[8.22 クラセンU-15準決勝 川崎F U-15生田 1-0 横河武蔵野FC U-15 厚別]
横河武蔵野FC U-15(関東/東京)のMF高田秀磨(3年)が惜しくも敗れた準決勝で反撃を試みるチームを勢いづけていた。ピッチ外での貴重な経験もあった全国3位。それでも満足することなく、冬は日本一を狙っていく考えだ。
準決勝の川崎フロンターレU-15生田戦は前半に押し込まれて先制を許す展開となった。それでも後半は横河武蔵野FC U-15のペースとなり、試合展開を大きく変えて同点に迫っていった。そうした中で中盤の高田は、相手に寄せられながらも冷静に剥がして攻撃を進めていくプレーで存在感を見せた。
「強度が高くて上手い選手とやったときも自分は冷静を保って取られないことを意識したり、周りを見て首を振りながら自分のスペースを有効活用することを意識したりした。そこはできたかなと思う」
だが、チームは1点及ばず0-1で敗戦。初の決勝進出は果たせず3位に終わった。
「監督からも前半に『悔いに残る試合になるぞ』と言われて、そこでスイッチが入って自分の中でもパスやドリブルの精度を一個上げてチームを引っ張ろうという思いで集中してやった。後半は自分達に流れがきたけれど負けてしまって悔しい」
この試合や準々決勝でも中盤から攻撃を展開し、横河武蔵野FC U-15を牽引していた高田。ただ大会全体のパフォーマンスについては自己評価が低く、ボールを受ける回数が少なかったことを反省点に挙げて「あまり良くなかったので日々の練習からコツコツ努力していきたい」と力を込めた。
もっとも接戦を制する粘り強さを全国大会でも発揮し、準決勝まで勝ち上がったことはチームとしての収穫になった。加えて他チームとの絆が生まれる出来事も忘れられない経験になったようだ。
決勝トーナメント1回戦の試合前、横河武蔵野FC U-15のメンバー外組が同会場で先に試合を行うS.C.インテルナシオナル・ジャパンジュニアユース(関西/兵庫)を応援。インテルナシオナル・ジャパンJrユースとは宿舎が同じになる縁などがあったという。インテルナシオナル・ジャパンJrユースは敗れてしまったが、続く横河武蔵野FC U-15の試合で今度はインテルナシオナル・ジャパンJrユースの選手たちが応援をしていた。
横河武蔵野FC U-15は決勝トーナメント2回戦に進むと、前日に敗退したインテルナシオナル・ジャパンJrユースの選手が再び応援に参戦。大声援にも支えられたチームは2-0から追いつかれる苦しい試合を3-2で制し、準々決勝へと駒を進めた。
「本当にそのチームには助けられたし、2試合も応援してくれて自分たちを勇気づけるものにもなったし、絆も生まれた。感謝しきれない」と高田。「そこは全国大会に出たからこそ学ぶことができたと思う。サッカーを繋ぐ絆を経験できたのは良いものになった」と振り返り、今後の財産になったようだ。
また、DF並木連(3年)も「本当に総力戦だったのでベンチ外の子もそうだし、インテルナシオナルの子の応援もすごく力になった」と感謝し、街クラブ同士で生まれた交流に「サッカーを通じて人として成長できた」と頷いた。
そうした大会を終えて、高田はトレーニングから基準を上げて高円宮杯でリベンジを果たす構え。「3位だからいいとかではなく、自分たちは優勝を狙っているので絶対に冬は優勝したい」と決意を新たにし、さらに強くなって全国大会に戻る意気込みだ。
(取材・文 加藤直岐)
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