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部活とクラブチームの本音白書・ほんとのところ、どうなの?

この記事は、「え、サッカーに進路っていったい何のこと?」「ぶっちゃけどっちがいいの?」という端的な意見をお求めの方、いわゆる「進路初心者」のためにQ&A方式でほんとのところ、クラブチームと中学の部活は何が違うのか、進路を選ぶにあたって何に気をつければいいか、お答えします。

上級者の方には、部活とクラブチームについてまとめたインタビュー記事があります。サッカーについて詳しい方は、こちらをお読みください。
中学からは部活?クラブ?そのもやもやを吹き飛ばす説明会に行ってきました(ジュニアサッカーNEWS)

はじめの一歩・サッカーの進路って考えなきゃいけないの?

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お子さんが熱心なら、考えてあげてください。
お子さんがそれほど熱心でないなら、考えなくても問題ないです。

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クラブチームと部活って、そんなに大変な問題なの?

お子さんが「プロになりたい」と思っていて、保護者の方も、「この子には芽があるかもしれない」と思っている場合は、校区の中学では物足りない場合があります。この場合はたいして問題にはなりません。選択肢はクラブチームになることが多いようです。

お子さんが「プロ?無理でしょ」と思っていて、保護者の方も「サッカーは趣味でいいよね」と思っている場合にも、問題はありません。選択肢は部活一択になることが多いようです。

一番、保護者の方もお子さんも悩むのは、「プロにはなれないと思うけど、サッカーが好き。思いっきりやりたいんだけど、サッカーで食べていくことはできなそう」という「何一つはっきりと決まっていない」状態にいらっしゃる方だと思います。

これは悪いことではありません。よくお子さんと話し合っておくことで、お子さんが目的意識を持って残りの小学生時代を過ごせるようになることもあります。いい機会ですので、話し合ってみてはいかがでしょう。

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いつ頃から考えてる人が多いの?

小学校5年生です。早い人はお子さんが小学校4年生になった時点で考え始めます。

なぜこの時期なのかというと、都市部では中学受験の準備を本格的に始めるのがちょうど小学校3年生の2月(もうすぐ4年生)だからです。

中学受験はするのかしないのか。では、大好きなサッカーはどうする?強豪校に行って部活に入るか、それとも地元のクラブチームに行くか?などの葛藤が、この辺りから始まります。

でも、これは都市部限定です。私立中学の少ない県では、小学校5年生から考え始める方が多いようです。何歳から考えても違いはありません。ですが、遅いのは考えものです。6年生になってから考えると、「もう遅いよ」となることがあります。

それぞれのメリット、デメリットを教えて下さい。

できるだけシンプルにまとめます。

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クラブチームのメリット・デメリット

メリット
上につながる道が開きやすい。(クラブチームにもよります)
試合数が多く、練習時間も多いので、実力が付きやすい。
専門のコーチ・監督に指導してもらえる。

デメリット
勉強での高校進学を考えた場合、勉強時間が取りにくい。
ついていけないと、サッカーが嫌いになる可能性がある。
夜遅く、休日もほとんど家にいないので、家族の時間は取れなくなることがある。

部活のメリット・デメリット

メリット
学校内で完結するので、人間関係も築きやすい。
試験前には休みがあるので、勉強はしやすい。
熱心な先生がいれば、クラブチーム並みの練習量と公式戦の数を確保してもらえることもある。
地域トレセンに選ばれる割合が増える。

デメリット
チームメイトにより、強くも弱くもなる。
先生が急に異動することがある(公立の場合)。
夏には引退するため、高校までは半年のブランクができる(強豪校は冬の高円宮U-15まで練習できる)。

中学からは部活?クラブ?そのもやもやを吹き飛ばす説明会に行ってきました

部活とクラブチーム、どちらがお金がかかる?

クラブチームです。何にかかるかというと、交通費(遠征費)。年会費や月謝、初期費用(ユニフォームなどですね)のほかに、夏の合宿や遠征などの費用が掛かります。

クラブチームは、その都道府県のリーグに所属しているところがほとんどです。所属しないと公式戦の機会が大幅に失われてしまうからです。

そのリーグの移動距離が結構馬鹿になりません。中学生はもう電車もバスも大人料金です。帰り道の買い食いなど(禁止されているチームもあります)隠れた出費もご注意ください。

夏の合宿や冬の遠征、外国へ行くクラブチームも珍しくありません。夏の合宿で40万(!…海外遠征でした)という話も聞いたことがあります。クラブチームは説明会がありますので、その際必ず費用のことも説明されます。説明会は参加することをおすすめします。


部活とスクール、両方通う人がいるって本当?

本当です。中学は練習が早く終わるところが多く、物足りなさを感じる人がいるのも事実です。公立だとナイター設備のない学校がほとんどです。そのため、冬は特に17時30分くらいで練習が終了するところもあります。

部活でレギュラーを取るためだったり、やがて高校で活躍するための準備だったりと動機は様々ですが、部活で部費等があまりかからないためスクールにお金をかけてもいい、という保護者も少なくありません。

今まで進路について考えたことがありません。

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校区の中学校を調べてみてください。お子さんが中学校でもサッカーを続けたい場合、校区の中学校がどのようなサッカー部を持っているかによって進路選択が必要になってくることがあります。

・強豪ですか?→クラブチームへ行っても、部活へ行っても、どちらでもやりがいがありそうです。がんばれば高校への道も開ける可能性があります。

・普通の部活ですか?→本人と仲間のがんばり次第では、実り多いものになるでしょう。

・中学にサッカー部がない?→ありがちです。サッカーを続けるとしたら、クラブチームに入るしかありません。

良い部活か、悪い部活か、どこで見ればいい?

練習をのぞきに行ってみてください。
大体グラウンドでやっているので、外から見ても様子は分かると思います。

良い部活の目印
集合が早い
部活が始まる前に自主練している生徒がいる
全員が声出しできている
練習に顧問の姿がある
練習がレベル別に分かれている
片付けも素早くできる

悪い部活の目印
集合がだらだらしている
ランニングの列が長い
練習中に座っている生徒がいる
顧問の姿がない
声を出している生徒が限られている
しゃべっている生徒が多く、笑い声も聞こえる

部活でもお金がかかるの?

部活が盛んな学校では遠征費も合宿費もかかります。ですが、公立中学ならばさまざまな家庭環境の子がいます。合宿も公立の施設を使って親が手伝って安く抑える、遠征もせいぜい県内、というところが普通です。私立中学ではクラブチーム並みにかかるところが一般的です。

グラウンド設備がない中学でサッカー部がある場合は、グラウンドを外に借りる場合もあります。外部コーチを頼んでいる場合もあります。その時には、学校から補助の出るところもあるようですが、部費という形で保護者が負担しているところが多いようです。

クラブチームのセレクションって、いつから始まるの?

大体の区分ですが、「強いチーム(J下部組織を含む)は早く、タウンクラブは遅い」と考えていただければ当たりかと思います。

Jクラブの下部組織は夏、7月~8月には練習会・セレクション共に終了します。募集は6月から始まります。

そのあとの大きな波は、10月~11月です。ただ、この時期は全日本少年サッカー大会の都道府県予選の佳境です。「今週末は試合とセレクション、どっちに出るの?」という選択をしなければならなくなる可能性もあったり、セレクションでいつも以上にオーバーヒートしてしまった結果、けがをして試合に響く、という笑えない話もあるようです。

最後の波は1~2月にあります。この辺りにあるセレクションは、セレクションという形を取らずに「体験練習会に参加して、入りたかったらどうぞ」というところが多いようです。

12月に入ると、セレクションはもうこのくらいになります。関東を例に挙げてみますね。
千葉
茨城
東京

クラブチームを選ぶメリットって何?

高校へのスポーツ推薦、あるいはクラブチームの上のカテゴリーへの近道があります。

中学2年生の夏あたりから、各地のユースの監督やスカウティングスタッフがリーグ戦や公式戦を視察に来ます。目星をつけた子たちには、中学2年の冬にすでに進学・進クラブの話が入り始めます。

これは全国規模で行われます。東京の子が新潟に進学したり、埼玉の子が広島に進学したりということは有望な子にはよくあることです。

もちろん、レギュラーとして活躍していないとその話も来ませんが、飛び級で上のカテゴリーに出ていたりすると、早い子は中2の夏にはもういくつかのチームから声がかかったという話も聞いたことがあります。

クラブチームの良しあしはどうやって判断すればいい?

まずはHP

情報の更新が早いかどうか(頻繁に発信されているかどうか)
説明会や保護者会があるかどうか
指導者が目標をきちんと言葉で説明できるかどうか
指導方針やチームの姿勢などがオープンになっているか
※HPの外観が整っているかそうでないかは問題ではなく、あくまで中身の話です。

そして練習環境

ホームグラウンドがあるか
進学先は実績があるか
その地域のリーグに加盟しているか
公式戦には参加しているか
準備や片づけはきちんと行えているか

選手の帰り道の様子にも注目です

見学に来ている保護者に挨拶ができるかどうか
自転車マナーはきちんとしているか

クラブチームで「失敗した」と思ったときはどんな時?

実際のクラブチーム保護者に聞いてみました。

・朝5時に家を出て行って、夜11時に帰ってくる土日が連続したとき
・中間、期末で10点台を取ってきたとき
・同じ大会で、在籍する中学校の部活の戦績のほうが上だったとき
・クラブの高校推薦枠がもらえず、学力で受験しなければならなくなったとき
・3年間ずっとスタメンになれないことがなんとなくわかったとき
・大けがをして試合を長く離脱してしまったとき

大けがは部活でもする可能性がありますが、クラブチームのほうが一般的に頻繁に試合があるので、活躍できない機会が増えてしまうのは事実です。勉強とクラブチームの両立が、保護者にとっては一番気になるところのようです。

「失敗した」というくくりでうかがったことなので、これだけ読むと「クラブチームに入ったら勉強できなくなる?」という誤解を生むかもしれません。クラブチームでもきちんと勉強と両立し、勉強で高校合格する選手もたくさんいますので、あくまで「お子さんによる」とお考え下さい。

サッカーと勉強の両立って本当にできるの?ジュニア選手に必要な努力、保護者にできること


部活で「失敗した」と思ったときはどんな時?

実際の部活保護者に聞いてみました。

・ぜんぜんぱっとせず3年間終わってしまったとき
・期待していた顧問の先生が1年で異動したとき
・部員の素行不良で部活停止期間が長く続いたとき
・高校に入学してサッカー部に入ったとき(圧倒的に最初はクラブチーム出身の子のほうが動けるとのことです)
・期待していたスポーツ推薦が取れなかったとき
・夏休み期間中の練習が4日しかなかったとき
・学校のグラウンドの改修工事が始まり、長期間校庭が使えなかったとき

サッカー部の活動は、学校、そして顧問の先生の熱意に左右されることが多いのは事実だと思います。不可抗力で練習ができないこともあるので、上を目指したい子は自分で頑張る覚悟をしておくことが必要です。

進路選択、絶対やってはいけないことは?

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親が決める

思春期に入っているお子さんはもちろん、まだ子ども子どもしているお子さんも、1,2年のうちに反抗期がやってきます。親主導で動かしていると、反抗の手段として勝手にクラブチームの練習に行かなくなる、などの話もあります。

お子さん自身のフィーリングも大切にしつつ進路を選びましょう。自分の決定に自分で責任を取る、という姿勢も含めて大人扱いしてあげてもよい年頃です。

特定のセレクションに受からなければ将来はないと言う

進路を決める目的は「このクラブに入る」ということではなく、「ずっとサッカーで活躍し続ける」「プロになる」という目的のはずです。

受かれば問題はないかもしれませんが、有名クラブほど倍率は高いものです。あるJ下部組織のセレクションではたった25人の枠に300人が集まるという事態も起きています。

落ちた時に、「もう自分はダメなんだ」という落ち込みのループに陥らせてはマイナスです。「このチームではなかったというだけの話」になるよう、必要以上のプレッシャーはかけないことをおすすめします。

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寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWSWriterMiz
東京在住ライター。ジュニアサッカーを見守って11年。群馬県出身。

娘の小学校の社会科の授業参観で。

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先生「その3人をゴミ問題に使うにはもったいないです。はい、次の人~」

そんなジュニア選手(先生も)を応援しています。

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