
[10.11 国スポ少年男子の部2回戦 神奈川県 5-0 愛媛県 八戸市南郷陸上競技場]
優勝候補の一角、神奈川県の10番は今回の国スポで「周りとの差をつけないといけない」と考えている。前回大会ベスト4の愛媛県との初戦でその思いを表現。スーパーゴールを決めるなど3得点に関与し、勝利に大きく貢献した。
FW青山陽(湘南ベルマーレU-18/2年=FC ALONZA U15出身)はややボールの止まりやすいピッチコンディションに慣れると、0-0の前半終盤に躍動する。34分、自身の左クロスの流れから再びボールを受けると、「PA内の仕掛けは自分の得意な武器の1つ」というドリブルでPKを獲得した。
普段、自チームではPKキッカーを務めているが、神奈川県選抜の「PKを獲得した選手以外が蹴る」というルールでCB對馬羽琉(川崎F U-18/1年)に託す形に。このPKを對馬が冷静に決め、青山の武器が先制点に結びついた。
すると、その1分後に観衆を沸かせるスーパーゴール。相手のミスを突く形によって中央でボールを持つと、10番はドリブルで一気に加速する。MF武田陽平(横浜FCユース/1年)のフリーランニングも活用し、空いたスペースへ前進。「スピードがいっちゃん武器なんで、そこで相手を置き去りにできたら」というイメージ通りにDF2人をぶち抜き、最後はGKとの1対1から普段以上に落ち着いてゴール右へ流し込んだ。
青山は、後半15分にも左サイドからの右足クロスでCB瀬戸山玲音(横浜FMユース/1年)のヘディング弾をアシスト。チームメイトも文句なしのマン・オブ・ザ・マッチとなった。

青山は2010年早生まれの高速アタッカー。U-16日本代表に選出されている2年生は、1学年下の選手中心の国スポでは突き抜けているような存在に映る。本人も「早生まれなんで、自分は1個学年が上っていうところで『周りと差をつけないといけない』かなと思うので、そういうところを意識しています。サイドアタッカーなんで、点を取って、アシストもしないといけない」。スピードとクオリティを併せ持つFWは得点シーン以外でも相手の脅威になっていた。
神奈川県の森谷周平監督(川崎市立橘高)は、「この後、U-17ワールドカップがあるので、間に合わなくなっちゃうので。気持ちで彼らが持っていったんじゃないかと思います」と語っていたが、U-17ワールドカップ(11月)メンバー入りを狙う選手たちにとって、この国スポは最後のアピールチャンスと言える機会。青山も「自分の得意な部分を出して、もっとアピールしていくってことは大事と思います」と力を込める。
守備面での課題もあるが、その部分でも強く意識。また、湘南トップチームに練習参加した際に「メンタリティーの部分がまだまだと言われたので、意識して変えています」。プロや代表で活躍するために必要なことを磨いてきている。
アピールのチャンスは最大であと3試合。青山は「神奈川県は強いJクラブとか集まっているんで、優勝したいです。(自分は)得点王になれたらいい」。全試合でゴールを決めて神奈川県を日本一に導き、自身もチャンスを掴む。
(取材・文 吉田太郎)
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