
[10.3 プリンスリーグ東海第14節 浜松開誠館高 3-4 帝京大可児高 浜松開誠館総合G]
かつて日本代表DF鈴木淳之介(現・コペンハーゲン)も背負っていた帝京大可児高(岐阜)の「8番」。その先輩に憧れて神奈川から岐阜の強豪校へ進学したボランチが、攻守で存在感を放っている。
MF今鷹叶主将(3年=FC Kanaloa出身)は自身の武器について、「球際、ルーズボールで身体をぶつけてマイボールにできるっていう自信は結構ありますし、前への推進力っていうのは、自分の武器っていう風に思っています」と説明する。
180cmのボランチは混戦でボールを回収して力強く前へ。上手く相手に身体を当てながらドリブル、パスで狭い局面を攻略し、ゴールに迫っていた。意識しているのは「見る」ことだ。味方、相手の状況を見て、予測して動く。「そこは(帝京大可児での)3年間でかなり変わりました」。磨いてきた力を発揮し、攻守の中心に。この日は強度の高い攻防戦で奮闘し、後半42分に右足PKも決めて勝利に貢献した。

今鷹は帝京大可児が2020年度選手権3回戦で青森山田高相手に真っ向勝負を挑み、2-4の激闘を演じた試合に感動。当時、2年生ボランチで「5番」の鈴木のプレーにも「惹かれる」モノがあったという。帝京大可児の攻撃的なスタイルに憧れ、進学を決意。中学3年時には神奈川の名門校からの誘いもあったようだが、気持ちはブレなかった。
帝京大可児入学後、高校時代の鈴木の凄さについてコーチ陣から聞いた。鈴木は高校2年冬に湘南入りが決まり、「8」を背負った3年時にはU-18日本代表候補にも選出。「淳之介君はボールを失わない。凄いシンプルにやるところもあるし、前にも力強い。あと、得点も取れる選手だっていう風に聞いてたいんで、自分も目指しているところは、そういった得点の取れるボランチです」。長身で技術力と得点力が高く、前にも強い先輩を目指して3年間を過ごしてきた。
この日は正確なファーストタッチも見せていた印象だが、本人は「(足元については)もっと伸ばしていかなきゃいけない」と課題について口にする。プロ入り後にDFを主戦場にした先輩のように複数のポジションで活躍できる選手になることも目標だ。
高校卒業後は関東の強豪大学へ進学予定。そこで先輩の背中を追い続ける意気込みだ。帝京大可児での目標は、鈴木の高校時代の選手権ベスト16を超えて国立4強。地元・関東開催の選手権で輝くために、今鷹はリーダーとして、攻守の要として帝京大可児を引っ張る。
(取材・文 吉田太郎)
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