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クラウドファンディング挑戦中!マイクロバスがあったら何ができるのか? サッカークラブ If Levante FC(イフレバンテFC)中村洋平代表インタビュー

埼玉県北本市を拠点とするサッカークラブ、If Levante FC(イフレバンテFC)。
幼時からU-15までのサッカー、フットサル、U-18フットサル、1種、女子と幅広いカテゴリーで精力的に活動するクラブです。

現在、イフレバンテFCでは選手を送迎するマイクロバスを導入するためのクラウドファンディングに挑戦中です。

マイクロバスを導入することがクラブにどんな効果をもたらすのか?
代表の中村洋平氏にお話を伺いました。

取材・文/CRANE
写真提供/If Levante FC HP

お話を聞いた人

If Levante FC(イフレバンテFC) 代表 中村洋平氏

日本サッカー協会公認B級コーチ
日本サッカー協会フットサル公認A級コーチ
AFCフットサルフィットネスコーチ Level.1
FIFAビーチサッカーコーチング
クロアチア ディナモ・ザグレブ公認インディビジュアルコーチ
スペインサッカー協会・AFEN公認資格指導者資格「モニトール」*Level.1受講中

更に詳しい経歴はこちら

移動手段+α
様々な感情を共有できる空間

ーーー現在、イフレバンテFCではマイクロバスを導入することをお考えだと聞きました。

イフレバンテFC 代表 中村洋平氏(以下、中村)
そうなんです。

ご家庭やお仕事の都合などで、保護者の方々が子供達の送迎が出来ないということはどのチームにも少なからずあると思うのですが、それを理由にサッカーから離れてしまう子供が毎年必ず出てきてしまうんです。

サッカーと出会い、好きになり、続けていきたいと考えてはいても送迎ができないという理由で続けられない子供達がいる。これはあまりにもったいないことだと思います。
本人はもちろん、保護者の方々にとっても辛いことではないでしょうか。
この問題を少しでも軽減したいと思いマイクロバスを導入しようと考えました。

ーーー実際にマイクロバスを維持するとなると経費もかかってきますよね。それでもチームで所有したいと思うことには他にも何か理由があるのでしょうか?

中村
マイクロバスを所有していれば、遠征はもちろん、駅から練習場への送迎などにも利用できるので、子供達が行動を共にする機会が増えますよね。

遠征などでは長時間同じ空間に選手達が一緒にいることになります。時間を共にすることで様々な感情を共有したり、選手同士、それぞれが持つ良い所、注意しなくてはならない所などが分かると、相手のことをますます近く感じるようになると思うんです。
お互いに助け合ったり、出来ていないところを見つけて改善したり、関わり合いながら経験を積むことでチームにより強い一体感が生まれます。

現在は14人乗りの私の自家用車、ハイエースを使って遠征に行くこともあるのですが、一度に14人しか移動ができないので、28人乗りのマイクロバスを導入したいと考えています。

これにより、チーム全員が同じ空間を共にすることができるようになります。
移動の車が何台かに分かれてしまったり、一部のお子さんだけ送迎をお願いしなければならないという問題が解消されると思います。

ーーー移動の車中では子供達はどんな様子なのでしょうか?

中村
一体感があって面白いですよ。
遠征の帰りの車中は皆んな気持ちが盛り上がっていて「イフレバンテチャント」を大合唱することもありますね(笑)

子供達は私の自家用車のハイエースのことをクラブ名を取って「イフエース」と呼んで愛着を持ってくれているんです。
遠征に行く際、事前に約束事を決めたりなどは特にしていないのですが、自分たちの好きなものを大切にしたいと思うからなのか、行動を共にする他の選手を気遣うということが自然にできているように思いますね。
盛り上がるところは盛り上がる、だけど車中でのマナーは守る。そういうメリハリもついていると感じます。

車から降りる時は、何も言わなくても子供達が車中に忘れ物が無いかチェックしたり、車中をきちんと掃除してくれるんです。
子供たちの自発的な行動はとても気持ちが良いですし、見ていて嬉しくなりますね。

「チームは家族」
改善点に気付いてもらうためには?

ーーー子供達が自発的に行動ができていてとても良いですね。しかし、集団になるとふざけてしまったり、まとまらなかったりもしそうだなと思うんです。イフレバンテではなぜ、そうならずにうまくいっているのでしょうか?

中村
車中でも気持ちの良い行動が取れていることには、普段のサッカー活動を通して子供達が学んだことが生かされているのを感じてとても嬉しいです。

私達はチームというものは友達や仲間を超えた家族のような関係だと考えているんです。
家族だから、良い部分も悪い部分も知らなくてはいけないし、出来ていない部分をそのままにせずに、気付かせて改善するようにして欲しいとも思っているんです。

ただ、そこで叱ったり怒鳴りつけてしまうと根本的な解決にはならないと思うんですよね。
子供達の心が委縮してしまい、考えたくても考えられなくなってしまう。
そうなると、こちらの伝えたい事もしっかり伝わりません。

サッカーの指導をする時、私は声のトーンを意識するようにしています。
だらけてしまった雰囲気をピリッとさせたい時は、そのたびに集合をかけるようにして、低いトーンで問いかけるようにしています。
「今の雰囲気で本当に良いと思う?」「どうしたらもっと良いプレーが出せるかな?」というように質問して、子供達が自らの行動を反省し、次はどうしたら良いかを考えてもらうようにしています。

出来ていることを褒めるということだけに留まらず、足りていない部分、改善すべき点にも目を向けてもらう。
子供達同士で考えながら、問題があれば話し合って解決していく。
サッカーを通して、サッカー以外のことでも最適な判断ができる力を付けて欲しいと思いながら指導に当たっています。

パートナーと共に成長するクラブを目指して

ーーーマイクロバスの資金を集めるためにクラウドファンディングを始めたそうですね。

中村
マイクロバス購入の資金については、色々と試行錯誤した結果、クラウドファンディングという方法を取ることにしました。
皆さまにご協力頂きながら更なるクラブの成長を目指していきます。

ーーー今回のクラウドファンディングの目標額は200万円ということですが、マイクロバスを買う費用としては不足しているように感じます。

中村
目標額に関しては、確かに200万円では足りないですよね。今回28人乗りのマイクロバスを購入したいと考えているのですが、中古でも300万円程度はかかるようです。

クラウドファンディングという形で沢山の方からご協力を頂くにあたり、少しでも自分達で用意をしたい。
自らリスクを負わなければ、私達自信も納得出来ないし、誰にも納得してもらえない。
覚悟を持たなければこの取り組み自体が上手く行かないと思ったのです。
奮起の意味を込めて、我々の株式会社名義で100万円を準備しました。

残りの金額をクラウドファンディングという形にしたことには、私達の考え方にどれくらいの方が興味を示してくださり、賛同して下さるかを知りたいと思ったのと、スポンサーを獲得できることでクラブの可能性が広がると思ったからです。

実は既にサポートをして下さるところが一社見つかっています。

その方はお子さんがイフレバンテFCにずっと通ってきてくれている選手の保護者の方なのですが、我々が主催するキッズフェスティバル※に足を運んで下さり、選手達の行動やスタッフの声掛けなどを見て、マイクロバスだけではなく、今後も継続的にサポートしたいと申し出て下さったんです。

これまでもサポートすることを考えてはいたのだけれど、きっかけが無かったのだということもおっしゃっていて。
クラウドファンディングという方法があったことでサポートしやすいと思って頂けたようです。

共に成長したいと考えるパートナーの方々からお力を頂くことで、我々は子供達の学びの現場としてのサッカー環境をさらに良いものに育てていくことができます。
私達クラブの成長は、パートナーの皆さまにとってより効果的な宣伝の場をお約束することにも繋がっていくでしょう。

今回、クラウドファンディングという行動を起こしたことで、賛同して下さる方が一社でも見つかったこと。これは成功への大きな一歩だと思っています。

※イフレバンテFCキッズサッカーフェスティバル
地元企業より協賛を募り、スポンサー名を入れたプラクティスシャツを製作。フェスティバルに参加した子供達に配布しています。年に4回程度の開催があります。

クラウドファンディング挑戦中!
イフレバンテFCの理念とは

私達イフレバンテFCではサッカーそのものを習い事として提供するのではなく、サッカーを人が成長する上で必要なツールとして捉え、子供達が自ら学び、自分たちの力でサッカーを育てていけるような現場を作って行きたいと考えています。

私達の指導は「教える」のではなく「導く」ものです。

来てくれる子供達を飽きさせないために、毎回様々なメニューを取り入れ、やることを変えいるのですが、私達はそれを子供達にただ渡すだけです。

ボールの持ち方、足の使い方など技術を教えるということは一切しません。
子供達に自分で考えてサッカーをしてもらいます。

時間はかかりますが、自分で答えを導き出す方が将来的に身になると思うんです。

最近、ポルトガルの大学の論文にも出された「エコロジカルアプローチ※」という理論があるのですが、教えるよりも自分で考えさせるという方法で指導して、ある一定期間を超えた時、エコロジカルアプローチの方がより成果が出るという結果が出たのだそうです。

私達のクラブでトレーニングをする選手達はみんな目を輝かせてとても楽しそうにサッカーをしてくれます。
その姿こそが私達にとっての報酬なのだなと思っています。

※エコロジカルアプローチ
生態学的な面から練習を積み重ねること。チームを一つの生態系、選手を生物としての一つの個体と捉え、生態学での知識やアプローチによってトレーニングを構築しようという理論。

目標額200万円
クラウドファンディング詳細はこちら

【マイクロバスを購入します】
目標設定金額:2,000,000円
マイクロバスを購入しクラブのFamiliaのためにマイクロバス運転をしていきます。
購入予定時期:2022年7月初旬

マイクロバス使用の用途
〇スクール送迎車
〇地域貢献スクール活動移動車
〇クラブ全カテゴリー移動車
〇広告宣伝車

サポートについての詳しい内容はイフレバンテFC HPをご覧ください。

最後に

ゼロを1にすることが好きで得意だという中村代表。
常にチャレンジする心を持ち、子供達にとっての最高の現場を作ることをワクワクしながら考えている。
能動的であることは想像力を上げ、サッカーを育てることに繋がるというお話に深く共感しました。

イフレバンテFCの選手達を乗せたマイクロバスが更なる学びの場として街を走り、クラブはサポートする企業の方々と手を取り合って成長していく。

子供達を成長させるサッカーの場を作るために奮闘する中村代表とイフレバンテFCを応援したいと思いました。

中村代表、貴重なお話をありがとうございました!

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寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriterCrane
滋賀県在住ライターのCraneと申します。
2021年8月にライター歴4年目に突入、サッカー娘の母歴は丸11年になりました。

どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。

頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。

このところ、8チームから12チームくらいの規模の大会も戻ってきているのではないでしょうか。
大会結果画像、弾けるような笑顔のお写真、選手達のご活躍の様子をぜひお寄せ下さい。いつでもお待ちしています!
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