中学2,3年時の2年間は怪我で全くサッカーをすることができなかったという。現在はプレーできることの楽しさを実感。その2年生ボランチが、秋田準決勝で試合の流れを変え、2得点に関与した。
秋田商高は0-0の後半開始からMF畠山道成(2年=ブラウブリッツ秋田U-15出身)をダブルボランチの一角に投入。すると、「試合を落ち着かせて、チャンスを多く作れるように、っていうのを意識して試合に入りました。たくさん受けて、テンポを作って、攻撃の流れを変えていこうと思って入りました」と語る畠山が中央でボールに係わり、正確なサイドへの配球でチャンスの起点になった。
後半9分、畠山は相手DFラインのギャップを突くパス。これが右SB石川颯真(1年)へ通ると、そのクロスからMF三浦勢良(3年)が先制点を叩き出した。「しっかり相手見て、空いていたので、良いパス出せたかなと思います」と畠山。この後も右の石川への好パスなどでチャンスに係わった。
そして、後半34分には右CKを「狙ったところに蹴れた」とMF斎藤優斗(3年)の頭に合わせる。齋藤のヘッドはクロスバーを叩いたが、そのこぼれをMF齊藤将真(1年)が決め、2-0となった。
課題は守備でまだ先発を獲得するまでには至っていない。小林克監督はまだプレーに波があるところを指摘するが、この日のパフォーマンスを高評価。そして、「(クレバーで視野が広く、)技術もある。コーナーも良いボールを蹴りましたし、決勝は必ずどっかで何かをやってくれるとは思うんですけど」と決勝でも再び活躍することを期待した。
秋田商高MF畠山道成(2年=ブラウブリッツ秋田U-15出身)は交代出場で2得点に関与
畠山は秋田U-15出身。「1年生の時は出ていたんですけど、2年と3年で怪我して出てなかったです」。中学2年時には足首を骨折し、中学3年時の春には膝の半月板を負傷して手術。「怪我していたんで自信がなかった」と秋田U-18への昇格を断念し、全国舞台に立つことを目指して名門・秋田商へ進学した。
高校生活は膝の負傷の影響でやや出遅れたものの、「普段の練習から強度も高くやれているので成長できているなと思います」。身体をしっかりケアし、高校進学後は怪我することなく過ごしてきた。その畠山は瞬間的な判断とボールを失わないところやスルーパスなどを武器に今年の夏休み頃から台頭。この日は前半に苦戦したチームを変え、3-0の勝利に貢献した。
秋田商はインターハイ予選決勝で明桜高に0-5で敗戦しているが、畠山はその試合に出ていない。夏にはいなかったゲームメイカーはリベンジマッチでの勝利を誓う。「絶対全国出て、全国でも勝ち切れるようにしていきたいです」。チャンスメイクだけでなく、得点にも意欲。大怪我を乗り越えてきた2年生ボランチが、決勝でも躍動して憧れの全国出場を果たす。
(取材・文 吉田太郎)
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