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【スペシャルルーキー】「声」の大切さを意識した大会 宜野湾高校島袋将多⁡選手インタビュー

2022年8月6日~8日の3日間、熊本県の大津町運動公園にて「火の国スペシャルバウト2022」が開催されました。
ジュニアサッカーNEWSでは、1校から1人ずつ「編集部が選ぶスペシャルルーキー」を選出し、インタビューを実施。
今大会で感じたことや得たこと、また今後の目標や夢などを伺っていきます。

沖縄県立宜野湾高校サッカー部からはキャプテン、SBの島袋 将多⁡選手が選出されました。
守備では競り合いが強く、攻撃ではセットプレーの軸になってチームを牽引した島袋選手。
今大会で何を感じ、どのような目標を持ったのでしょうか?

(zoom取材/文:CRANE)

お話を聞いた人
沖縄県立宜野湾高校サッカー部 島袋将多⁡選手

画像はzoom取材時のスクリーンショット

島袋 将多⁡(しまぶくろ しょうた)選手
学年:1年生
ポジション:右サイドバック
背番号:3番
出身:沖縄県

「声」の大切さを意識した大会

ーーー火の国スペシャルバウトへの出場お疲れさまでした。トーナメント戦や交流戦を行ってみてどんな感想を持ちましたか?

沖縄県立宜野湾高校サッカー部 島袋将多⁡選手
今回の大会では、トーナメント戦では高松商業高校と、交流戦では今治東、近大付属と対戦しました。
高松商業戦は1-1の同点でPK戦で負けてしまい、悔しい結果に終わりました。

県外のチームとの試合を経験出来て、痛感したのは「声を出すこと」についてです。
どのチームも試合中の声掛けやコーチングがしっかりできていたのですが、自分たちのチームはあまり声が出せていなかったように思います。

長崎総附(長崎総合科学大学附属高校)のコーチングは特に素晴らしく、強く印象に残っています。
試合中、勝っているときはもちろん、ピンチの時もたくさん声が出ていた。試合への思い、熱量が感じられて見ているだけでとても刺激になりました。学ぶことがとても多かったです。

ーーー今大会で、個人として、チームとして「ここは良かった」と思った点を教えて下さい。

島袋
自分は右サイドバックで出場したのですが、身長を生かしたプレーが上手くいったと思います。
コーナーキックの落下地点に先に入り、ヘディングで点を決めることができた時は嬉しかったです。

小学生のころからずっと身長は高い方で、ボールの落下地点に入るのも感覚的に出来ていたんです。
中学に入った頃、周りも背が伸びてきてあまり差がなくなってからは一歩早く動くこと、落下地点に早く入ることをより意識するようになって。競り合いに勝ち続けるためにも身長だけに頼らず、動き出しを早くすることを常に心がけてきました。

チームとして良かった点は、対戦相手に比べて宜野湾がボールを保持している時間が圧倒的に長かったことです。
自分たちがやってきたサッカーは間違っていない。
「県外のチームに通用しないわけではないんだ」と自信が持てました。

課題と向き合い、まずは自分が変わる

ーーー大会を通して、今後の課題だと思うことは何か見つかりましたか?

島袋
個人としては1対1の守備の強さを高めることですね。
相手が攻め上がった時、少しでもボールを触れたらゴールからボールを逸らすことが出来るので、あともう一歩寄せるということを意識していきたいです。

技術の質を上げることも徹底したい。
他のチームは技術力が高く、丁寧にボールをつないだり、少ないチャンスを生かして得点できていました。
一方の自分達はクロスやシュートの質、決定力が及ばず、決めきることができなかった。

今回、ポゼッションでは相手より上回っていると感じただけに、トラップ、パス、シュートなどの精度をもっと上げていく必要があると強く思いました。

実践的な練習の時はもちろん、インサイド、アウトサイドなど、いろんな形でリフティングをするなど、自主練をしっかりやってとにかくボールに触る。
シュートに関しては四つ角を意識すること、キーパーのタイミングをずらすこと、キーパーを抜くことを意識して決めきれるようになりたいです。

あとは何といっても声を出すこと。

自分たちのサッカーでは、サイドバックが攻撃的でどちらかの選手一人が高い位置を取っていることが多いのですが、カウンターを食らった時、高い位置を取っていた分、戻るのがどうしても遅れる。その時にセンターバック、もう片方の選手を降ろしてスライドさせて対応することになります。
ここで重要になってくるのがコーチングだと思うんですが自分達はどうしても声を出すという部分が足りていない。思いの差が出てしまったと感じたんです。

メンタルを強くするという意味でも声を出すことは大切なことです。
これは監督やチームメイト達も同じ思いです。
普段の練習からチーム全体で声を出すことを意識していきたいです。

ーーー島袋選手の今後の目標、なりたい選手像を教えてください。

島袋
チームを引っ張っていけるよう、誰に対しても自分の思いをしっかり伝えられる選手になりたいです。

そのために、1年生のうちから先輩に対しても同学年の選手に対しても自分の意見をしっかり伝えたり、積極的にコミュニケーションを取っていこうと思います。

今大会でキャプテンをやってみて、チーム全体が同じ思いを持つことの大切さについても考えさせられました。
誰かひとりだけが頑張るだけではチームは強くならない。
全員の選手が一人ひとり意識を高く持って戦えるようなチームを作っていきたいと感じました。

まずは自分が変わる。
人任せにせずに普段の練習からコツコツ取り組んでいきたいと思っています。

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最後に

県外のチームの「声」に大きな刺激を受けたという島袋選手。

自分達のチームに足りていないことを冷静に分析し、一人だけではなくチーム全体で共有して一丸となって前進しようとすることろに頼もしさを感じました。

今大会でキャプテンを務めたことも糧となったことでしょう。
質を磨きたいという思いと具体的な対策についてもしっかりと話してくれました。

貴重な機会をありがとうございました!
島袋選手と沖縄県立宜野湾高校サッカー部の今後ますますのご活躍をお祈りしています。

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriterCrane
滋賀県在住ライターのCraneと申します。
2022年8月にライター歴5年目に突入、サッカー娘の母歴は丸12年になりました。

どんな試合でも、その一戦を迎えるまでにどれほどの努力があったのか。そしてそこに、どれほどの方の支えがあったのか。

頑張っている選手達、それを支える保護者、指導者の皆様が持つ数多のドラマに想像を張り巡らせてはリスペクトが泉のように湧き上がる日々。
涙腺も年々緩くなり、留まることを知りません。

8チームから12チームくらいの規模の大会、16チーム以上の大きな大会ともに情報は常に募集しています。
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