[7.26 インハイ2回戦 成立学園高 0-2 大津高 JヴィレッジP5]
インターハイ経由でU-17ワールドカップへーー。2009年生まれ以降の1、2年生、そして2009年早生まれの3年生にとって、今回のインターハイは11月開幕のU-17ワールドカップメンバー入りへのアピールチャンスだ。
大津高(熊本)のMF西本瑛司(3年=ブレイズ熊本出身)は2009年早生まれでU-17日本代表資格を持つ強力アタッカー。この日はU-17日本代表・小野信義監督視察の成立学園高(東京1)戦で先発し、果敢にゴールを目指した。
前半9分には右サイドからドリブルでカットインし、左足一閃。鋭い軌道を描いた一撃はクロスバーに直撃した。利き足の右足だけでなく、左足でもパンチのあるシュートが打てるのは大きな魅力。「膝から下の振りを速くする」ことを意識しているという西本のパンチ力は大津屈指だ。その持ち味をまず発揮した。
前半はチームがボールを保持し続ける中、攻撃に関与。内側への仕掛けからシュートやパスに持ち込もうとしていたが、成立学園の集中した守りに阻まれてしまう。すると、後半は悔しい内容で18分に途中交代。「前半は結構自分のリズムで行けたけど、後半になってみんなが停滞してきた時に、自分も一緒に停滞してしまって⋯⋯。停滞しても自分なりに武器を出せるようにしたい」。カットインの精度やDF2人に対応された際の打開策などを改善することを誓っていた。

大津から世界を目指す。今年のワールドカップで日本代表の守りを支えた先輩DF谷口彰悟(シントトロイデン)の存在は刺激に。「ここから世界と戦っていくのはもうめちゃくちゃ凄いと思います。自分も将来は絶対そういうところに立ちたいと思っています」と力を込める。
西本も今大会の活躍次第では世界と戦う可能性が広がる。普段からプレミアリーグの高強度の中でプレー。シーズン開幕当初はサブだったが、推進力のある縦、中へのドリブルやシュートで活躍する時間を増やしている。
現在は先発に定着し、攻撃の軸の一人に。それだけに「個人の突破とか(U-17日本代表でも)やれる自信はちょっとあります。(今大会は)ガンガン自分の良さを発揮して、点もいっぱい取っていきたいと思います」と意気込んだ。U-17日本代表は5月のU17アジアカップで優勝。U-17ワールドカップメンバーに食い込むことは簡単ではないが、面白い武器があることも確かだ。
力を発揮する上でメンタル面が課題だったが、それも少しずつ変化。「(昨年までは)メンタルとか弱くて、(山城)監督とか、平岡(和徳)先生とかにも色々メンタルのことで指導を受けたりして、例えばプレーが上手くいかなかったりとかしたりして落ち込んだりした時があったんですけど、そういう時にも声を掛けてくれて、今は自分で変われるようになってきました」と頷く。
山城朋大監督は「スピードもあるし、守備も下手じゃない。積極性が出てくれば」と期待。大きなチャンスを掴めるかどうかは自分次第だ。昨年メンバー外で悔しい思いをしたインターハイで「絶対優勝したい」という目標を達成し、自分も最大限アピールして大会を終える。


(取材・文 吉田太郎)
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