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応援される選手こそチームで輝く『組織の中で個を生かす 京都橘イズム』京都橘高校 米澤一成監督インタビュー。ジュニアサッカーNEWSの読者にメッセージをいただきました

2021年12月2日に『組織の中で個を生かす 京都橘イズム』という本が出版されました。
京都橘がどのような道のりをたどって現在のような強豪校になったのかをはじめ、米澤一成監督の育成メソッドが盛りだくさんに入っています。

『組織の中で個を生かす 京都橘イズム』には、監督が必ず選手達に伝えていることが書いてあります。

応援されることはすごく大切で、サッカーだけをしていて、うまければいいだろうという考えは危険です。(中略)サッカーはチームスポーツであり、サッカーは社会の中にあるものです。社会から逸脱すると応援してもらえなくなってしまいます。その辺の考え方は、プロになる選手には特に知っておいて欲しいので、必ず伝えています。

この部分を、ジュニアサッカーNEWSの読者であり、小中学生でサッカーを頑張っている皆さん向けに特別解説していただきました。

書籍として販売されているほか、Kindle Unlimitedで無料で読むことができます。
どうぞそちらもお読み下さい。

(取材はzoomにて行われました。インタビュー・文/水下真紀)

「応援される選手になりなさい」

ーーージュニアサッカーNEWSは育成年代の選手や保護者の方が多く来ています。読者の方々向けに、「応援されることって大切で、サッカーがうまければいいだろうという考えは危険です」というところ、もう少し具体的に教えてください。

米澤一成監督
「そうですね、応援されることってなぜ大切なのか、からお話ししますね。

もし年代別代表に行けば、同い年の選手達はもちろん、スタッフ、飛び級で上がってきている年下の選手、早生まれで1学年上の選手と、さまざまな選手がいます。そこでちゃんとコミュニケーションを取って活躍できるのはどんな選手でしょう?

大人だけにいい顔している選手もダメだし、子どもの間でだけウケている選手もダメです。大人にも子どもにも応援されてかわいがられる、その両面がないとダメなんです。違うカテゴリーにまたがっていたとしても、クラブが違ったとしても応援されてかわいがられる、そんな選手になって欲しいです。
学校の先生から応援されることも大事。
自分たちのクラスで、クラスメイトに応援されることも大事。

年代を問わず、目上・目下を問わず、みんなと楽しく過ごすことができないと、プロに行ってから通用しません。

クラブの中で考えてみてください。高1の選手がU-18の大会に出るということは、高3の選手の出るはずだった場所を1つ取ったことになります。イス取りゲームで言えば、イスを1つ取ってしまったことになります。

そのときに「あいつになら取られてもしょうがないか」と思ってもらえる選手でないと応援してもらえません。1年生だから、3年生だからではなく、かわいがってもらえるために、日頃の生活態度からやっぱりちゃんとやっておかなければならないんです。」

ーーー確かに、1年生が3年生の枠をひとつ取ってしまったとき、「あいつになら仕方ない」と思われるのと、「なんであいつなんかに」と思われるのはずいぶん違いますね。では、具体的にはどうしたら「あいつになら仕方ない」と思ってもらえるようになりますか?

米澤監督
「めんどくさい、じゃまくさい、そういうことをどれだけ率先してやれるか、だと思いますね。僕は担任も持っているから、学校現場の彼らも見てますが、今まで京都橘からプロになった選手達というのは、ノート集めて誰かが運ぶときにさっと代わってあげられる選手でした。何かの準備も、率先してさっとできる。進んでやってくれる、というのがかわいがられる秘訣なんじゃないかと思いますね。

そして、やらされ感がないことも大事。

京都橘高校の中ではサッカー部は「ファーストクラブ」と思って欲しいです。何でもサッカー部に任せておけば大丈夫と思われたい。部員たちひとりひとりがクラスの中でそう思われていて欲しい。部員たちも、言われているからやっている、じゃダメなんです。気負いもなく、頑張ってる感じもなく、さっと自然に行えるようになってほしい。

僕はそういう指導がしたくて教員になりました。教員はクラブの指導員とは違って、私生活も丸抱えです。でも、そこが良くならないと選手として良くならないかなと思うんですよ。

うまいやつっていうのは山ほどいるんです。でも、その中でどれだけかわいがられるか、引き立ててもらえるか、こいつと一緒にやりたいと思わせられるか。それはサッカースキルだけではダメなんです。どのように立ち居振る舞いするかが大事。高校時代も、プロも同じ。プロになり、長くみんなに愛されるにはそういうところが絶対に必要だと思います。」

『組織の中で個を生かす 京都橘イズム』

ジュニアサッカーNEWS編集部の「ここがおすすめ!」

  • 選手が成長するために、他の大人とどうやって関わっていったらいいのか?がわかる
  • プロになったOB選手たちとの対談も巻末にあるので、高校時代がプロにどんな影響を及ぼしているかよくわかる
  • 京都橘のサッカーを全然知らなくても面白く読める
  • ガチな高校サッカーファン・京都橘ファンも楽しく読めて、次の全国大会がもっと楽しみになる

amazonで見る(KindleUnlimitedなら無料で読めます)

周囲の人間から信頼され応援される人間になってこそ、サッカーでも輝ける。
もう一段上のプレーヤーになるためのヒントを探している選手には、ぜひとも知ってもらいたい大事な要素だと感じました。
米澤監督の指導理念を詳しく知りたい方はぜひ本を手に取ってみてください。

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寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの保護者となりました。
今年弊社が配信したハトマークは、思い出の大会でもあります(ブロックの予選リーグ勝ち星なしで敗退)

あのときちゃんと試合できるたくさんのチームの中で
「ゴールはどっち!?」ってコーチが悲痛に叫んでいたなあ、と…

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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