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小学生で週5回の練習はムダ。今だに抜けきれない根性論と練習量という神話。

タイトルが少し過激ですが、指導者になって思うことや体験したこと、いろいろと入ってくる情報、僕の経験談なども踏まえて、日本のサッカー界のみならずスポーツ界全体にも言えるかもしれない『根性論と練習量』について最近考えることがあったので書いてみたいと思います。

例えば小学生で平日の5日間が全て練習だったり、1日に長時間練習すること、試合に負けたから練習量を増やしたり、ライバルに勝つにはライバルよりも多く練習するという、小・中・高、もしくは大学や社会人、プロの世界でも『今だに根強い日本独特のもの』を踏まえて。

試合で活躍できない選手は練習日以外にも練習するしかない?

先に結論を書きますが、「サッカーの試合でなかなか活躍できない」と感じている選手(子ども)、そしてそれをサポートする保護者の方が「みんなと同じ練習をやっても追いつけないからもっと練習しなくては!」と感じている場合にはこの記事が意味があるものになるかもしれません。

結論としては『練習日以外に練習する必要はない』、ということが僕の持論ですが、それは「サッカーをしてはいけない」ということではなく、重要なのは『練習とは何か?』を定義しないと大きくブレてしまいます。
また、選手のレベルや運動経験などにもよりますし、サッカーという競技の特殊性、「足でボールを扱うために基本的な技術を習得するのに時間がかかる」というものにも関係します。

この解決策は…!?

かなりの練習時間だった現役時代(25年前)

少し僕の話をさせてもらいますと、小中高とずっとサッカーをやってきました。小学生の時は弱いチームでしたがチーム内で4〜5番目くらい、中学生の時は今のようにクラブチームがあるわけではなかったので「部活全盛」の時代です。中学ではキャプテンをやって学校のサッカー部初の県大会出場、その甲斐あってか高校も「特待」で進むことができました。(厳密にいうと先輩たちの功績があったから特待に引っかかったのだと思います)

高校では、(指導者になってからの感覚からいうと)今ではびっくりするくらい練習していました。

朝の7:00頃に学校に行って8:30まで自主練。別に自主練する義務はないのですが『試合に出たい』という思いから「もっと練習しなくては」と思い、毎日ではないですが意欲的に行っていました。
授業が終わって16:30から19:30〜20:00くらいまで練習。(記憶が明確ではないですが毎日3〜4時間練習した記憶です)。それが終わって21:00くらいまで『自主練』。

一日合計6時間くらい。

休みはほとんどなく、年末は大晦日まで試合で元旦に休んで2日にはOBかいが主催する初蹴りに参加、夏休みは1~2日程度の休み、年間でどれくらい休みがあったでしょうか。
土日の練習は『2部練』(午前と午後に練習する)のが通常でたまに「1部練」だととても喜んだのを覚えています。

しかし、当時高校生だった僕は、そのような環境に対して疑問を持っていました。「自分のやってきたことを否定したくない」気持ちと「本当にこれで良いのか」という複雑な心境です。

指導者になり様々な勉強や経験をしてきた今では「練習量を増やしたほうが良い」という考えは「ナンセンス」というのが結論です。

「練習時間は長くて多い方が良い」「短くて少ない方が良い」?

どうしても「上手くなるには練習量を増やそう」という発想を抜けきれないのが日本のスポーツ界の現状です。
勿論、そうではなく「新たな取り組み」を行っている方もたくさんいるとは思いますが、そういった方の周りにもそのような指導者は多いのではないでしょうか。

サッカー界だけでなく、他の競技に携わっている指導者の方にも意見を聞いてみたいですね。

重要なのは「量」ではなく「質」です。

レアッシでは小学生も中学生も基本的には1回90分前後の練習を週に3回行っています。
僕はこれで充分だと思います。
以前当クラブの黒沼コーチも記事を書きましたが(子どもたちを見守る大人へのメッセージ:子ども達がサッカーやり過ぎていませんか?)、『1回の練習に集中する質』が重要です。
もしかしたら小学生なら70〜80分でも良いかもしれません。その代わり『練習の質』は高いものでなくてはなりません。

ただ、「練習の質」を確保できない場合は「量を増やす」ということも必要かもしれません。

プレーしている中で一番インテンシティ(プレーの強度)が高いのは「試合」です。

通常のサッカーの試合が90分なのに、90分以上トレーニングする必要があるのでしょうか。

寄稿:吉廣一仁ディレクター(レアッシ福岡)

コメント欄

  • Comments ( 3 )
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  1. 質の良い練習を量こなすのが良い。
    技術が全部できるから90分で済むのであって
    それができないなら90分以上になる時もあると思う。
    5.6時間やれという訳じゃないけど、話が極端すぎる。

    プロだって結局どこのチームもキャンプの時は3部練で恐ろしいくらい走ってるし、質の良いトレーニングをバイタル計りながら適度な量でやるから良い。

  2. アメリカでサッカーを始めた子供達を連れて、10数年振りに帰国したものですが、練習量に関する意識は日本の大きな課題だと感じてます。日米どちらが強い云々は置いておいて、あちらは週3−4回、小学生低学年で60分、高学年〜中高は基本90分です。1日に1試合以上は基本ありません。(トーナメント等は除く)成長期に負荷をかける過ぎることへのデメリットや回復期間の重要性を理解しています。もう一つ言えば、サッカーは多くの子供達にとって、良い意味で’遊び’ですから、家族の時間、サッカー以外への興味を大事にしている印象です。一方、日本は真剣にサッカーをやるなら、サッカーが全てというのが美徳という意識が根強いように感じてます。あくまで、主観ですが、サッカー漬けで長時間練習になれた子供達は、次第にうまく手を抜く事を覚えると思います。考えてみてください、プロ以上に小・中学生が長い時間集中できる訳はないのです。何とか、6時間やりぬく術を覚えてしまうのです。また、怪我の可能性も高くなり、一番の懸念は燃え尽きて高校等でサッカーを辞めてしまう子供達が多いように思いますし、そこまでコミット出来ないから、辞めよう!という子供もいるはずです。本来、週2回しか出来ない子が参加してもいいはずなのですが、認めないチームが多いようです。これは、将来的なサッカー人口を減らすことに繋がり、日本サッカー界にとっても良いことはありません。日本の子供達はとても上手い子が多いように見受けますが、一方、不必要な長時間練習やプレッシャーにさらされている気がします。特に小学生は、極端に言えば、どのレベルであっても楽しければ、良いと思うのです。例えば、60分ー90分の練習を平日3回、週末1試合。あー、早くサッカーしたい!と思えるくらいが、ベストなのではないでしょうか。繰り返しますが、日本のジュニアレベルは高いです。だからこそ、より良い環境を整えることが大人の使命ではないでしょうか。楽しくサッカーさせてあげたいですね!

    • 匿名様

      ジュニアサッカーニュース編集部です。
      コメントありがとうございました!
      今後とも、様々な視点からのコーチコラムをお届けしてきたいと思います。
      どうぞよろしくお願いいたします!

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