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【インタビュー】キッザニア福岡が九州クラブユースサッカー連盟をスポンサード!その想いとは?

この度九州クラブユースサッカー連盟のスポンサーに就任された「キッザニア福岡」にて、営業責任者である甲斐さんに、なぜアマチュアサッカーを応援するに至ったのか、その経緯や想いについてお伺いしました。

お話を伺った人

キッザニア福岡
営業統括部福岡担当部長
甲斐 照章さん

九州クラブユースサッカーとの連携について

ーーー本日はよろしくお願いいたします。まず最初になぜキッザニア福岡が九州クラブユースサッカー連盟のスポンサーに就任されたのか、経緯をお聞かせください。

甲斐さん
もともとこのお話は弊社のマーケティング部にて検討しており、キッザニア福岡が対象ということで相談がありました。
私は強い想いで「ぜひ協力したい」と社内へ返事をしました。

その背景として、私が以前旅行会社に勤めていて、Jリーグクラブのアカデミーや育成世代の街クラブの大会遠征等を担当していたことがあり、ユースからジュニア世代までアマチュアサッカー界にご縁と思い入れがあったことも関係しています。

担当させていただいた2チームは、当時も九州を代表する強豪チームでしたが、今や各世代全国トップクラスの活躍をされるチームになられています。
全国大会などにも数多く同行させていただき、監督やコーチの方々の指導方針や理念に共感しておりました。

また、保護者の皆さまの想いや何よりそこで活躍しているこども達の姿や日々の成長に間近で触れることで、育成世代の教育というものに深く興味を持ちました。

そしてキッザニアで働くようになり、育成世代のサッカーとの直接の関わりは薄くなっていましたが、心の中ではずっと「この施設で何かサポートできないか」と思っていたところに、このスポンサーのお話をいただきまして、喜んでお引き受けしたという経緯があります。

キッザニアを活用したチーム力・選手力の強化とは?
「エデュテインメント」の力

甲斐さん
世の中にはテーマパークや観光施設もいろいろありますよね。
楽しむ場所もあれば、美術館や歴史資料館のように勉強をする施設もある。それぞれに良さがあると思います。

私たちが掲げている理念「エデュテインメント」は、「楽しみながら学ぶ」「学びながら楽しむ」こと。
そして職業・社会体験を通してこども達の生きる力を育むことを目指しています。

体験を通していろんな「気づき」や「学び」が深まり、それが、こども達の理解力や吸収力を飛躍的に高めていく。
それがキッザニアの特徴であり、強みだと思っています。

あまり知られていないかもしれませんが、実は中学校や小学校高学年の修学旅行やキャリア教育の一環等による「学校団体」も多く来てくださっているんです。

こども達が「仕事ってなんだろう?」「大人の世界ってどうなっているんだろう?」と知ることも大事な要素です。
学校にご利用いただく場合は、事前学習をして、キッザニアで体験、さらにその後に事後学習をしてもらう。
そういったストーリーを組んで教材もお渡ししています。

ある小学校高学年での一例ですが、「仕事」に対してのイメージを問うと、出てくる言葉自体も少なく、「パワハラ」「きつい」「残業」などネガティブワードが並んだそうです。
その後、キッザニアで体験をした後の事後学習の中では、「達成感」「協力」「喜び」といったポジティブなワードが増えたとのことです。「仕事」や「働くこと」を、楽しみながら体験して学べるというのは大きいことだと思います。

中学校や小学校高学年の団体来場が増えているのは、こども達のみならず、先生や保護者の皆さんにもそういう部分をご理解いただけているのかな、とありがたく思います。

育成世代のサッカー選手の皆さんがプロサッカー選手を目指すのはとても素晴らしいことですが、中にはそこまで考えていない子もいるかもしれない。

そういったこども達が自分の将来像について「何かに気づける場」として当施設が皆さんに近い存在になれれば良いなと思っています。

キッザニアはただ遊ぶ場所ではなく、「楽しみながら学ぶ」「学びながら楽しむ」施設です。チームワークはもちろんですが、社会の仕組みを知ること、例えばサッカーの試合の裏側にある大人たちの支えを知ることも大切だと思います。

試合や大会を支える多くの人たち――審判、グラウンドキーパー、会場運営スタッフなどの存在や仕事に気づくことで、こども達の感謝の気持ちもさらに育まれるのではないでしょうか。

ワクワク感がかき立てられるエントランスを潜って取材にお邪魔しました。

多様な世代との協働

甲斐さん
学校団体で利用される場合「当校の生徒だけでやらせてほしい」という要望をいただくことがありますが、そういったご要望にはお応えできないんです。実際の社会では同じ年齢の人たちだけで働く職場はまずありません。

だからこそ、中学生と園児、小学生が一緒にアクティビティをすることで、年上が年下を助け、年下が年上に尋ねるという関係性が生まれたりする。それも学びの一つだと思っております。

知らない人とでも協力して何かをする、コミュニケーションを取ってすすめるというのは、チームスポーツにおいてとても大切な要素だと思いますので、まさにここでもそういう体験をしていただきたいです。

キッザニアでの体験がサッカー以外の場面で、こども達の視野や世界を広げる一つの機会になるではないかとも考えています。

福岡はもちろん、キッザニア東京やキッザニア甲子園でも、サッカーを始めスポーツ団体のご利用を多くいただいております。
さまざまな体験を通してこども達の引き出しが増えること、それがプレーにも良い影響があるという面を評価してくださっているのではないかと考えています。

また、普段のチームの中での印象と違って、ここでの活動を通して選手の新たな一面を見つけることもあると思います。保護者やコーチの方々にとっても、新しい発見や「気づき」があるのではないでしょうか。

キッザニア福岡の特徴

甲斐さん
キッザニア福岡は2022年7月に日本で3つ目の施設として開業しました。

福岡ならではの特徴としては、まず、福岡県や福岡市も推進している「先端技術」に 特化したパビリオンエリアがあること。これは東京や甲子園にはない福岡だけのエリアです。

そこでのアクティビティ一例として、野村総合研究所さん(NRI)が提供している「ビジネスデザイナー」という仕事では、社会課題を解決するため最先端テクノロジーを活用したビジネスアイデアを自分で考えて、プレゼンテーションし、AIカメラがその内容を診断するという体験ができます。
宇宙飛行士とフライトディレクタとして、宇宙ステーションでの船外活動トレーニングを行うKDDIさん提供の宇宙関連のコンテンツもあります。

またエリアは異なりますが、7月21日には日本郵船さん提供の新パビリオン「船舶トレーニングセンター」がオープン。船舶シミュレーターを使って「航海士」として大型貨物船を操縦するトレーニング体験も楽しめます。

中学校や小学校高学年の来場が多いのは、幅広い世代に楽しみながら学べる施設であることを認識いただいているからなのですが、まだまだ私どもの努力不足もありジュニアユースやジュニア世代が楽しめる施設だと知られていない面もあります。「小さい子向けだけの施設」と思われず、まずはご利用を検討いただけたら嬉しいです。

福岡は地元との連携、地域密着が強いのも特徴です。

この夏は、ソフトバンクホークスさんとのコラボで、街時計のダンスの曲が「いざゆけ若鷹軍団」になったり、福岡名物の「とんこつラーメンショップ」や「和菓子屋」の期間限定イベントも実施します。

ーーー九州ならではのご当地企業のパビリオンもたくさんありましたね。
はい、こだわりの“だし”を作る「だし職人」(久原本家:福岡県)や、漢方について学びオリジナルのバスボムを作る「漢方研究所」(再春館製薬:熊本県)パビリオンなどキッザニア福岡にしかない様々なパビリオンも揃っているんですよ。

今回の九州クラブユースサッカー連盟との取り組みも福岡、九州ならではの地域密着の一環です。地域に根付いた施設を目指しているのが、キッザニア福岡なんです。

(画像:取材時撮影/キッザニア福岡提供)

今後の展望と支援のかたち

甲斐さん
当施設では、7月から20名以上の団体であれば通常より2割引でご利用いただける団体新料金もスタートし、チーム単位など団体利用もしやすい環境が整ってきています。

今回の取り組みを機に、大会への協賛以外にも九州クラブユースサッカー連盟に所属しているチームに向けた団体用のキャンペーンも別途ご案内できるように準備を進めています。ぜひお気軽にお越しいただけますことを楽しみにお待ちしております。

最後に
クラブユースチームの皆さんへ

夢に向かって走っている1日1日を、まず大切にしてほしいです。
この年代で様々なことを体験することは、きっと皆さんの成長の糧となっていくと思っており、私どもキッザニア福岡が皆さんをご支援できる場所の一つになれましたらとても嬉しいです。
チームに関わる皆さまのご活躍を心から応援しています。

(取材/文 江原まり)

キッザニア福岡概要

【キッザニア福岡公式HP】
https://www.kidzania.jp/fukuoka/

所在地
福岡県福岡市博多区那珂6丁目23−1 ららぽーと福岡

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/オウンドメディア事業部mar
長野県生まれ、現在福岡県在住。WEBライター歴10年。主に引越しや子育て、教育分野のコラムを100記事超執筆。
2016年11月からジュニアサッカーNEWSライター。
ジュニアサッカーNEWS副編集長を経て、現在統括編集長。

早いもので小学生のサッカー少年だった息子も高校生。
カテゴリーが変わるたびに、さまざまなサッカー観戦の仕方を知りました。
アマチュアサッカー、奥が深い!
そして、いつだって保護者の熱意がすごい!

選手や保護者の皆様から元気をもらっています。
少しでも還元できるように頑張ります。

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