[8.14 クラセンU-15 D組第1節 太陽SC U-15 1-2 S.T.FC 小樽B]
相手に押し込まれる苦しい前半を1失点に抑え、後半の逆転劇に繋げた。SOLTILO TOKYO FC(関東/東京)のDF瀬戸琥太郎(3年)が最終ラインで奮闘。「自分がつけたかったのでジャンケンで勝って取った」との経緯で10番を背負うセンターバックが白星発進に貢献した。
街クラブ対決のこの試合は前半、相手に主導権を握られて複数のピンチを迎えた。瀬戸はそうした展開であわや相手FWがGKと1対1になるようなスルーパスにスライディングで対応するなど対応。クリア後に咆哮するなど気迫溢れるプレーでチームを支えた。
前半終了間際に1失点を喫したことには反省しつつ、「体を当てたりとかで通用する部分もあったし、シュートブロックも何本かできた」と一定の手応えを感じる一戦。チームは後半に盛り返すと2-1の逆転勝利を果たした。
瀬戸は九州の神村学園中に所属していたが、関東でプレーする方が進路の幅が広がると考えて東京都のSOLTILO TOKYO FCへ転籍。「ゼロからやりたい」と気持ちを新たにする部分もあったという。

この日対戦した太陽スポーツクラブU-15にも神村学園中で同期だったFW松元玲雄(3年)が先発しており、中学年代で転籍した2人が全国大会で対戦する巡り合わせが実現していた。互いに「よく知っている」存在とあって、ウィークポイントも把握しながら対応した模様。通常の中学年代の試合では滅多に見られないような激しい駆け引きもするなど、闘志全開にマッチアップしていた。
そうして掴んだ勝利だが、チームは関東リーグではなく東京都1部リーグを戦っているため「この大会では自分のチームが一番弱い。気持ちを持って走って勝ちを必死に目指して、最後まで諦めないことが大事」と気合いを入れてきたという。もっともリーグ戦では今季7戦全勝で失点はわずか1。シーズン前にはなかった各選手の体を張るプレーも見られるようになったようで、自信を持って臨んでいる。
瀬戸は精神的な強さと闘志を見せたプレーが武器。プロの試合を見て「失点してもブレない心」の重要性を感じたといい、ワールドカップ・ブラジル戦の失点直後にDF伊藤洋輝がMF田中碧に声をかける様子にも感銘を受けたようだ。
将来はオランダのアヤックスでプレーすることが目標。MFフレンキー・デ・ヨングらを輩出したチームについて「どんどんビッグクラブに行く人が多いのでアヤックスは育成が上手いのかなと思って、アヤックスに行きたいなと4歳くらいから考えている」。昨季はDF冨安健洋とDF板倉滉が所属していたが、喜びよりもむしろ先に所属されてしまって「悔しかった」と本音も吐露した。
目標に向けて「一日一日を大事にして取り組んでいきたい」と瀬戸。日本クラブユース選手権では出られない選手のためにも「全力でやるしかない」と力を込め、熱いプレーを続けて成長を重ねていく考えだ。
(取材・文 加藤直岐)
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