ジュニアサッカーNEWS

少年サッカー、中学生サッカー、高校サッカー、女子サッカー情報を速報で配信

セレクションに受かりたい!中級者向け、セレクションで見られている6つのこと

3v3 Summer Splash

CONTENTS

☆セレクションに受からない…
☆セレクションは「水物」?
☆セレクションではこんなところを見られている!
・見られている6つの項目と練習の仕方
☆「声を出す」ってどういうこと?
☆身長が高い選手は有利、は本当?
☆面談は参考程度
☆最後に

photo:Tom Childers


セレクションに受からない…

セレクション中級者向けに、
「なぜあの子は受かって、自分は落ちるのか?」
「なぜ何度受けても受からないのか?」
を検証しました。

ここでいうセレクション中級者とは、

・セレクションが初めてではない
・セレクションにどうしても受かりたい
・でも全然受からない

という選手のことです。
そしてさらに、

・長所はあるが、突き抜けられていない(同レベルはたくさんいる)

という状態の選手のことも指します。
足は速いが、50mは7秒台中盤、リフティングは5分は続くが1時間は続かない、という選手のことです。

まだ受けたことがない!という選手は、初心者向けの記事を参照して下さい。

なお、基準の偏りを防ぐため複数チームの取材をもとに記事を作成していますが、すべての地域、すべてのチームに当てはまるわけではないかもしれません。ご了承ください。

セレクションは「水物」?

20110904-IMG_8057-Edit

photo:Tom Childers

セレクションは就活に似ている

セレクションの合格基準が明示されることは、絶対にありません。どのような選手がほしいかの細かい基準が指定されることも、公表されることも絶対にありません。公表されて「がんばれる選手」「努力できる選手」くらいではないでしょうか。

このため、よほど突き抜けていない限り、

どんなに足が速くても、
どんなにリフティングがうまくても、

落ちるときは落ちるということが起こります。

保護者の方は、就職活動を思い出していただけるとよいと思います。就職活動は、適性テストの成績が良ければ受かる、というものではありませんよね。

その会社の求めている人材像に合致しないと、内定はもらえなかったはずです。

セレクションも、これと一緒です。

選ぶ側は常に先のことを考えています。自分が見出した(=セレクションに合格させた)選手が活躍する将来を見越してできるだけいい選手を取りたい。そのための選考試験が、セレクションです。

今現在の力だけでなく、これからどのような選手になりそうかの未来予想図も加味して選手が選ばれます。

なので、セレクションは「水物」です。
A地区では受かったのに、B地区では落ちたということは頻繁にあります。それは、求められた選手像に合致しなかったということが原因です。

パワーバランスも合否に関係する

セレクションに行ってみた
→自分の希望ポジションに県代表レベルがごろごろいた
→慌てて一番人数が少なかったキーパー枠にコンバート
→合格

という嘘のような本当の話があります。

セレクションを受験するとき、高学年になると希望ポジション記入欄がありますよね。中学生からのジュニアユースのクラブチームのセレクション申込書にも、必ず希望欄があります。

主催者としては来た中からベストの選手を選びたいと思うのは当然です。

このため、人材豊富なポジションに応募してしまうとどうしても落選してしまうということがあります。

セレクションは水物。だから、落ちたとしてもへこむ必要はないのです。

へこんで、「もう受けない」と落ち込んでいる暇があったら、「なぜ受からなかったか?」「どうしたら受かるのか?」を考えましょう。

セレクションはこんなところを見られている!

20110924-IMG_2060

photo:Tom Childers

セレクション現場を見ていると、絶対的にうまい選手が1~2割、これは今回は無理かもと思わせる選手が1~2割、この辺は甲乙つけがたいという選手層が6~8割というパターンが多いようです。

中級者の方は、6~8割に入ることが多いのではないでしょうか。この中で、いかに上位の1~2割に近づけるかということが合否の決め手になってきます。

セレクションは、ほとんどがゲーム形式で行われます。
バインダーと筆記具をもって立っている審査員コーチが必ずいますよね。彼らは、こんなところを見ています。


・自分が今何をすべきかわかっているか

・自分の頭で考えてプレーしているか
・伸びしろはありそうか
・チームに貢献することができるか
・コミュニケーションは取れるか
・技術はどうか

これらのスキルは、どのように身につければよいでしょうか。

20110903-IMG_7820

photo:Tom Childers

自分が今何をすべきかわかっているか

攻めるところと、守るところ。
バレーボールやテニスとは違い、サッカーやバスケットボールは攻守の切り替えが勝敗を分けるといっても過言ではありません。

攻めているときは攻め、ボールを奪われたら切り替える。口で言うのは簡単ですが、自分たちが攻めている時は大きく展開し、守るときはコンパクトに絞る。この切り替えが素早くできるジュニア選手は、決して多くありません。

広い視野があるか、柔軟に対応できるか。「サッカー脳」とも言われる切り替えができるかどうかがその子のサッカーセンスということになります。

ボールを目の前で取られたとき、すぐに取り返しに行けるかという動作もここに入ります。球際厳しく当たりに行けるか、パスコースを切れるか、その部分は「センス」と言い換えられることもあります。

実際に、このバランスを反射のように取れてしまう選手がまれにいます。このため、「センス=才能」という言葉であきらめられてしまいがちです。

あきらめないでください。才能のある選手なんて、ほんの一握りです。日ごろの練習で「今なにをすべきか」を意識するだけでプレーは変わります。


自分の頭で考えてプレーしているか

サッカーはチャレンジの連続です。どこにパスを出すか、ドリブルで突破するのか。クリアするのか、突っ切るか。

これを「反射」でやっている選手と、「意図」でやっている選手がいます。来たボールはとりあえず取られるまでドリブルしてしまう選手がいます。クリアしかしない選手もいます。これは、「反射」です。

場面に応じて、パスやドリブル、攻撃の方向を使い分けられるのが「意図」です。

意図で失敗するのは良いチャレンジです。頭で考えている証拠なので、失敗したら修正することができるからです。

こちらも、一朝一夕には育たない力です。普段の練習から、自分の頭でプレーを選択する意識がないと育たない力でもあります。

練習で意識して身に着けることと同時に、上手な試合をたくさん見せてあげることです。なぜ今このプレーを選択したのか、話し合いながら見ることは、お子さんにサッカー脳を作ってあげることにもつながります。

伸びしろはありそうか

素直か、ということにもつながります。肉体的、筋肉的、身長的に恵まれているかということは、そのときかぎりのトレセンはともかくとして、クラブチームのセレクションにはほぼ関係ありません。

ジュニア年代の体型は、目覚ましく変わります。小学校のうちに170cm台まで伸びる選手もたくさんいますが、最終的に彼らが190cmになるかというと、その保証はどこにもありません。

170cmだからといって、ヘディングに頼ったプレーしかしない選手は、周りの身長が伸びてくる中学年代以降の伸びしろがあまりないことになります。このため、現在の体型に関わらず、プレーの幅が広いかどうかということも重要になってきます。

伸びしろは、「素直に人の言うことを聞ける力」です。もって生まれた能力より、その後の努力がその選手を伸ばします。このため、素直かどうかというのは、かなり大切な問題です。

チームに貢献することができるか

ワンマンプレーだけでは、勝利することはできません。ボールを取りに行くことも立派な貢献ですが、相手がボールを取れないように、止めておくことも貢献です。得点した選手が受かるわけではない、というのはこの辺りに原因があります。

プロの試合を見ていても、シュートする選手と並走して走り、相手ディフェンダーをひきつける「つぶれ役」がいます。自分の得点になることはありませんし、パスが来なければ「走り損」になることもあります。

ただ、選考するコーチたちは、必ずそのあたりのことも見ています。自分の得点にならないプレーをしない選手よりも、チームのために体を張り、一見無駄な努力を繰り返せる選手は地味でも評価されます。

これも、普段の練習から意識することでプレーを変えることができます。

コミュニケーションは取れるか

You go long

photo:Tom Childers

特にトレセンで見られることが多いようですが、トレセンはいわばその時限りの寄せ集めになることがあります。学校でもクラスメイト、チームでもチームメイトという濃厚な関係ではありません。

短期間で戦えるチームを作り上げるときに大切なのは、人とコミュニケーションが取れる選手かどうかということです。

・まずは、あいさつができるか。
・人の目を見て話が聞けるか。
といった基本コミュニケーションだけでなく、
・知らない仲間と意見交換ができるか。
・試合中に声は出せるか。
というところも、ちゃんと見られています。

試合中に声は出せるか、については後半に詳しく載せます。

技術はどうか

最後に、技術です。頭を使えていても、技術がないとそのプレーが形になることはありません。

自分の「意図」をプレーで表すことができるようになるには、もう少し足が速ければいいのか、それともパスが正確に出せるようになればいいのか、それぞれの強みを生かして必要な技術を練習しましょう。

○足を速くしたい

足を速くするためには、坂道ダッシュが効果的です。肺活量を増やすために、HIITというきついトレーニングもあります。大変つらいのですが、毎回20分程度なのに効果は抜群で、スタミナもつきます。

無酸素運動に近い運動になるので、食事前に行うとご飯が食べられなくなる選手もいます。行うタイミングには気を付けてください。

ダイエットによく使われていますが、成長ホルモンを分泌させ、運動能力と心肺機能を向上させる効果があります。

HIITに関しては、こちら(参照サイト:HIIT Training)

※基本的なやり方も書いてあります。


○ボール扱いをうまくしたい

20110903-IMG_7824

photo:Tom Childers

・リフティング

リフティングは、1人でできる一番効果的な練習です。必ず両足で行いましょう。ノーバウンドリフティングができない人は、ワンバウンドリフティングがおすすめです。徐々にノーバウンドリフティングが扱えるようにしていきましょう。

ワンバウンドリフティングはこのように行います。

参照サイト:youtube

リフティングに自信がついてきたら、リフティングランキングにも、ぜひエントリーしてみてください。

・壁あて

壁ならどこでも結構ですが、中級者は窓ガラスが近くにない壁がおすすめです。

ポイントを一つ決め、そこにボールを当てられるようにします。効き足で10回やったら、効き足でないほうの足でも、1?2回は蹴るようにしてください。故障を防ぐことにもつながります。

だんだんポイントを変え、自分の思ったところへあてられるようにしてみてください。プレーが圧倒的に変わります。

「声を出す」ってどうすること?

20110826-IMG_7417

photo:Tom Childers

ゲーム中に「声を出せ!」とジュニア選手たちに言ってみます。

すると、一定数の選手が、「ヘイ!」と叫び始めます。

残念ながら、「声を出す」とは「ヘイ!」と叫ぶことではありません。

「後ろ!」「走れ!」「前に!」「○番マークしろ!」「右、切って!」「俺にくれ!」など、自分の要求を言葉にして伝えることが、「声を出す」です。キーパーのコーチングもこれに入ります。

声出しを通して、コーチたちは
・この選手は「意図」があるか
・してほしいことをきちんと要求しているか
・サッカーがわかっているか
・コミュニケーションが取れているか
を見ています。

声は大事なアピールの場所です。ずっと叫んでいる必要もありませんが、ずっと黙っていては意図が伝わりにくく、セレクションの場では「パスが来ない」ということにもつながります。

声を出すということは、「こうしてくれ」という意図を伝えることです。ぜひ、普段の練習でやってみてください。頭で考えないと、言葉は出ません。頭を鍛える良いトレーニングにもなります。

身長の高い選手が有利、は本当?

20110923-IMG_0941

photo:Tom Childers

「身長高いほうが有利」「体格が良いほうが有利」は、嘘です。ただし一度限りのトレセン、1年限りのトレセンでは、同じくらいの水準の選手がいたら身長が高いほうがセットプレイに有利という考えで採ることがあります。また、成長期が終了しているプロへの選考などは、同じ技術だったら身長が低いより高いほうがよい、ということはあるようです。

が、年月をかけて育てていこうとしているクラブチームでセレクション時点での身長や体格を問題にすることは、ほぼありません。

某Jリーグの下部組織のセレクションの申込用紙には、母親の身長を記入する欄があります。これも「本当のことを書いたら落ちそう!」という方もいらっしゃいますが、ぜひ本当のところを書いてください。参考程度なので、たとえ低かったとしても問題はありません。

身長=遺伝はもはや都市伝説!?科学的に理にかなった身長を伸ばす方法について調べてみた

面談は参考程度

トレセンで面談はありませんが、クラブチームのセレクションにおいて、親を交えた三者面談が行われることがあります。

面談で見られるのは、
・親はチームの方針を理解しているか
・チームの決まりをきちんと守れるか
の確認程度というところが多いようです。

怖がらずに面談に臨んでください。疑問点があったら、良い機会なので確認してくるとよいでしょう。


最後に

セレクションは、受ける選手たちも真剣ですが、選ぶ監督やコーチたちは、もっと真剣です。これから自分がチームを作るにあたり、どの選手を選べば勝てるのか、良いチームが作れるのか、監督やコーチたちはさまざまな面から選手をとことん観察します。

いまはまだ光っていなくても、磨けば光る珠もたくさんジュニア選手たちの中には隠れています。そんな選手をよそのチームに取られることがないように、見逃しがないように、自分の経験や直観も頼りにしながら、本当に一生懸命選ぶのです。

今回の取材を経て、そんな真剣さにも打たれました。セレクションの雰囲気を味わうことも、子どもが何かに気づくきっかけになると思いますが、大人の本当に真剣なまなざしに触れることは、めったにない機会だと思います。

合格したい選手の皆さん、ぜひ参考にしてみてください。そして、合格を心より願っています。胸を張って、堂々とプレーしてきてくださいね。

応援しています。

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWSWriterMiz
東京在住ライター。ジュニアサッカーを見守って12年目突入。群馬県出身。

見守り始めた時にはボールが膝までの高さだった息子も、私より頭半分ほど大きくなりました。
今年から高校生。憧れの選手権に向けて、日々へとへとになって帰ってきます。

サッカー始めたばっかりのお子さんの保護者さま、これから楽しいこといっぱいですよ!早起きとか、お弁当とか、当番とか、大変なこともあるけど、ぜひ一緒に楽しみましょう!
みんなでジュニアサッカーを盛り上げていきましょう!

コメント欄

*

今週の人気記事ベスト10

ジュニアサッカー応援団’S

フレア合同会社
ペナスタ博多
那珂南FC
Return Top