う中で、得るものは大きいと思います。お互いが絶対王者を目指す中で、真剣に上を目指して欲しい。

グロイエンというのはオランダ語です。
「育成」という意味を持っています。

ここでは高校1年生が公式戦ユニフォームを身につけて、公式戦と限りなく同じ状況で戦うことが出来ます。

グロイエンで勝ち抜けば、全国大会にも出場することができる。
将来的に、グロイエンは関西のすべての高校に出場権があるようになって、裾野が広がっていけばいいと思っています。

ここは関西の高校1年生のために、先生たちが用意してくれた場所です。

感謝とリスペクトを持って、存分に活用してください。」

関西U-16~Groeien~の情報は画像をクリック!4/29開幕です!

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寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの保護者となりました。
今年弊社が配信したハトマークは、思い出の大会でもあります(ブロックの予選リーグ勝ち星なしで敗退)

あのときちゃんと試合できるたくさんのチームの中で
「ゴールはどっち!?」ってコーチが悲痛に叫んでいたなあ、と…

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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