
[10.11 国スポ少年男子の部2回戦 大阪府 1-1(PK4-5)山形県 八戸市南郷陸上競技場]
山形県が国スポで初の8強入り。攻守にヒーローの多いゲームだったが、中でもMF石垣仁(モンテディオ山形ユース/1年=モンテディオ山形ジュニアユース庄内出身)の同点ゴールがチームにとって大きかった。
0-1の後半22分、山形県は再出場したばかりの10番FW土田健太(山形ユース/2年)が左サイドを突破してクロス。味方がスルーしたボールが中央右寄りの石垣の下へ届く。すると、石垣のシュートはややダフリ気味にバウンドしたものの、狙い通りに左隅へ。値千金の1点となった。
「(土田)が絶対クロス上げてくれるって信じてたんで、そこにしっかりと走り込んで、しっかりと冷静に決めることができた」と微笑。この日は右サイドで先発していたが、チームが後半に前からボールとゴールを奪いに行く中、得点シーン直前からFWにポジションを上げていた。前日の北海道戦も中盤から前線へポジションを上げた後にゴール。2試合連発となるゴールでチームを救った。
「決めたいって気持ちがやっぱあったので、自分がこうやって決めて、PKで(1人目として)外しちゃったんですけど、チームが勝つことが一番なんで、それが一番良かったかなと思っています」
石垣は高校1年生だが、すでに山形トップチームの練習にも参加。プレースピードや強度の部分でユースチームとの差を感じたという。その一方で「ドリブル得意なんで、細かいタッチでかわしたりとか、さばいたりとか、(その武器は)結構通用しているかなって思います」。トップチームの先輩MF氣田亮真やパリSG(フランス)のFWフビチャ・クバラツヘリアのドリブルを参考に武器を磨き、高卒でのトップチーム昇格を目指している。
この日、塩川岳人監督(モンテディオ山形ユース)は0-1のハーフタイムに「『オマエらプロになりてえんだろ?』って言って。『じゃあ、プロになりたいんだったら、大阪相手に1対1で負けてたらプロになんてなれない』ってことも伝えて、そしたら子供たちのスイッチが入りました」と明かす。石垣はボールロストが増えたことを悔しがるが、それでも守備で奮闘し、ゴール。この国スポを通じて「結果は残せているんで、結構、自分の成長には繋がっていると思います」と実感していた。

次は準々決勝(12日)で千葉県に挑戦。「自分たちは絶対優勝したいっていう気持ちが一番なんで、明日も試合があるんですけど、そこも必ず勝って絶対優勝できるようにしたい」。3試合連続ゴールを決めて勝利し、目標のプロにまた一歩近づけるような70分間にする。
(取材・文 吉田太郎)
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