こちらの記事はジュニアサッカーNEWSメディアパートナー 東京大学ア式蹴球部 様よりご寄稿いただきました。
大学サッカー部の活動、大学生のサッカーへの想い、高校時代のサッカーと勉強の両立についてなど、中学生高校生・保護者の皆さんのお役に立てばと思います。
(参照元:feelings 東京大学ア式蹴球部ブログ)
まだ見ぬフットボールの景色を知りたい
吉本章(4年/MF/武蔵高校)
「フットボールは時に残酷で時に美しい」
サッカー界にありふれたこの言葉の意味を少しは理解できるようになれた。
いつだって画面に映るフットボールは魅力的だった。
15-16シーズンのミラクルレスター、シメオネアトレティコの作り上げる強固で綺麗な442ブロック、バルセロナの攻撃的なフットボール、レアル・マドリードの理不尽さ、サッリナポリのフットボールやティキタカ。さらには、ジェイミーヴァーディのプレースタイルにゴールパフォーマンスなどの全て、ドウグラスコスタのドリブル、リオネル・メッシの一挙手一投足、クリスティアーノ・ロナウドのフィジカルにテクニック、コウチーニョの斜め45度ミドル、ジダンの繊細なボールタッチなどなどあげたらキリがないが、そのどれもがトッププロをプロたらしめていて美しかった。
一方で現実の自分のサッカーは美しくもなくただただボールを蹴る楽しみだけだった。そして画面に映るフットボールと自分自身との圧倒的な差に辟易とし、憧れなんてものは抱けず別世界のものとして考えただただその凄みを傍観し、まるで別のスポーツかのように捉え、自身のしているサッカーの残酷さを痛感していた。
サッカーというスポーツでは、単純なボール扱い、いわゆる技術が高く上手いチームがボールを保持しながら攻撃を展開でき、身体能力が高く走れる、いわゆるフィジカルが優れている選手が多いチームが守備が強く失点をせずボールを奪える。
そんな当たり前のように思えていた高校生当時の価値観が完全に壊され、自身が体感したこともなく体感することもないと思っていたフットボールに巡り合った。当時高校生の頃、兄を見に行くために東大ア式の試合を見に行った。大学生とはいえ所詮東大なんだから同程度のレベルのサッカーだろうと期待せず足を運んだが、その試合は自身の想像をはるかに上回るものだった。
一見対戦相手の方が技術が高そうに見える試合で東大は、まるで当時ペップグアルディオラが就任し圧倒的なポゼッション率を誇りながら勝ちを積み重ねていたマンチェスターシティが用いていた偽サイドバックにも見える戦術を用い、ボールを圧倒的に保持しながらゴールへ迫り圧倒的に試合をコントロールしていた。目の前で展開されるそのフットボールは自身のサッカーとは異なるように見え、画面に映るフットボールに近い美しさを感じた。さらに幸運なことに家に帰るとそのフットボールの謎の中心であった偽サイドバックの兄にその謎を聞くことができた。
そのあまりにも興味深かったあのフットボールを自分で知り体現したい思い、本棚に大量にあったfootballistaを手に取ったが、あまりにも不可解だったそのフットボールの謎は何冊読んでも何度読み返してもわからなかった。そうして東大を目指すことを決め、東京大学運動会ア式蹴球部に入るために一浪し東大に入学した。
ア式の先輩との最初の交流は合格発表後すぐだった。
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東京大学ア式蹴球部公式HP
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最後に
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