[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[8.14 ECLOGA U-18 IN 埼玉 静岡学園高 2-0 神村学園高 SFAフットボールセンター KAZOヴィレッジAピッチ]
静岡学園高(静岡)の左サイドバック(SB)長坂健太(3年=静岡学園中出身)が、「ECLOGA U-18 IN 埼玉 2026」の大会MVPに輝いた。表彰式でMVPを伝えられると驚きの表情。そして、「目に見える結果をめっちゃ残しとったわけじゃないんで、ビックリしています」と微笑んだ。
長坂はインターハイで“切り札役”として全5試合に交代出場し、静岡学園の初優勝に貢献。抜群のスピードを持つレフティは左サイドハーフを主戦場としながら右サイドでもその特長を発揮する。インターハイ決勝でもその圧倒的なスピードで2人抜きするなど会場を沸かせたが、今大会は主軸のDF小田切颯佑(3年)が怪我で不在だったこともあり、左SBとして起用された。
すると、奈良クラブユースとの初戦でカウンターからエースFW坂本健悟(3年)のゴールをアシスト。神村学園高との“優勝決定戦”でも攻め上がる回数を増やし、DFを置き去りにするようなスピードを見せていた。

前方の左サイドハーフ(SH)安永龍生(3年)も得意のドリブルを駆使してシュート、ラストパス。2人のコンビで神村学園の守りを攻略するシーンもあった。長坂は後半8分、2点目に繫がるオーバーラップとクロス。「安永はタメとかも作れる。(川口修)監督にもどんどんオーバーラップして、前上がって、攻撃参加してっていうこと言われていたんで、それは意識してやっていました」というように、積極的な動きがチームにプラスアルファをもたらしていた。
川口修監督は長坂について、シュートの課題を指摘する一方、「元々、モノは良い」と説明する。左サイドのウイングバックやSHでは小田切や安永とポジションが被る。そのため、これまでは限定した起用法になっていたが、小田切不在のタイミングで将来のことも考えて左SBでの起用に踏み切った。そして、長坂の左SBとしてのプレーとポテンシャルを高く評価。「安永とのコンビも良い。2人でガンガン行ける。(収穫は)あった」と目を細めていた。
長坂は昨年、Cチームで左SBを務めた経験があったというが、新たな挑戦で自信となる大会に。「今大会、いつも出ている小田切が怪我して自分が出ることになって、『もう、やるしかないな』と思っていたんで、それでこうやって評価してもらえたことが嬉しいです。相手とかも凄くいいチームで、そこでかなりやれたのでだいぶ自信に繋がりました」と喜ぶ。ここから守備の強度などをレベルアップさせる考え。また、SHとしてもかわした後のクオリティを上げ、どちらのポジションでも活躍できる選手になることを目指す。
「調子を良いまま継続して、もっと試合に絡んだりして、もっとこれから活躍できるようにしたい」。2週間前のインターハイ初優勝について、「信じられない感じで、優勝を目標にしていたけれど、いざ優勝すると凄い」と明かすが、高速レフティはその余韻に浸ることなく全力でトレーニングに取り組み、チャンスをモノにする。
(取材・文 吉田太郎)
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