[8.1 インハイ決勝 近大附高 1-2 静岡学園高 Jヴィレッジスタジアム]
2010年早生まれの2年生アタッカーが、全国大会準決勝、決勝で存在感のある動きを見せた。近大附高(大阪1)MF中澄恵大(2年=大阪市ジュネッスFC出身)は前半30分に「小学生の時から投げている」というロングスローで同点ゴールをアシスト。右サイドから投じたボールはゴールエリアのDF藤川澄生(3年)まで到達し、貴重な1点を生み出した。

1試合ごとにその飛距離は向上。スタンドを沸かせるほどの強烈な武器になっている。左足のプレースキッカーも務める中澄は、近大附のセットプレーの中心人物。そのレフティは「自分の武器であるドリブルであったり、パスっていうのを準決勝、決勝で発揮できたのは良かったです」と振り返ったように、ドリブル、パスの部分でも攻撃の中心になっていた。
相手DFがわずかに届かないようなところにボールを置いてドリブル。時間を作るだけでなく、DFの足が出てきた瞬間にかわして前進する力も見せていた。寺師悠斗監督は「やっぱアイツが試合を追うごとに個で違いを見せつけてくれるシーンっていうのが増えてきて、あそこで一つ違いを生み出せることによって、我々が湧き出てくる攻撃っていうのを勇気を持ってできた」と頷く。
滝川二高(兵庫)との準決勝、静岡学園高(静岡)との決勝と相手DFが飛び込んできてくれたことでより剥がしやすい状況に。「今日(決勝)はいい準備からいいボールタッチに繋がっていました」。強敵相手に自分の特長を出せたことは本人にとっても自信になったようだ。
「この全国大会でボールを失わないっていうところは結構通用したと思うんで、そこは自信持っていけるなと思います」。U-16大阪府選抜にも名を連ねるレフティは、今後の活躍次第で年代別日本代表入りの可能性も。本人が「(今大会は)結果を残せてないんで。結果を残したらチャンスはあるなとは思います」と認めるように、代表入りするためにはまず結果が必要だ。
今大会は準決勝で積極的に左足を振るなどゴールを目指したが、GK正面を突くなど無得点。練習を重ね、ミートした一撃をコースへ飛ばせるようなるだけだ。ボールキープや周囲を活かすプレーに加え、結果でもアピールする。
今回、インターハイでは全国2位。10月の国スポメンバーに選ばれれば、2か月後に再び日本一を懸けた戦いに挑むことができる。国スポやリーグ戦で結果を残し、真価を問われる選手権で再び活躍することができるか、注目だ。
「選手権大阪予選から注目されると思うんで、そこで結果を残して、選手権の国立立つためにチームで一丸となって頑張りたいです」。今回のインターハイで得点王に輝いた静岡学園FW坂本健悟(3年)は大阪市ジュネッスFC時代の先輩だ。決勝後には先輩に歩み寄り「おめでとうございます」と祝福。冬は自分が主役となって、近大附を国立準決勝、その先へ導く。


(取材・文 吉田太郎)
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