[8.19 全中1回戦 青森山田中15-0釧路市立青陵・幣舞・春採中 シュートこざかなくん球技場]
15得点を奪う猛攻でヒーローがたくさん生まれた青森山田中(東北/青森)だが、CBの一角で先発したDF三國デスモンドエブス(2年)は、攻めてはセットプレーから2得点、守ってもフル出場で無失点に封じるなど攻守に躍動した。
「去年は2回戦敗退で悔しかった。今年こそ優勝したいという思いで臨んでいて、1回戦を大勝できたのでよかった。自分は来年もあるけど、とりあえず今年優勝して、来年も連覇を狙えるように頑張りたいと思っています」
三國兄弟最後の一人もまた、青森山田のユニフォームに袖を通している。東京都出身の6人きょうだいの末っ子。長男の三國スティビアエブス(現福山シティ)は高校から青森山田に進んだが、次男の三國ケネディエブス(現福岡)、三男と三國ケースマンエブス(現青森山田高)の2人は中学から青森山田に進学。そしてデスモンドエブスも迷うことなく中学からの挑戦を決めた。

兄弟で“ケネディ似”と言われてきた通り、身体的スタイルも似てきている。小学生のころにはすでに170cmを超えていたというが、現在は184cm。さらに「まだ伸び続けています」と話すように、193cmの兄に迫らんばかりの勢いで成長期真っ只中にいる。そしてプレースタイルも参考にしている。昨年まではFWだったが、今年から本格的にCBに転向。もっともFWをやっていたのも足下の技術を磨くためで、CBとして活躍するために身に着けようと割り切ってやっていた。
CBにこだわるのもすべてケネディエブスへの憧れからだという。「ケネディをみてきて、迫力のある競り合いとか、スライドの仕方とか、全部学んでいる。アドバイスも貰っていて、球際を強く行け、近くで味方がボールを受けたらすぐに深さを作ってボールを受けろとか。ロングキックのコツとかも教えてもらいました」。4歳上で今季の高校で主将を務めるケースマンエブスの助けも借りながら、着実に成長の歩みを進めている。
スティビアエブスとケネディエブスと一緒にプレーした経験を持つ田中凌汰監督が、「中2でスタメンを取るくらいですから、能力が本当に高い。性格的にもCBかなと思っています」と大きな期待を寄せる逸材。海外アーティストに由来するという名前を持つデスモンドエブスも「上の兄貴たちを目指して、プロサッカー選手になれるように頑張りたい」と声を弾ませていた。
(取材・文 児玉幸洋)
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