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わが子を伸ばしたい!少年サッカー選手を伸ばす保護者とは?

褒め方、どこをほめる?

小学校でも「褒めよ、伸びよ」がたくさん言われていますね。今のジュニア選手の保護者年代は、「部活中に水は飲むな」「技術は目で盗め」「上下関係は絶対」「ほめるより叱る」という教育を受けてきた方々なのではないかと思います。なのでときどき、「何をほめたらいいかわからない…」という保護者の方の話を聞く機会があります。

■6,9にチェックが付いた人→褒め下手タイプ

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こうした人の話を聞いてみると、「自分が褒められて育たなかった」「子供の長所がわからない」などのコメントが多く、「褒める」ということに関して、「褒めてあげられたらいいんだろうけれど、何をほめたらいいのかわからない!」と怒り出す方もいます。

褒めることは、そんなに構えることではありません。思ってもいないうそを言うことでもありませんし、子どもをおだてることでもありません。

ほめればいいポイントは、

・試合中のゲームへの姿勢(一生懸命やっていた、最後までボールを追いかけた、よく走った、など)
・自主練など、自分で努力を始めたとき
・チームメイトを気遣う様子があったとき
・負けて悔しがったとき

です。

「え?技術は褒めなくていいの?」と思う方もいるでしょう。が、技術をほめるのは、コーチや監督でいいのです。中途半端な知識の保護者が決めつけることは、害になる可能性があります。大学までサッカーをしていて、相当サッカーに詳しい方も時々います。こういう方々のほめ方は、実に上手です。見つけたら近くにさりげなく寄って、吸収するのもおすすめです。

■7,8にチェックが付いた人→褒めっぱなしタイプ

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褒めっぱなしタイプの保護者は、「ほめる」がインフレを起こしているため、子供が「褒められる」ことに対して鈍感になってしまいます。これはたいへんもったいないことです。

何でもかんでもほめればいいというものではありません。こうした人が上手に褒めるためのポイントがあります。

・今までしていなかったことをしたときに褒める
・手放しでほめるのではなく、しみじみ語り掛ける

と子供の心に響きます。「語る」という行為は、子どもと自分を同じ目線に置く行為です。子どもにしてみれば、大人扱いされていることと同じですから、胸にずしんと響きます。

上手な褒め方、サッカー経験者の場合

褒めていると見せかけて、自分の足りなかったところに気づかせ、その解答を「自分で」出すように誘導しています。たとえば、

親「今日はよく走ったな!頑張ったな!」
子「でも、点が入れられなかった…」
親「惜しいところはあったんじゃない?前半終了間際のところ」
子「うん、でもシュートできなかった…」
親「なんでかな?
子「中に誰もいなかったから?…相手の戻りが早かったからかなあ…持ちすぎたのかなあ?」
親「よく気づいたな!ちょっと持ちすぎたかも知れないな」
子「そっか、じゃあ今度はワンタッチでシュートしてみる!」

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「持ちすぎだ!すぐに蹴れ!」と教えられたら、彼の「そっか!」はありませんでした。気付きを積み重ねるプロセスを経ると、どんどん自分で伸びていける選手になるのです。褒めっぱなしにしないことも大切で、きちんと何かに気が付かせて終わる、というのはなかなかできるところではありませんが、目指してみてもよいと思います。

素人の保護者が、サッカーについてコメントできることは、実はそんなにありません。中途半端な知識は、百害あって一利なし。サッカーについて知らなくても、わが子の頑張りに対して向き合えば、それで十分です。

子どもを伸ばす、上手なかかわり方

■わが子だけでなく、チームメイトにもかかわろう

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子どもは、チームメイトやコーチに親が褒められたり、受け入れられたりすると大変喜びます。特別なことをする必要はありません。試合に来られない親の代わりに、良い試合だったら褒めてあげましょう。

チームメイトの背番号と名前を覚えるのもおすすめです。試合で応援をしてあげられます。プレーに夢中な選手には聞こえていなくても、ベンチにいる子たちにはちゃんと聞こえていますよ。そして、応援を心強く思うことでしょう。

■「当社比」の目線を忘れずに

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photo:KC DotNet

できる子と比べる必要はありません。前回と比べて、昨日と比べて、できるようになったことがあれば、それをほめてあげましょう。

また、「やらなかったことをほめる」というのも効果的です。特に低学年の選手に多いのですが、試合中に「休め」の姿勢で休んでしまっている子、いませんか?親は大変やきもきします。「走れ!」とか、叫びたくなってしまいますね。

そこをぐっとこらえて、「今日はこの間よりも走ってたね」(本当に走った場合のみ)というと、「お?走るのは褒められることなのか!」と子供にやる気が出ます。そこを「走れ!」と言ってしまうと、「走らされている」という感覚しか残りません。もし、どうしても走らない子なら、「なんでボールが来るまで休んでるの?」と聞いてみましょう。

■一番の応援は、「試合後の夕食」

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デザートのおまんじゅう1個、プリン1個でかまいません。「今日はよく頑張ったね!」と家族みんなで拍手してあげましょう。兄弟がいたら、兄弟も巻き込みましょう。
みんなに応援される実感を持つ子は、もっともっと頑張るようになります。

点を取ったら、というごほうび制は、できる子以外は危険です。次は何か月後?ということだって、ありますから。

保護者におすすめの本5選

『サッカーで子供をぐんぐん伸ばす11の魔法』
池上 正著(小学館 2008年)

「耳が痛い」と評判の本です。何のためのサッカーか?サッカーを使って子供を成長させる方法は?を考えさせてくれる本です。

『少年スポーツ ダメな大人が子供をつぶす!』
永井洋一著(朝日新書 2013年)

これも「耳の痛い」本です。が、わが子をつぶさないためにも、知っておかなくてはならない知識が得られます。ちょっと上手なお子さんをお持ちの方におすすめです。

『スポーツは「良い子」を育てるか』
永井洋一著(生活人新書 2004年)


実力第一主義チームの中で、選手のヒエラルキーに苦しんでいる選手がいたら、保護者の方にお勧めです。「スポーツ」の本当に大事なことは何か、改めて気づかせてくれます。

『永遠のサッカー小僧 中村憲剛物語』
森沢明夫著(講談社 2009年)


会話部分に中村選手のエッセンスがたくさん入っています。学べることは多いです。

『心を整える』
長谷部誠著(幻冬舎 2011年)


サッカーはメンタルのスポーツだ、ということがよくわかる本です。ちょっと精神年齢の高いお子さんなら、小学校高学年から読めますよ。

最後に

小学校の時、試合でMVPを取って、雑誌にも顔写真が載ったことのあるような選手が、高校であっさりバレーボール部に転向。ストライカーとして、チームの花形選手だった選手が、中学2年生になって、あっさり陸上部へ。こうした例は、枚挙にいとまがありません。

そんな子たちに聞いてみると、「試合に出られなくなった」「サッカーが面白くなくなった」と口をそろえて言います。小学校高学年から中学高校へという大きな体の変化の中で、誰でも活躍できなくなる一時期があります。0.1?の自分の成長を喜べる選手だけが、この時期を抜けることができ、最終的にプロのピッチに立っているのかもしれません。

辛い時期を支えるのは、自己肯定感と家族の見守り、「サッカーって楽しいよね」という気持ちです。未来の選手のために、保護者ができること、考えてみませんか?

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。2023年1月からメディア部門責任者。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの親となりました。
見守り、応援する立場からは卒業しましたが
今も元保護者たちの懇親会は非常に楽しいです。

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

コメント欄

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  1. 小学生のサッカーチームでは、ボランティアでのコーチが大半を占めています。休日に無償で子供たちの指導にあたって下さる事に、本当に感謝しています。
    ただ、ボランティアであるという事で、誰でもコーチになれてしまうという危うさもあります。特に試合での危険行為などは、キッチリとファウルを取って頂きたいと思います。
    ファウルを取られなければ、子供はこれぐらいはOKなんだと勘違いをしてしまいます。
    大きな怪我や事故が起こらないように、ボランティアであっても責任を持って接して頂きたいと思います。

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