[6.21 九州高校総体準々決勝 日章学園高 2-0 佐賀東高 福岡フットボールセンターCコート]
先輩の助言も参考に、注目MFが白星と評価を勝ち取る。日章学園高(宮崎1)MF吉崎太珠主将(3年=日章学園中出身)は前半4分に先制ゴール。MF山下結叶(3年)が右サイドを突破し、そのラストパスを右足で狙った。一度はGKに止められたが、跳ね返りに反応。身体でゴールに押し込んだ。
吉崎はダブルボランチの一角として先発し、正確なワンツーなど味方を活用するプレー。また、タイミング良く前線へ飛び出し、シュートを放った。その一方、中盤で強度の高い守備。「球際のところは自分の強みでもあるんで、それは(『JFA アディダス DREAM ROAD』で行った)メキシコだったり経験させてもらっているんで、そこはやっぱ違いを出さないといけない」。攻守両面でアグレッシブに動き、チームを引っ張った。
後半には最前線に入り、収める力も発揮。日章学園は今年、10番FW秋鷹青杜(2年)ら多彩なFW陣を擁しているが、吉崎の力強さと得点力はスペシャルな特長だ。原啓太監督も「やっぱポイントになる」と評価する動き。FWでも力を発揮したことについて、本人も「前、楽しいですね」と微笑んでいた。

吉崎は高校1年時のインターハイで3得点。先輩FW高岡伶颯を怪我で欠く中、ベスト16進出に貢献している。同年にはU-16日本代表候補に選出され、昨年も夏冬の全国舞台を経験。だが、チームを勝たせるような活躍をすることができていない。
それでも、主将とエースナンバー「14」を担う今年は九州新人大会で負傷による欠場もありながら初優勝。今大会も初戦から2試合連続ゴールを決め、準優勝に貢献した。178cm、70kgとサイズもあり、攻守両面で活躍できる吉崎はプロも注目しているようだ。
九州総体後は練習参加を実施する模様。吉崎はそこで自分の強みを存分に出す意気込みだ。「(高岡)伶颯君も今、帰ってきていて、伶颯君と話させてもらって、『アグレッシブに動くところだったり、そこをやればいける』って言ってもらいました。『でも、そんな簡単じゃないぞ』っていうのも指摘されたので。伶颯君は身近な尊敬する先輩でプロでも活躍してるんで、(その助言通り、)やっぱ気持ちの面でも自分の強みをどんどん出していきたい」。現U-19日本代表の高岡は高卒でサウサンプトン(イングランド)入りし、昨シーズンはバランシエンヌ(フランスでプレー)。先輩の助言を参考に自分の武器をどんどん出してアピールすることを目指す。
チームとしては、インターハイで初の日本一に挑戦。高岡や前主将のMF野口昊平(現・立正大)が背負った「14」を背負うことにプレッシャーはあるというが、「逆にオレがやってやるという気持ちで自分のプレーを出して、(やはり)『コイツに14付けさせたいな』っていうぐらいのプレーをしたい」。ただし、現状の成績には満足していない。
「やっぱり苦しい場面でも伶颯君だったら1点欲しい時に決めれるし、(野口)昊平だったら苦しい時に声かけだったり、凄いところをやっぱ近くで見てきているので、そこを自分も真似できたらなと思います」。進路に向けても重要なインターハイ。アグレッシブに自分を出し切ることで日章学園を引っ張り、勝利とプロ入りで支えてくれた人たちに恩返しする。
(取材・文 吉田太郎)
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