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今年こそ我が子のやる気スイッチを押したい方へ 4つの原因別「やる気がない」対策とは?

(この記事は再掲です)

これがあるとやる気が出る!そのきっかけを、「やる気スイッチ」といいます。

あなたのお子さんの「やる気スイッチ」の場所を知っていますか?

「やる気スイッチ」はどこにある?

小学校5、6年生のジュニアサッカー選手を持つお母さんたち30人に聞いてみました。

「あるのかないのかわかりません!」
「とっても深いところにあるみたいで、見つけられない」
「ないかも…」
「たぶん、ない」
「すぐに心が折れちゃうので…」

という答えが28人でした。「知ってる」と答えたのはわずかに2人、

「負けると次の週はやる気スイッチが入る」
「コーチに褒められると入る」

そうです。

ところが。

選手本人に聞いてみました。

「試合で点が入ったとき」
「勝った試合のあと」
「Jリーグの試合を見たあと」
「漫画とか読むとやる気が出る」
「コーチに褒められたとき」
「上級生に『やるじゃん』と言われたとき」

と、30人中21人が具体的に答えることができたのです。

残り8人は、

「さあ…」
「考えたことない」
「わからない」
「ない」

のような答えでした。1人だけ、

「だいたいいつも入ってる」

という答えでした。

これは、3つのチームから無作為に聞いた結果を合わせたものです。チームカラーによって、答えは変わってくると思います。優勝常連チームなのか、1次予選どまりのチームかによっても変わります。やる気スイッチが「だいたいいつも入ってる」子の数も変わってくるでしょう。

また、「ない」の答え方も、胸を張って「ない!」という子もいましたし、「………ない…」という子もいました。またこの年代は精神年齢が上がっている子ほど、よその大人に対して格好をつけがちです。本当はあるのに、「考えたことない」と言った子もいるかもしれません。

お子さんの「やる気スイッチ」は性格によって違います。ご自分のお子さんの「やる気スイッチ」はどこにありますか?本人に聞いてみてもいいですし、観察してもよいと思います。

ぜひ見つけてみてください。

「やる気の出ないとき」は?

top2photo:Chris Parfitt

これはジュニア選手たちだけに聞いてみました。

「家でゲームしていたいとき」
「雨が降っているとき」
「試合に出してもらえないとき」
「呼んでもボールが来ないとき」
「家でお母さんに怒られたとき」
「おなかが空いたとき」
「だるいとき」

…こちらも多様でしたが、「やる気スイッチ」の場所は教えてくれなかった子どもたちも、全員「やる気の出ないとき」は教えてくれました。

ネガティブなことは言葉にしやすいし、言いやすいけれど、ポジティブなことは言葉にしにくいし、言いづらい。そんな年代なのかもしれません。

「行きたくない」と言われたら?

topphoto:Ian Burt

自分が「やりたい」と言ったから始めたはずのサッカーなのに、最近「行きたくない」と言い出した。そんな選手はいませんか?

まず理由を聞いてみましょう

雨が降ると「行きたくない」、試合に出してもらえないと「行きたくない」には理由があります。理由のあることなら大丈夫です。原因さえ取り除けばまたやる気が復活してくる可能性があるからです。

原因がわかったら、見守りましょう

原因を取り除くとき、先回りはやめましょう。

荷物を詰めるのが面倒臭い→やってあげる
試合に出してもらえなくてつまらない→コーチに直談判

などは、子どもの内発的モチベーションが上がってくるのを阻害します。内発的モチベーションとは、「内面から出てくるやる気」です。

これに対して、くじけがちなモチベーションは、外発的モチベーションと呼ばれます。報酬や叱責などの外からの刺激によってやる気を出すことです。これは、報酬や刺激が途絶えるとゴムひものようにゆるんでしまいがちです。

原因があって「行きたくない」ときは、内発的モチベーションが下がってしまっている状態です。10歳を越えたら、人生の主人公は自分だということがなんとなくわかり始める時期です。

保護者の援助はアドバイスどまりにして、見守るのが一番のようです。子どものエネルギーはすごいものです。高く飛び上がるためには、一度深くかがむ必要があります。

自分自身で目標を設定することが、本当の意味でお子さんの成長を助けます。

ただし、長期的な「他にやりたいことがある」という理由の場合は、サッカーをやめることも含めて話し合ったほうがいいことがあります。お子さんの様子を観察しながら、よく話し合ってみてください。

原因がわからない場合は、しゃべらせましょう

低学年は、「その日の気分」があります。その日の気分で気持ちが乱高下するので、様子を見ていて問題ありません。

高学年の場合は、必ず「行きたくない、やりたくない」には原因があります。上手に言葉が見つけられないのかもしれないし、言いたくないのかもしれません。聞き上手の保護者友達の手を借りてでも、ゆっくり聞き出すことです。

関係ないくだらないおしゃべりをしているうちに、「あのね、…」と話し出すことがよくあります。話の苦手な子は特に、雑談しましょう。雑談には、脳のリラックス効果もあります。

こちらも参考にしてみてください。

次ページは対策についてです。

寄稿者プロフィール

JUNIOR SOCCER NEWS統括編集長/事業戦略部水下 真紀
Maki Mizushita
群馬県出身、東京都在住。フリーライターとして地方紙、店舗カタログ、webサイト作成、イベント取材などに携わる。2015年3月からジュニアサッカーNEWSライター、2017年4月から編集長、2019年4月から統括編集長/事業戦略部。2023年1月からメディア部門責任者。ジュニアサッカー応援歴17年。フロンターレサポ(2000年~)

元少年サッカー保護者、今は学生コーチの親となりました。
見守り、応援する立場からは卒業しましたが
今も元保護者たちの懇親会は非常に楽しいです。

お子さんのサッカーがもたらしてくれるたくさんの出会いと悲喜こもごもを
みなさんも楽しんでくださいますように。

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