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久保建英選手の軌跡・天才少年はどのように育ったか

華のあるプレーと存在感で世界から注目されている選手、久保建英(くぼ・たけふさ)選手をご紹介します。日本の若手選手の中でもひときわ明るく輝いている一人の天才少年の軌跡を見てみました。

kubophoto:ゲキサカ

※「たけひで」「けんえい」と検索する方も多いようですが、「たけふさ」です。健康の「健」ではなく、建立の「建」です。ご注意ください。

久保建英選手の経歴(2016年6月現在)

2001年6月4日、神奈川県川崎市に生まれる。
2007年、川崎市の強豪、FCパーシモンに入団(当時小学校1年生)。
2008年、日本開催バルサキャンプに参加(小学2年生)。
2009年、バルサスクール選抜としてソデクソ・ヨーロピアン・ルーサスカップに出場。バルサは3位に終わるも、久保選手は大会MVPを獲得(小学3年生)。
帰国後、川崎フロンターレ下部組織に入団。
2010年、バルセロナ下部組織と契約が決まる。
2011年からバルセロナ下部組織に入団。
2015年3月、帰国。
2015年4月、U-15日本代表メンバーとしてインドネシア遠征に参加(当時13歳)。
2015年5月、FC東京U-15むさしに入団。
2015年7月、U-15日本代表韓国遠征メンバー・タイ遠征メンバーに選出(14歳)。
2015年8月、第30回クラブユース選手権大会(U-15)優秀選手にノミネート
大会の模様はこちら
2015年8月、U-15日本代表候補トレーニングキャンプ招集
2015年10月、バル・ド・マルヌU-16国際親善トーナメントに出場
2016年1月、U-18公式戦デビュー
2016年2月、U-16日本代表候補トレーニングキャンプ招集
2016年3月、サニックス杯国際ユースサッカー大会2016に出場
2016年4月、高円宮杯U-18プレミアリーグに飛び級登録し、出場。

動画も収録されたまとめ記事はこちら
未来の日本代表【久保建英くん・中井卓大くん】近況ニュース!

天才少年はどう育ったか 久保選手父の著書に学ぶ

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『おれ、バルサに入る!夢を追いかけるサッカーキッズの育て方』(文芸春秋)は2012年5月に文芸春秋社から発行されました。著者は久保建史さん。久保選手のお父さんです。

天才少年を育てようとしたのではない、子どもの夢に寄り添っただけ

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久保建史さんご自身は筑波大学サッカー部のOBです。大学までの高度なサッカーを体験し、在学中から地域の少年サッカーの指導を手伝っていたことなどから、久保選手が世間に知られるようになった時には、「英才教育」という言葉が飛び交いました。

バルセロナ入団が決まった時に、お父さんがやったこととして「海外一流選手の映像を繰り返し見せた」が取り上げられたことも、これに拍車をかけました。

しかし、久保建史さんが行ったことは英才教育ではありません。天才少年を育てようと思って久保選手を育てたのではないからです。

「自信になるものを持たせたい」

久保建史さん夫妻の子育ての根幹は、「子どもに何か強みとなるもの、自信になるものを持たせたい」でした。その結果、久保選手はサッカーを好きになり、将来の夢が固まっていきます。

年中の頃は、「サッカー選手になりたい」。
年長の頃は、「日本代表になりたい」。
小学校1年生の時に、「バルサの選手になりたい」。

そして、常にこの夢をかなえようとして、「本当にこの子の夢がかなうには、どんな道があるだろうか?」を追求した結果、その道の向こうにバルセロナ入団がありました。久保選手のバルサ入団までの道は、親子が本気で夢に向かおうとした結果であるともいえるのです。

最初に「バルサ入り」があった

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バルサの選手になりたい。そう息子に言われた父親が行ったことは、どうしたらバルサに入れるかを本気でリサーチすることでした。

日本人がFCバルセロナのトップチームに入るためには、カンテラから入るのが一番の近道だと考えた久保建史さんは、まずどうやったらカンテラに入れるのかをリサーチします。

現地に住んでいるわけでもなく、今すぐに日本一の選手として世界中に注目されるわけでもありません。目標は遠く、門は狭いのです。

リサーチによって導き出された3つの方法のうち、「バルサスクール選抜に入り、国際大会に出て活躍する」という方法に、突破口がありました。

バルサスクール選抜に入るには、「日本で開催されるバルサキャンプに参加し、MVPとして選出されるとバルサスクール選抜に入り、国際大会に出場できるという特典がある」を利用すればよい、という方法があったのです。

もちろん、バルサキャンプに参加するときも「チャンスは一度」として、何年生の時に参加するか、どのような準備をして参加するかを決定し、準備をこなしてから参加しました。

最初に「バルサに入りたい」という目標があり、その目標に至る道を丁寧に一つ一つ歩いて行った結果がバルサ入団でした。久保建史さんの子育ては、結果的にはサッカーの天才少年を育てることにつながりましたが、その根底にあるものは、やみくもな英才教育ではなく、「息子の夢をかなえてやりたい」という強い思いだったのです。

所属チームの選び方

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所属チームにも選び方があります。「強いから」「近いから」「友達が行っているから」ではない選び方です。

試合数が多いか少ないか、指導者はどうか、どのようなサッカーをしているか。これを、すべて目標目線で考えます。

バルサが好むのはどのようなサッカーか。ということは、どのようなプレーができる選手が欲しいのか。どのような技術が求められるのか。では、どのチームへ行けばよいのか。

という逆算の選び方によってチームを選ぶことが、子どもが描く理想の未来像への近道となります。

チーム選びが重要であるということは、JFA技術委員長の山口隆文さんが育成に関して重要だと思っていることにもつながります。

先に目標在りき、で所属チームを決めてほしいと思っているのは、優れた指導者ならみな考えていることです。しっかりと子どもの夢を聞き取り、親子で一緒に考えることが夢をかなえる第一歩です。

チームを選ぶ時期は、まず最初のチームを選ぶ幼年期、自我が芽生えてきて自分の夢が明確になってくる7歳以降の学齢期、そして中学進学のときです。そこまでが、親が進路選択に関われる実際的な年齢です。

高校を選択するときは本人の希望が第一になりますし、中学3年生ともなれば情報のリサーチ力もついてきます。仲間同士のネットワークによる情報共有も始まります。

幼年期、学齢期、進学期。この時期に限らず、お子さんの自発的な夢が出てきたときに丁寧に寄り添い、リサーチしてあげることが親にできる唯一の事だともいえます。

中学進学時のクラブチーム・部活選択についての記事はこちら

「体が思うように動くことが自信につながる」と支えた母の姿勢

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久保選手のお母さんは、「男の子は体が思うように動くことが自信につながる」という考えの持ち主でした。男の子に限らず、自分の理想通りに体が動くことは、すべての子どもの自信につながります。

小学生年代で、クラスで輝いている子にはスポーツ万能が多い、という一般論もあります。中学年代になってくると、他の個性に目を向ける心の成長が始まりますが、体が思うように使えるということは特に幼年期の子どもにとって大変な自信になります。

そのために、幼稚園は外遊びを大事にする幼稚園を選び、家の中におもちゃは置かない、できなかったことができるようになるチャンスを設けるなどが配慮されました。

本の中から読み取れるものだけでも、サッカーだけではなく、お寺での座禅、シーカヤック、レスリング教室などにも久保選手は参加経験があります。習い事もラグビー、陸上、水泳なども習い事として体験しています。

たくさんのことに挑戦してみて、その中から一番好きなものを選んで伸びていくことが重要視されていました。

このほかにも保護者が取りいれられる工夫がたくさん書いてある本はこちら

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久保選手のまとめ記事はこちら(更新継続中)
未来の日本代表【久保建英くん・中井卓大くん】近況ニュース!

最後に

子どもの夢に本気で寄り添ったことがあるか?と聞かれると、思わず明後日の方向を向いてしまいそうになります。そんな方は多いのではないでしょうか。

サッカーに限らず、子どもが将来の夢を語りだしたとき、それがどんなに大きな夢だとしても一つ一つ道を教えてあげることがその子の成長と夢の実現につながっていくのだと教えられました。

久保選手の活躍は、もちろん現在も継続中です。活躍のたびに、更新を付け加えるのを楽しみにしています。これからもがんばってください!

未来の日本代表【久保建英くん・中井卓大くん】近況ニュース!

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
1974年生まれ。群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。ジュニアサッカー応援歴14年(現役続行中)。

得意技はおにぎり1辺きっちり8.5cmに成型できること。
だって今まで何個握ったと…!

2019年度の目標は、
もらった人が微妙な顔をしない写真を撮れるようになること。
すべてのサッカー保護者を応援しています。

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