[9.12 関東ROOKIE LEAGUE Aリーグ第9節 市立船橋高 0-0 静岡学園高 時之栖うさぎ島2]
0-0の試合後、得点王のMFが誰よりも悔しさを滲ませていた。「2026 関東ROOKIE LEAGUE」Aリーグ最終節、逆転優勝を狙った静岡学園高(静岡)は後半に首位・市立船橋高(千葉)を押し込んだが、得点を奪えずにスコアレスドロー。勝ち点1差で優勝には届かなかった。
MF北村岬輝(1年=静岡学園中出身)は試合後、俯いたまま座り込んでいた。「試合に出るっていうのは責任があるってことなので、その自分の責任であることが点を取るところだったので、そういうのもできなかったし、球際とかで相手に負けてしまっていたので、そういうところを次の試合からしっかりやっていきたいです」。自分の力不足を認め、課題を改善することを誓っていた。
北村は「関東ROOKIE LEAGUE」Aリーグ開幕戦の前橋育英高(群馬)で2得点。これを皮切りに8試合連続でゴールを決めていた。「3人目の動き出し」やDFの視界から消える動きなどを駆使して、強豪ひしめくAリーグで圧巻の8戦連発。その北村は9月5日のプリンスリーグ東海でAチームデビューし、いきなりゴールを決めている。
静岡学園高MF北村岬輝(1年=静岡学園中出身)は10得点で「2026 関東ROOKIE LEAGUE」Aリーグ得点王に輝いた。
川口修監督が動き出しの質やスキルの高さに加えて「(高いレベルで)点を獲る力がある」と評する北村は、「初出場ってことでプレーとかまだ全然何もできなくてプリンスリーグのレベルを知ったんですけど、一応、武器である点を獲るってことはできたので良かった」。そして、この日は、1年生チームに戻ってトップ下で先発出場した。
怪我を抱えている選手がいたため、北村は普段に比べて後方へ落ち、ゲームメイクに軸を置きながらのプレー。もちろん、その上で前線に係わってゴールも目指したが、全体的にその回数が少なく、コンビネーションでの崩しも市立船橋DFに止められてしまう。連続ゴールがストップし、優勝を逃す結果となった。
北村は「(自分のゴールは)周りとの連係っていうのが多いところで、静学だからこそできる得点パターンが多かった。今日はそういうのができてなかったので、変わっていかないといけない」と力を込める。
また、「ボールロストとか、イージーミスとか、プリンスリーグも今日も多くて⋯⋯。プレッシャーがキツい時に周りが見えなくなってしまうのが課題なので、そういうのを今後成長させていきます」と誓っていた。重圧の中で気持ちをコントロールできなかったことも反省。「精神面でも未熟だったので、そういうところも上に行くために成長しないといけない」。上に行くため、自分を変えるという決意を感じさせた。
今後はU-16全国大会のミズノチャンピオンシップ(12月)やAチームの選手権を目指して活動。得点を獲ることにこだわり続けていく。「点を獲ることで負けてしまったら自分の武器がなくなってしまうし、存在価値がなくなってしまうので、そこはもう絶対に誰にも負けたくないです。自分が点を獲って勝たせていきたいです」。どのカテゴリーでも、試合に出る以上は自分の武器で責任を果たす。



(取材・文 吉田太郎)
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