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クラウドファンディングで地域密着型チームへ!高川学園サッカー部江本監督インタビュー

出典元JFA HP

山口県のサッカー強豪校である高川学園サッカー部では2020年度からチームの「部署活動制」を日本全国に知って欲しいという理由でクラウドファンディング活動を始めています。「部署活動制」とはサッカーが強くなるために、サッカー以外のこともきちんとやろう、という理念の元、サッカーの技術面の習得だけではなく、組織の運営に携わることで普段の高校生活では体験できない社会経験ができる取り組み活動です。2014年から江本監督の提案によりスタートしました。

クラウドファウンディングへの取り組み

高川学園サッカー部では「部署活動」をより良い方向につくり上げていくために開始したクラウドファンディングですが、当初の目標金額を1週間で達成してしまうほど好調だった為、目標金額の設定を変更して再挑戦することになりました(2020年3月19日現在)
クラウドファンディングで得た収益は「部署活動」の運営費や機材などの備品に充てられます。

参照元:REDYFOR高川学園ページサイト

高川学園サッカー部の部署紹介

おもてなし部

メディア関係者や遠征でやってくる対戦相手など、来客に対して選手たちがおもてなしをしています。

農業部

選手たちが校内にある農園で農産物の栽培に取り組んでいます。地域の農家のお手伝いも行っています。

分析部

パソコンや映像機材を用いて対戦相手をスカウティングしたり、自チームの課題を洗い出して分析を行っています。

「強化

公式戦に向けて、選手の身体情報の管理を行ったり、意見を出し合って練習メニューの作成まで行っています。

他にも備品管理やメンテナンスを行う「用具部」、練習会場の整備や清掃を行う「グラウンド部」、HPやSNSを通じてチームの活動情報を発信する「広報部」、チームの収支管理や修正を行う「総務部」、など様々な部署が存在しています。これら「部署活動制」では高校年代では体験できないような社会経験を積むことができ、選手の視野の拡大、精神的な成長に繋がっていることからアマチュアサッカー業界で注目されています。

この「クラウドファンディング事業」と「部署制度」について高川学園サッカー部の江本監督にインタビューを行いました。

参照元:REDYFOR高川学園ページサイト

江本 孝監督インタビュー

監督プロフィール

江本 孝監督
高川学園高校サッカー部監督に2014年就任。
現在7年目。
多々良学園(高川学園)→福岡大学OB

クラウドファンディングと部署制度について

—本日はお忙しい中、このような機会をいただきありがとうございます!
まず、「高川学園サッカー部でクラウドファンディングを行うことになった経緯」をお聞かせください。

江本監督
2019年12月の選手権後にクラウドファンディングをやってみないかというお話を受けたことがきっかけですね。他校とは違う高川学園だけのクラウドファンディングをやってみようということになり、全国に取り組みを知ってもらうことが出来るのではと思い始めました。

—クラウドファンディングで「部署制度」を広めたい理由をお聞かせください。

江本監督
「部署活動」の取り組みは全国的に必要になってくるのではないかと感じたからです。全国には部員数が100名を超えるチームがたくさんありますが、部員数100名を超えるチームとなると全ての選手が試合に出場することは難しいですよね。そんな問題がある中で「部署制度」では選手が試合に出られない場合でもそれぞれに役割や責任を持たせることで、選手権には出場できなかったけど、こういったことを学べた、力をつけることができた、と実感してもらえる取り組みになっています。高校卒業後も自分の存在価値を作り上げていって欲しいと願っていますので、これらをクラウドファンディングを通して広めていきたいと思っています。

—具体的に「部署制度」ではどんなことが学べるのでしょうか?

江本監督
まず、「おもてなし部」では社会人になってから発生するような、気を使わないといけないような場面を学ぶことが出来ます。具体的には来客にコーヒーを出したり、遠征に来たチームに布団を敷いたり等です。やっていることはおままごとのようなレベルなのかもしれませんが、選手にとっては社会に出る前の訓練にもなりますし、失敗できる練習の場でもあります。

次に「分析部」になりますが、こちらではチームや対戦相手の分析を行っています。自分たちの課題であったり、今後の取り組みをどうするのかということを自分たちでしっかりと行うので、自分たちからアクションをおこしていく重要性を学べます。
また上のカテゴリーでは映像による分析が主流になってきていますので、高校サッカーの段階でそれらを経験させることができるのは分析部ならではのメリットです。

他にも様々な部署活動がありますが、個人に責任を持たせるということがどの部署においても共通している点です。それは組織の一員であるということを自覚させることに繋がっています。僕はそこが一番大事なのではないかと思っています。

参照元:高川学園サッカー部フェイスブック

より地域密着型のチームへ

—今後はクラウドファンディングをどのように活用していこうと考えていますか?

江本監督
より地域に根差した取り組みを行っていきたいと思っています。高川学園は山口の田舎に位置していてお年寄りの方が多かったり、農業が盛んな地域です。この田舎で何ができるかが大事だと考えていますので、農業部という部署に人数をかけられるような体制にしています。今後もそういった取り組みが中心になると感じますし、少しでも地域のことを知っていただくことに繋がって欲しいですね。また、色んなことををやり過ぎてしまうとそちちがメインになったり、サッカーの活動が薄れてしまいますので、その境目やバランスはスタッフが考えてあげたいですね。

—今後クラウドファンディングを行うチームが多くなってくると思います。工夫やポイントがあればお聞かせください。

江本監督
全国各地でそれぞれ異なるアプローチができる可能性を秘めていると感じてるので、地域特有のオリジナリティを発揮してアイデアを出してもらえると面白いです。アイディアを出す過程で指導者やチームが「この地域や部活動における必要なものって何だろう?」と根本から考える状況が生まれてくることが大事だと思います。

参照元:高川学園サッカー部フェイスブック

高川学園高校に続く形でクラウドファンディングを行う高校が増えることで高校サッカーの価値向上や文化の発展に繋がるのではないでしょうか。またこうした取り組みが多くの方の目に留まり、「応援しよう!」という気運が高まると良いですね。
興味を持たれた方はぜひ、高川学園高校サッカー部のクラウドファンディングページを覗いてみてください。

▶︎▶︎▶︎山口私立高川学園高校サッカー部を応援したい方はこちらから!

高川学園サッカー部データ

・2019年度全国高校サッカー選手権大会 2回戦進出
・2019年度全国高校サッカー選手権大会県予選 優勝
・2019年度県高校総体 3位

・2018年度全国高校サッカー選手権大会県予選 準優勝
・2018年度山口県高校総体 優勝
・2018年度全国高校総体ベスト16

・2017年度山口県高校総体 優勝
・2017年度全国高校サッカー選手権大会山口県予選 優勝

選手

120名
※2020年3月17日現在

スタッフ

監督:江本 孝
部長:河村 直樹
コーチ:岡田 浩平、上之園 典宏
トレーナー:上原 雅貴、阿南 達也

輩出Jリーガー

・安部 雄大(1992年度卒)
・藏川 洋平(1995年度卒)
・横山 聡 (1997年卒)
・高松 大樹(1999年度卒)
・中山 元気(1999年度卒)
・藤田 泰成(1999年度卒)
・伊藤 淳嗣(2001年度卒)
・中原 貴之(2002年度卒)
・片山 朗 (2003年卒)
・ハウバート ダン(2005年度卒)

最後に

大会運営(中国ルーキーリーグ)の一部を選手に任せて、翌年度は高川学園がスタートから運営を担当し、他のチームに役割分担をまわしたりするのも面白いのではないかとも語られていた江本監督。高川学園による選手の自立を考えた取り組みや組織作りには期待していきたいところですね。

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寄稿者プロフィール

株式会社グリーンカードWriter澤田
熊本県八代市出身。
アマチュアスポーツ(サッカー) 文化の浸透度を欧米基準へ!という代表の熱意に共感し入社しました。
生まれてからこの方、サッカーには楽しませてもらっているのでその恩返しができればと思ってます。
よろしくお願いします。

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