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【ゲキサカ】矢板中央が1年前の雪辱を果たし、栃木2冠。悔しい経験を反骨心に変えてきた世代は「全国出るだけじゃ物足りない」

[6.16 インターハイ栃木県予選決勝 矢板中央高 2-0 真岡高 ニッコークリエートスポーツフィールドとちぎ]

矢板中央が雪辱Vーー。令和8年度全国高校総体(インターハイ)男子サッカー競技栃木県予選決勝が16日、栃木市のニッコークリエートスポーツフィールドとちぎで行われ、矢板中央高真岡高に2-0で勝利。2年ぶり14回目の全国大会出場を決めた。

矢板中央高が2年ぶりのインターハイ出場を決めた

選手権で4度の全国3位を経験している矢板中央は昨年、インターハイ予選準決勝で真岡にPKで敗れて連覇が6でストップ。今大会は準決勝で佐野日大高を2-1で破り、14回目の全国大会出場に王手をかけた。この日の先発はGKが木村嘉伸(3年)、DFは右SB武井泰慎(3年)、CB三瓶翔耀(3年)、CB石井琉偉主将(3年)、左SB飯島陽登(2年)の4バック。中盤は金子海聖(3年)と高橋玲(2年)のダブルボランチで右SH梅原駿輝(3年)、左SH山本翔聖(3年)、トップ下が工藤琥珀(3年)、そして1トップに高橋樹(2年)が入った。

一方、前回大会準優勝の真岡は9年ぶり11回目の全国出場に挑戦、準決勝で白鷗大足利高を0-0(PK4-1)で下し、2年連続で決勝へ勝ち上がった。決勝の先発はGKが栗田太郎主将(3年)でDFは右から松嶋啓(3年)、小林ウィラード(2年)、遠藤晴(2年)の3バック。中盤は田上祥(3年)と田村政弥(2年)のダブルボランチで右WB林笑汰(3年)、左WB島田雅都(2年)、2シャドーに関塚真那翔(2年)と石濱結翔(3年)、そして最前線に杉野優斗(3年)が構えた。

矢板中央にとってはリベンジマッチとなった決勝戦。高橋健二監督が「去年は県内で負けたのは真岡高校だけだったんで、選手たちも決勝で当たれるっていうのが良かったなと。もうリベンジっていうイメージで戦いました」というように、雪辱への強い思いを持つ矢板中央が立ち上がりから攻勢に出た。

トップ下の工藤や梅原がハイサイドへ飛び出し、セットプレーを獲得。工藤、三瓶のプレースキックや山本のロングスローでゴールに迫る。また、金子らが高い位置でボールを奪い返し、連続攻撃を繰り出した。

これに対し、真岡は3バックの中央に入った小林が強度の高い守備を見せたほか、田上、田村ら中盤の選手たちも献身的な守備。そして、GK栗田がゴール前の攻防で身体を張る。矢板中央の圧力の前に押し込まれ、シュートで終わられるシーンが増えていたものの、簡単には決定打を撃たせない。

矢板中央はやや相手に合わせてしまった面もあり、なかなか相手を呑み込むことができない。前半のクーリングブレイク明けの27分には、早くも高橋玲と高橋樹を183cmMF朴智永(3年)と182cmFW竹内麻廷有主(3年)へ入れ替える。すると、30分には工藤の左クロスを三瓶が折り返し、竹内が右足シュート。その後も前線で存在感を放つ竹内や梅原、朴がシュートを撃ち込んでいった。

真岡もDF遠藤がプレスを剥がして前進することを試みたほか、1トップの杉野がボールを収めて起点を作り出していた。だが、前半終了間際に矢板中央が先制する。竹内がDFを背負った状態から強引にターンして右足シュート。これは真岡GK栗田の素晴らしい反応に止められたものの、こぼれ球を工藤が右足で押し込んだ。

真岡は後半開始から林とFW鈴木諒泰(3年)をスイッチ。立ち上がりから相手FW竹内に決定的なヘッドを撃たれるなど相手の高さと強さに押し込まれてしまう。それでも、12分にGK栗田が竹内の強烈なシュートを止めるなど我慢強い守備を継続。すると18分には鈴木の粘り強いキープから、ワンツーを交えたパスワークでボールを動かし、石濱が右クロスに持ち込む。

後半半ば頃はセカンドボールの回収から正確に繋いだ真岡が少しずつペースを握り返していた。クーリングブレイク明けの24分に島田とMF吉田駿(2年)をスイッチ。その直後には左サイドへ展開し、吉田がカットインから右足を振り抜いた。だが、これは矢板中央GK木村がストップ。矢板中央はともに高さのある石井と三瓶を中心に右SB武井、左SB飯島の4バックや注目GK木村が簡単には隙を見せない。

矢板中央は前半がシュート10本で1点。後半もシュート数を増やしながら、なかなか追加点を奪うことができなかった。真岡は自陣ゴール前で高さを発揮したFW杉野を含めて粘り強い守り。そして、30分、松嶋と関塚をMF梅山尊椰(3年)とFW大塚知貴(2年)へ交代し、同点ゴールを目指した。

だが、矢板中央は34分、武井の左クロスをファーサイドの朴が頭で折り返す。最後は竹内が右足ボレーでゴール左へねじ込み、2-0とした。真岡も落ち着いてボールを繋いでクロスへ持ち込むなど反撃。だが、シュートは後半の2本のみに終わった。矢板中央はMF石井伶旺(3年)を投入して試合を締め、2-0で勝利。真岡に雪辱し、2年ぶりの頂点に立った。

矢板中央の石井は「去年負けたっていうので、ホッとしたっていうのが一番の感想かなっていう風に思っています。でも、準決勝(対佐野日大高、○2-1)で失点しているし、今日もチャンスがあんなにあった中で2点しか取れてないし、細かい部分を辿っていったらまだまだなのかなと。ホッとした気持ちと、もっとやらなきゃなって気持ちと半々ですね」と心境を明かす。

現・3年生は1年時に関東ルーキーリーグAリーグからBリーグに降格。2年時にはインターハイ予選敗退を経験し、選手権も初戦敗退に終わっている。新チームは県新人戦に続き、インターハイ予選も制したが、満足感は無し。石井は「まだ全国出るだけじゃ物足りない。まだ全国で何か結果を残さないと、自分たちが強くなったってことの証明はできない」と力を込めた。

下級生時から先発を務める石井や金子、山本、選手権で1ゴールの竹内、GK木村ら力のある選手がいるが、特別な選手がいるわけではない。1、2年時には結果を出すこともできなかった。それでも、高橋監督は「努力する選手、マジメな選手多いなと思います」と分析。そして、「仲間意識もあるし、熱い選手たちも多いし、こういう厳しいなって言った年に結構結果が出るんですよ」と期待を寄せる。

選手たちにもその考えを共有。その言葉に勇気づけられているが、自分たちの力を自覚している世代は今後も反骨心を持って成長を目指すだけだ。「(自分たちは)力が無いと思ってやった方が反骨心っていう面では、ジャイアントキリングじゃないけど、(結果を)覆せるのかなと思います」(石井)。これまでの先輩たちも「ウチは練習して成長するチーム」(高橋監督)の矢板中央。伝統の“赤い壁”も練習と努力でより強固なモノにし、インターハイでの上位進出にチャレンジする。

(取材・文 吉田太郎)

引用元記事(ゲキサカ)

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寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWSテクニカルマイスターWriterCrane
滋賀県在住ライターのCraneと申します。
2022年8月にライター歴5年目に突入、サッカー娘の母歴は丸12年になりました。

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