[8.24 ジュニアサッカーワールドチャレンジ Mazda GB 3-2 バルセロナ フクアリ]
U-12 ジュニアサッカーワールドチャレンジ2026は24日、決勝戦を行い、Mazda GB FC(ラオス)が王者バルセロナU-12(スペイン)を3-2で破った。東南アジアから挑んだ伏兵が0-2からの大逆転でジャイアントキリング。バルセロナは11歳の日本人MF西山芯太が圧巻のスーパーミドル弾で先行したが、連覇を逃した。

ここまで今大会18得点0失点の絶対王者バルセロナと、東南アジア予選からの勝ち上がりで今大会ではJアカデミーを次々と破ってきたラオスのダークホースMazda GBによる頂上決戦。序盤こそ拮抗した展開が続いたが、バルセロナが擁する日本人MFの一振りが試合を変えた。
前半8分、バルセロナは落ち着いたビルドアップで相手のプレスをかわし、中央からの前進を試みると、MFペドロ・フアレス・モンティの横パスを受けた西山がゴールから約25mの位置で左足一閃。鋭い縦回転のドライブシュートをGKの頭上に突き刺し、先制点が決まった。
ここからはバルセロナが勢いに乗り、前半12分にも西山が惜しいミドルシュート。同13分にも西山のFKでゴール前に襲い掛かり、こぼれ球を生むと、DFアルナウ・カサス・サンチェスのパスをDFダビ・キンテラ・ガルシアが流し込み、早々に2-0とした。
そうして迎えた前半20分過ぎ、Mazda GBは左利きの背番号10のMFテッパネート・ケオマニボンが負傷交代を強いられ、厳しい戦力ダウンとなる。さらに日本勢を苦しめていたDFソークサイ・ヨッチャンとDFテッパリット・センパスートを起点としたビルドアップもバルセロナのプレッシングをかいくぐれず、そのままハーフタイムを迎えた。
バルセロナは後半開始時、これまで同様に大幅なメンバー交代を実施。西山もベンチに下がった。それでも豊富な選手層により力が落ちることはなく、後半4分に決定機。DFジョゼップ・アマデウ・クルト・ケロルのクロスにFWデスティニー・コシソ・エジオフォル・ジョンが走り込んだが、シュートはGKタナコーン・ソンパバンのスーパーセーブに阻まれた。
それでもMazda GBは後半6分、高い位置からのプレッシャーで相手のミスを誘い、逸材ボランチのMFパコンラム・ポンサバットが縦に出すと、MFアノンラック・アンパンビライが美しい足裏ターンから左足で突き刺し、1点を返した。
さらに勢いに乗るMazda GBは後半4分、またもハイプレスで相手に圧力をかけ、バルセロナのDFウナイ・ロドリゲス・カノのバックパスを誘うと、これを1トップのFWシンサイ・ルアンブンフアンがカット。そのままGKをかわしてゴールに流し込み、瞬く間に2-2の同点に追いついた。
なおも攻めるMazda GBはその後もポンサバット、MFカンマカン・ビライブン、アンパンビライといったフィジカルで上回る選手が何度も突破。そして同20分、アンパンビライのサイドチェンジで右サイドを破ると、背後に抜けたDFマンコンソーク・タヌーカムが驚異的な走力からネットを揺らし、ついに逆転に成功した。
その後は再びバルセロナが猛攻を仕掛けたが、Mazda GBの守備陣が鬼気迫る競り合いでゴールを許さず、試合はそのままタイムアップ。ラオスから挑んだ東南アジア王者が奇跡的な大逆転劇を見せ、初の栄冠に輝いた。
(取材・文 竹内達也)
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