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【ゲキサカ】[MOM5572]前橋育英DF石川悠介(3年)_流経の前に立ちはだかった164cmのストッパー。大怪我乗り越え、名門の守りの要に

[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.5 プレミアリーグEAST第12節 流通経済大柏高 1-2 前橋育英高 流通経済大柏高G]

プレミアリーグEAST首位、プロ注目選手を多数擁する流通経済大柏高(千葉)の前に164cmのセンターバック(CB)が大きく立ちはだかった。前橋育英高(群馬)CB石川悠介(3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)は、相手の多彩な攻撃を幾度もストップ。空中戦で自身よりも10cm、20cm近く大柄な相手にも競り勝つようなシーンもあった。

「(自分は)ほんとにサイズないんで、ヘディングとかもちょっと身体くっつけすぎずに距離取って、助走つけて当たりに行くっていうのを意識してやっていて。あとは気持ちでは絶対負けないように、最後はもう身体投げ出してボール触れるようにっていうことを意識しています」と石川は説明する。

前橋育英高(群馬)CB石川悠介(3年=東京ヴェルディジュニアユース出身)

流経大柏は立ち上がりからJリーグクラブ注目のエースFW渡辺瞳也(3年)、FW福田明史(3年)の2トップを積極的に活用して攻撃してきた。だが、石川は勢いをつけてからの跳躍でそのボールを頭で跳ね返したほか、抜け出してきた相手に付いていきシュートブロックしようとする。

そして、相手のクロスやゴール前のこぼれ球を確実にクリア。流経大柏の仕掛ける回数が多かった分、石川のインターセプト、対人守備で止める回数も増えていた。前後半ともに決定的なピンチはあったものの、CKからの1失点のみ。いずれも今季プレミアリーグ初先発のCB小林惺十郎(3年)と右SB佐々木悠太(3年)、そして左SB結城快成(3年)、GK根岸彗也(3年)らとともに流れの中からは得点を許さなかった。

石川は「最後の2本ぐらい、渡辺瞳也にフリーで打たれたシーンがあったんで、そこはディフェンスラインで改善していかないとなとは思うんですけど、全体的にはいいパフォーマンスができたかなと思います。最初からしっかり全員ではっきりクリアするところははっきりやってっていうのを心がけして、セットプレーで失点しちゃったんですけど、みんな焦りもなく、そのまま連続失点することもなく、全員でしっかり守備できたんで、良かったなと思います」と頷く。

自身の空中戦で奮闘については、「もうタイミングが合ったんで、そこは良かったです。今日は結構ヘディングも競り勝ってたんで、継続していけたらなって思います」。自信を持つ地上戦に加え、ヘディングもより磨いて相手FWを上回ることを誓っていた。

石川は怪我人が出た影響で4月の昌平高(埼玉)戦でプレミアリーグEAST初先発。その後一時先発を外れる時期もあったが、安定感の高い守備とビルドアップ能力によって現在は最終ラインの中央で不動の存在になっている。

1年時の3月に膝の大怪我を負い、昨年はサッカーから離れる苦闘の日々。それでも、「練習から声とか出して、チームのためになることを積極的にやっていって、その努力が実って、今こうやって試合に出れているんで、試合出れなかった時期は辛かったですけど、もうやることは明確だったので、それに向かってもう努力していくだけだったです」。元々はSB。それが2年後にCBとして守りの要を担っている未来は、「思ってなかったです」と苦笑する。

164cmのDFは、空中戦で競り合う機会の多いCBで少しずつ信頼を勝ち取っていった。「最初の方はもう、『悠介、大丈夫かな』みたいな、みんなもそういう感じだったんですけど、6試合ぐらいプレミア出て、帝京長岡だけ負けちゃったんですけど、それ以外負けなしでいけてるんで、結構信頼っていうのもついてきたのかなとは思います」と自己分析。抜擢した松下裕樹監督も「よくやってくれてるなっていう評価です」と目を細めていた。

石川は「こうやって結果も出せるようになってきて、まだまだこれからプレミアも続くんで、ここからしっかりまず守備無失点で抑えて、そこからいい攻撃に繋げられるように、監督の期待に勝利という形で応えられるようにしていきたいです」と力を込める。

宿敵・流経大柏に逆転がしたこの日は、指揮官も「みんな、良かったです。良く守っていました」というようにヒーローの多い一戦。中でも奮闘の光った小柄なストッパーはこれから、自身の成長とプレミアリーグ制覇、選手権優勝という結果を貪欲に求め続ける。

(取材・文 吉田太郎)

引用元記事(ゲキサカ)

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寄稿者プロフィール

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